「感情が動かない私」を、どう受け止めればいい?——涙が出ない日も、ちゃんと誰かを想っている
もし、あなたの大切な人が「がんかもしれない」と言われたら。
そのとき、あなたの心はどう動くだろうか——。
先日、祖父が肺がんの疑いと主治医から言われた。まだ確定ではないが、おそらくそうだろうと。
母は号泣していた。顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いていた。
そりゃ、父親が癌と言われたら悲しいに決まっている。これからどのくらい一緒にいられるのかとか今までの感謝とかがこみ上げてくるのだろう。
一緒にいた私はというと。
「あ、そうなんだ。」
——なんと平気だった。
この記事では、なぜわたしが祖父のがん宣告を聞きでも心がうごかなかったのかをひも解いていこうと思う。
「がんの可能性がある」と言われて
祖父が入院したのは5月上旬。心不全だった。約2週間の入院。点滴ですぐに心不全は落ち着いたが、繰り返す可能性がある。いろんな検査が行われていた。さらに入院時心不全のほかにもう一つ指摘されていたものがあった。
”肺に影がある”
今回入院したのは循環器科だったため精密検査はまた後日となった。
しかし、肺の画像検査も行っており、それについて主治医から祖父に説明があったようだった。面会に行った際に「俺、がんだって言われた。もう長いことない。」といって祖父は泣いた。それを聞いた母もショックを受け、目を赤くして涙を流し、「そんな説明まだ聞いてない!」と動揺していた。
そのとき、わたしは冷静だった。なんの動揺もなかった。泣いている二人の姿を見ても、ウルっともこない。なぜだろう。泣き虫のわたしが。すぐにつられ泣きするわたしが。不思議なほどに心は動かなかった。
その後、主治医から心臓の説明があった。その時に「肺に影はある。まだ確定ではない。今後精密検査をする。ただ、おそらくがんだろう。」とのことだった。
まだ疑いの状態。でも、明らかに腫瘍はある。祖父の早とちりとはいえ、ショックを隠せない状態だった。
説明が終わった後、母はすすり泣きをしながら退室した。私は黙って前を向き、母のうしろをついていった。
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「泣けない私」は
冷たい人間なんだろうか?
そう悩んだわたしが涙の代わりに
選んだ“想い方”について綴ります。
なぜ“あの瞬間”涙が出なかったのか——3つの理由
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