水の女神、弁財天
今日は「巳(み)の日」。
この日は、弁財天(べんざいてん)さまの、ご縁日でもあるのよ。
弁財天さまって、七福神の中で、たった一柱だけの女神さまなの。
琵琶(びわ)を抱えた、美しい天女の姿で描かれることが多いの。
その弁財天さまのルーツを辿っていくと、はるか昔のインドの女神さまに行きつくのよ。
「サラスヴァティー」というその女神さまはね、名前がそのまま「水を持つもの」という意味なんですって!
元々は、インドの聖なる川を神さまとしてあがめたものと言われているの。
それが、やがて、学問や音楽、言葉(弁才)を司る女神へと育っていったの。
そして、仏教とともに日本へ渡ってきたの。
はじめの頃は、「弁才天」のサイの字は、才能の「才」で書かれていたのよ。
だから、芸事や、言葉の上達を見守る女神さまというわけ。
それが後に、財産の「財」の字があてられて、「弁財天」になったの。
そして、財運や、金運の神さまとしての顔も持つようになったの。

この弁財天さまで、私が好きだと思うのは、いつも「水辺」にいらっしゃるというところなの。
日本三大弁財天と呼ばれる江の島や、琵琶湖の竹生島(ちくぶしま)、それに、宮島の厳島(いつくしま)は全て、海や湖などの、水のそばなの。
元が川の女神さまだから、弁財天さまは、水とは切っても切れないご縁なのよ。
そして、その弁財天さまと、もうひとつ深く結びついているのが「蛇」なの。
特に白い蛇は、弁財天さまのお遣いと言われたり、弁財天さまの化身とも言われているの。
水辺に棲む蛇は、水の女神と、古くから重ねて考えられてきたの。
だからこそ、蛇の日である「巳の日」が、弁財天さまと、いちばんご縁の深まる縁日になっているのよ。
この日に、弁財天さまをお祀りしている神社仏閣に参拝すると、お遣いの蛇が、自分の願いを弁財天さまの元へ届けてくれると言われているの。
本日が巳の日で、弁財天さまがお祀りされている神社仏閣へ参拝するのが良いのは、これでお分かりいただけたかしら。
それにね、今年は、暦のうえでも特別な年なの。
六十年に一度だけ巡ってくる「丙午(ひのえうま)」の年ってことは、ご存知だと思うんだけど、丙も、午も、どちらも「火」の氣を持っていて、火のエネルギーが、二重に強く燃える年と言われているの。
火の氣が強い年は、情熱や行動力があふれる反面、氣持ちが高ぶりすぎて、カッと暴走しやすいという面もあるの。
特に今は、夏真っ盛りで、カッカしやすくなっているのww
だからこそ、水の女神・弁財天さまの「水」に触れることが、今年はとてもいいとも言われているの。
強すぎる火を、水が鎮めて整えてくれるから、水辺を歩いたり、弁財天さまに手を合わせたり、温泉に浸かったりして、今年の夏は、少し、水を意識してみるといいよ。
私ね、これを書いていて、あることに氣づいたの。
それは、弁財天さまが司っているものの、才能や言葉、財(たから)や美しさって、どれも、なんだか「水」に似ていると思わない?
水は、流れているときは澄んでいて、みずみずしくて、豊かなの。
でもね、せき止めて、貯め込んででしまうと、だんだん澱んで、濁っていくよね。
才能も、言葉も、豊かさも、水と同じ。
自分だけで抱え込んで、出し惜しみするより、惜しみなく外へ流していく方が、不思議と澄んで、巡ってくるものなのよ。
きっと、弁財天さまは、その「水のように、しなやかに流れる」生き方を、水辺から、静かに教えてくれているのかもしれないね。
今日は巳の日。
もし、水辺の弁財天さまにご縁があったら、手を合わせてみてね。
あなたの中の、才能も、言葉も、豊かさも、澱みなく巡っていくように、弁財天さまにご挨拶してみてね。
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