砂の混じった味
子供の頃食べたコッペパンは
今では砂の混じった味がする
それが楽しかったはずなのに
あの響きはどこへいったのか
ミニエッセイ
この詩を作ってしばらく経ったあと、「酸いも甘いも噛み分ける」という慣用句を思い出した。 疲れた大人になると、食事は楽しみというより作業になってしまうことがある。 それでも、甘みを感じることはできる。 大人にだって、夢や希望はまだ残っている。
子どもの頃、コーヒーは憧れの飲み物だった。 大人の目線で読み返せば、『星屑のこっぺぱん』にもまた違った味わいが見つかるのかもしれない。 『砂の混じった味』という題には、そんな思いを重ねている。
