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息子、悔しい気持ちを育み中。

息子のクラスでは、最近「糸引きごま」が流行っているらしい。

季節の遊びとして取り入れていたものを解禁したところ、子どもたちは夢中になっているようで、もちろん息子もそのひとり。

お迎えに行くと、まだ先生に教えてもらっている最中だったらしく、まったく教室から出てこなかった。

ようやく姿を見せたと思ったら、目を真っ赤にして泣いている。

「どうしたの?」

そう聞くと、

「紐がうまく巻けなくて……」

と、ぽつり。

先生も「おうちで練習しておいで」と、こまを持たせて送り出してくれた。でも、なかなか気持ちは切り替わらず......

そんな息子に気づいた先生たちが、

「大丈夫! 明日はできるよ!」

と口々に声をかけてくれた。
その言葉がうれしかったのか、帰宅した息子は、珍しくゲームも後回し。

何度も何度も紐を巻いては挑戦していた。

できないことが悔しい。

だから練習する。

そんな姿を見るのは、実は初めてだったかもしれない。

これまでは「できない」「もうやめる」で終わることも少なくなかった。

でも今回は、自分の悔しさをちゃんと受け止めて、その気持ちを次の一歩につなげようとしていた。

悔しい気持ちは、決して悪いものじゃない。

その気持ちがあるから、人は「もう一回やってみよう」と思えるのかもしれない。

息子の中で、またひとつ大切な感情が育ちはじめた。

そんな成長を感じた日だった。


▼この記事を書いた人
飲食業からフリーランスに転身した、食や暮らしのメディアに携わるひとり広報×ライター/人と人、人と想い、人とモノをつなぎたい人/イベント企画・サポートすることが好き。
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