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ChatGPTを使った「なりきり」英文推敲のすすめ

ダメなところがあるなら言ってよ、直すから。

うわっ、めんどくさい。
とは言わずに、ChatGPTは英文にダメ出しをしてくれます。

そう、ブラッシュアップして完成に近づいた英文をさらに推敲・チェックしていくときにもChatGPTを活用しています。
以下の推敲・チェックの方法を取捨選択しながら仕上げているので、ご紹介します。

英文教材の執筆をされている方だけでなく、英文ライティングの推敲・チェックの方法のひとつとして、ヒントになればうれしいです。



執筆要領に沿っているかをチェック

ブラッシュアップの段階でいろいろ手を加えているうちに、執筆要領に記載されている要件を無視した英文になってしまうこともあります。
仕上げに入る前に、よ~~く確認しておきましょう。


明らかな誤りがないかをチェック

スペルミスや文法上の誤りなどの自分のミスは見落としがちです。
恥ずかしい思いをしないためにも、機械的にミスを見つけてもらいましょう。

Can you proofread the following text?だけでも大丈夫です。
私はいろいろな指摘がズラッと並ぶのを避けるために、ちょっと条件を加えるようにしています。

Can you proofread the following text for critical errors only, such as typos, spelling mistakes, or grammar issues?
Please list the corrections with explanations, and avoid changing the tone or content unless necessary to fix an error.

同じようなことができるGrammarlyDeepL Writeを使うこともあります。
文体やトーンを設定しておけるので便利です。
いずれも無料版があるので、使いやすいものを選ぶとよいかと思います。


「ほかの人」の目線で読み直す

ここまでの段階ですでに何度も表現を練り直していますが、このステップでは「書き手」目線ではなく、「ほかの人」の目線で英文を読み直すことがポイントです。

そのためには、まず原稿をひと晩寝かせましょう
よく言われることですが、執筆した勢いで読み直すと「書き手」目線のままになりがちです。少し時間を置くだけで客観的な見方ができるような気がします。

また、私は紙に出力して読むようにしています。
最終的に紙に印刷される教材や模試のときだけでなく、オンライン教材のコンテンツの場合も紙に出力しています。私はそのほうが慣れているのか、じっくり読むことができます。
(ちなみに、リスニング問題の台本の原稿は必ず自分でも声を出して読んでいます。)

自分で目を通したあと、ChatGPTに「ほかの人」になってもらって英文を読んでもらいます。
誰になってもらうかは英文の内容や用途によって異なるので、アレンジしています。

(例)中学リーディング教材を中学英語教員の目線で

Please evaluate this English passage from the perspective of a junior high school English teacher.
What are its strengths and areas for improvement?

As a junior high school English teacher in Japan, would you find this material useful and easy to explain?
Do you see any parts that may be difficult for your students?

(例)高校生対象の模試をテスト開発者/編集者の目線で

This passage is intended for a high school mock exam in Japan.
Can you evaluate it as a professional test developer or an editor?

高校向けの少しレベルの高い英文を執筆しているときには、さらに厳しい目で見てもらうこともあります。


「悪魔の代弁者」に批判的な目で見てもらう

ここまでにご紹介したプロンプトでは、ChatGPTは全体的な評価を返してくれます。なので、わりと褒めてくれたあとに、いくつか改善点を列挙してくれます。

でも、高校生向けの発表やスピーチの原稿などでは特に、もっと批判的な指摘もほしいなぁと感じることがあります。

そこで登場するのが、Devil's Advocateです。
直訳すると「悪魔の代弁者」になるでしょうか。
議論を深めるためにあえて異を唱えることを、Play (the) devil's advocateと言います。

ひとりよがりの原稿にならないように先回りして弱点を確認しておきたいときに効きます。(気づけずに納品してマイナスのフィードバックがあると凹みますからね。)

ChatGPTを使った推敲・チェック作業に応用すると、次のようなプロンプトになります。

基本プロンプト

Can you play the devil's advocate on the following passage?

「ほかの人」になりきってPlay (the) devil's advocateをしてもらうこともできます。

応用①:スピーチ原稿の場合

This is a speech by a high school student in Japan.
Can you play the devil's advocate on this speech as a speech coach?

組み合わせて、こんなプロンプトにすることも。

As an expert speech coach for high school English learners, review the speech for structure, tone, and evidence.
Then, play the devil’s advocate and point out logical gaps, overly emotional phrasing, and any lack of balance.
Finally, suggest one specific revision to improve clarity or fairness.

応用②:エッセイ原稿の場合

This is an essay written by a high school student in Japan.
Can you play the devil's advocate on it as a writing tutor?

こちらも、こんなプロンプトにすることも。

This is an essay written by a Japanese high school student.
As a writing tutor, first evaluate its structure and tone.
Then, in the Devil’s Advocate mode, focus on factual accuracy — point out any vague facts, unsupported claims, or missing evidence.
Finally, suggest one revision to make the argument clearer and more balanced.

指摘を読んで、必要に応じて原稿に反映させていきましょう。


まとめ

ひとり在宅フリーランスで執筆をしていると、なかなか「ほかの人」に原稿を確認してもらうのは難しいです。
 学校現場の先生が読んだら、何か気になるところはないかな?
 英語ネイティブの人だったら?
 ディベートのコーチだったら?
でも、ChatGPTのプロンプトを工夫することで、いろいろな目線で読んで、原稿を仕上げていくことができます。

暑くて少しバテ気味ですが、
次回以降の記事では、原稿を実際にブラッシュアップ・推敲した例をご紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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