不思議な話・1(会いたい人)
こんにちは、今日は不思議なお話を少しさせていただきますね。
私は、見えるより音が聞こえる不思議な体験をする事が多くあるんですが
この出来事は中々忘れられないものとなりました。
これは、夏になりかけの季節でお店を少し改装していた時の事です
うちのお店のお隣の建物は、少しスペースが空いていてそこを昔はアパートとして誰かに貸していた時があるようでした。
そこを片付けてくれたら物置として使っていいよと大家さんがお話ししてくださったので、何人かで作業をしていた時の事でした。
作業もひと段落して皆さんとお疲れ様の挨拶をし、忘れ物などないかと
確認をして外へ出ようとした時の事です。
後ろから女の人と子供のような笑い声のような呼びかけるような声が聞こえました。
おや?誰かいるはずもないのに何かしら?
と思い一応振り返りましたが、誰もいません
「そうよねぇ.…フフフ」
独り言を言いながら家に戻りました。
そこから何故かずーっと悲しいのです。
訳も分からずひたすら悲しくて…ただただ悲しい
なにかしら、私はなぜこんなに悲しいのかしら
自分でも理由が分かりません。
その日の夜の事です。
お店は暇で、ほぼ毎日来て下さる最早家族のような常連のQさんだけでした
私は日中に聞いた声の事はすでに頭からは抜けていましたので
訳も分からない気分の重さから抜け出したくてお酒を飲んでおりました。
そうすると、今度は涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。
涙が出てきたらもう感情が止まりません、今度は自然と
「お父さーん、お父さーーん、お父さぁぁん」
と、大きな声で呼んでいます。
「お父さぁーん!会いたいよーーー!!」
大きな声をあげて泣く私に驚く事もなくQさんが飲みながら言います。
「うん、うん、悲しいな、我慢しないで好きなだけ泣いていいからな」
しばらくボロボロと泣いた私は、スッと元に戻ります
..…あら、これは一体なんだったのでしょう
その時、私は父親を亡くしてはいましたがこれ程に感情的になるほどではありませんでしたので不思議で仕方がありませんでした
お客様の前でしたし、営業中の事でしたので他のお客様も来なくて良かったと思うばかり。
常連のQさんにも謝ります。
すると、Qさんが言うのです
「ママ、今日は日中に何か変わったなかったかい?」
変わった事と言われ、思い出します。
あ!もしかしてあの時の.…?
日中あった事を話すとQさんは
「あぁ、やっぱりそうか。なるほどね、きっと声が聞こえたママとその子の気持ちがシンクロしちゃったんだね。でも、ママが思い切り泣いてくれたから楽になれたんだね。」
と言います。よくよくお話を聞くとQさんは、見える方のようでした。
「でもね、僕は聞こえないし気持ちも分かってあげられないから見るだけ。」
と言うのです。
そういう第六感のようなものにも得意不得意があるなんて人間的でおもしろいですね。
この日はもう見せれた顔ではなかったので早めの店じまいとしましたが
後日、霊視等をご職業とされている方とお話をした時には
寂しい子だからたまに甘いお菓子とか食べた時に一緒食べようねって気持ちで食べてあげてねと言われました。
座敷わらしみたいな子だから商売も上手くいくわよとのことでしたので
その日から私は、ふと思い出すたびにその子たちとお菓子を食べるのでした。
聞いて下さりありがとうございます。
それではまた
