【ひとり声劇】花海棠の人
こちらはメンバーシップの方へ先行して公開していた台本です。⚠️メンバーシップの方へ⚠️
全体公開前に朗読していただいて大丈夫ですが、
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☆人数:1人
☆性別不問
☆所要時間:3分
〜説明〜
酔い覚ましにテラスへ出た、美しい貴族のひとり語りです。
月に想うは、もう会うことのない大切な人。
セリフのない登場人物は、幼い頃からの長年の付き人。
今宵の月は、泣きそうな顔をしておるな
(振り返らずに後ろへ向かって)
いつまでそこに隠れておるつもりじゃ。
気付いていないとでも思うたか?
(付き人、影から出てくる)
まったく、ひとり静かに
夜風に当たらせてもくれぬのか
(心配そうな付き人)
なに、酔い覚ましに出てきただけのこと。
…ただ、月がな……
お主には、あの月がどう見える?
(付き人の答えを聞いて)
そうか。
あの夜に、似ておる気がしてな。
ちょうど、ハナカイドウの花が開く頃であった。
……。
もうしばらく、眺めてから戻る。
案ずるな。
せっかくの美酒であった。
冷めきらぬうちに眠りにつこう。
お主も、いつまでもそこに立っておらず、
早く休むように。
(付き人、去っていく)
泣いておるのは、月ではない、ということか。
(小さくため息)
強くあらねばならぬのに。
花は美しく咲き誇っているというのに……
思い出になど、できるのであろうか。
そなたを想わぬ日などない。
そなたとの約束、果たすその日まで。
泣くわけには、いかぬのじゃ。
こちらの台本は朗読フリーですが、
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