齋藤綾乃 2025年12月11日(木)ムジカーザ 魅惑のマリンバ・パーカッションコンサート その2

前回の記事は、次のように終わりました👆
最初のシャコンヌが衝撃的だった💦💦・・・この感想を文章で表現するのは難しい・正直な感想は「えっ💦ええっ💦💦・・ウソっ💦💦💦」・・・となってしまい、しかしこれでは何を感じたのか皆目見当がつかなくなってしまう💦・・・なので、何とか文章で表現すると「金属であるはずの音板が、まるで生命を持って、音板自身の意志を示すかのように、躍動していた」・・・
ともあれ、この演奏の瞬間、ヴィブラフォンは確かに「生き物」であった💦奏者の齋藤綾乃と共に、人々の心に直接語りかけてくるかのような、暖かい力を感じた🎵 こんなふうにヴィブラフォンを鳴らせる奏者を、私は初めて見た❣ そして聴いた❣
この続きは「その2」に譲りたいと思う👆
ではこれより「その2」です👆
ヴィブラフォンの天才を見つけてしまった日
その2
そもそもヴィブラフォンという楽器、振動体たる音板が、金属の塊である。それも、人間が手で叩く(そういう奏法も、稀にはあるが)ワケではなく、木や棉等で出来たマレットを介して、叩いて音を出す楽器👆・・・無造作に叩くと、それはそれは無機質的な音がする楽器である🎵
それを、まるで人がしゃべるように、と言うか、その金属板自身に、生命が宿っているかのような音を出させて、音楽表現とするのは、至難のわざであると思う👆そして、そのような音を出してこの楽器を操れる奏者は、極めて稀にしか存在しないと思う💦
それに、演奏会が百花繚乱の昨今、打楽器中心の演奏会も、数多存在するのに、ヴィブラフォンを前面に押し出した写真や、「ヴィブラフォン演奏会」などと銘打った演奏会が少ないのも現実である。
そう考えると、齋藤綾乃という奏者は、極めて貴重な存在👆・・・齋藤綾乃こそ、ヴィブラフォンを前面に押し出した演奏会を催してくれると嬉しいが、それを期待しているのは、私だけだろうか・・・💦💦
あ、なんか、ヴィブラフォンの事ばかり文章にしてしまい・・・他の楽器の演奏でも、齋藤綾乃は、ちゃんと光を放っていたので、それをご紹介しなくちゃ・・・
A・ゲラシメス作曲の「アスヴェンチュラス」
スネアドラム独奏曲・・・この曲は、他の奏者の演奏で何度も生で聴いた事のある曲で、私は、この曲を「力強く、熱を帯びた、重厚な音楽」と捉えていた🎵 ところが、齋藤綾乃の演奏は、違っていた💦
「透明感あふれる、軽やかなれど鋭角的なアスヴェンチュラス」だった🌸
音の温度が冷たかった💦 とがった氷のような鋭い冷たさで、重厚ではなく軽やか、「限りなく美しい氷の国の音楽」のように、私には感じられた。
「なるほど、こういう表現もできる曲なんだ🌺」と、眼から鱗が落ちるような思いだった♬
ヴィブラフォンとスネアドラム・・・発音体も全く違うし、鍵盤楽器のような音程があるかないかも違うし、音も奏法も全く違う2つの楽器、齋藤綾乃は、それぞれの特色を生きるよう、演奏仕分ける技術を持っていた💦 見事としか言いようのない演奏であった🎵
この演奏会で感じた「ある事」💦
褒めてばかりだと、何か忖度があるみたいなので、「褒めるワケではない」ことも、若干書いてみる事にする👆
まずは、この演奏会のプログラムをもう一度見てみよう👆

ひとつ気になる事はあった。「その楽器のために書かれた曲」が約半数、残りの約半数の曲が、他の楽器のため、もしくは歌曲の編曲ものである。 「その楽器のために書かれた曲」だけでプログラムを埋められなかった事を鑑みると、少なくとも打楽器に関しては「その楽器のために書かれた曲」が、ピアノやヴァイオリンに比して少ないことは否定できないと思う。やはり、「その楽器のために書かれた曲」でないと「その楽器」の性能を、十全に引き出すことは難しいと感じるのは、私だけだろうか・・・💦
こんなことを書くと、誰かに次のように言われそうであるが(笑)・・・・「そうやって何かの状況に苦言を呈する事は簡単だ。そう思うのであれば、文句言ってるヒマがあるなら、お前がそういう曲を書けばよいではないか👆自分が書けもしないのに、役に立たない文句など、言うものではない👆」と。
確かにその通り👆 文句言うヒマがあるなら、自分でそういう曲を書いて、打楽器奏者たちに提供すればよいのだ💦・・・が、しかし、
実際に私、自分で曲を書いて「その楽器のための曲」をいくつかは、打楽器奏者に提供している。ただ、それが世間に知られていないのは、その曲を演奏してもらえる機会が少なくて・・・私に限らず、「その楽器のための曲」を書いている作曲家も、書かれた作品も、たくさんあるのだろうけど、それが演奏されないのは、「知られていない」からなのだろうね、きっと💦
知られるような努力を怠ってはいけない💦・・・と思いつつ、知られるには演奏者に演奏をお願いしなくちゃなんだよね・・・とも思いつつ、なんだかこの状況・・・ともあれ、今書いている曲も、何とか発表できるようにしようと思う・・・💦💦 「言うは易し、行うは難し」だが(笑)
ちなみに私は「ヴィブラフォンのための曲」は1曲しか書いたことがない💦「ああ、齋藤綾乃さんのような天才がいるならもっと書かなくちゃ💦💦」齋藤綾乃は、作曲家にそう思わせるような奏者である🎵
今回の共演者について🎵
篠崎陽子と新野将之は、齋藤綾乃と3人で、「とことんとん」という打楽器合奏団を組んでいる👆 この2人は今回、齋藤綾乃をサポートする奏者として演奏会に参加していたが、上手かった❣❣
こういう上手い奏者が背中を固めていてくれることは、前面に立つ齋藤綾乃にとって、誠に心強い事であったろうと思う。普段から演奏を共にしている3人組である🎵 「いつものチーム」というのは、実に安心感のある味方であったろう。
最後に・・・
このシリーズは、今回の「その2」で終了👆 打楽器奏者、齋藤綾乃・・・素晴らしい奏者・・・もしもヴィブラフォンに、命があり、自らを表現する言葉があるのであれば、私は聞いてみたい👆
「君を奏でる人・・・誰が好き❓」・・・答えはきっとこうに違いない👆「齋藤綾乃さんが好き💛」

