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【あさ活】お帰りスウィーティア。さて、話を聞かせてくれるかい?スウィーティア失踪事件・真相編☹️。

『美味しいお水で……光琉やアパートのみんなに、コーヒーを淹れてあげたかったの☕』

【──メゾン・ミラージュの仲間たちによる、毎日の物語😊】


『これは夢一杯の世界を描いた空想日記です』

ここは、現実の札幌市とは少しだけ違っている
「もう一つの札幌市」。

ここで語られる出来事は──
もう一つの世界で繰り広げられる、
ちょっと不思議な日常の物語。

そしてほら。
今日もあいさつと一緒に、
驚きとわくわくの物語が始まります──
📖   

      ✨🌈🌀🍰🌀🌈✨


現実の札幌市にそっくりだけれど、別な世界の街。
”札幌市”

こちらの ”世界” でも、人々は毎日の生活に精を出し──
北国の、短い夏を楽しんでいるのでした。

とある住宅街に建つ「メゾン・ミラージュ」
ちょっと築年数の古いこのアパートには、
風変わりで、個性豊かな住人が集まっていました。

突然アパートからいなくなった”同居人”のスウィーティアを探して、
ふぃり夫さんの運転する車で一路”小樽市”に向かった竜崎光琉りゅうざきひかるは、
遂に運河沿いの道端で彼女に再会する事が出来ました。

そして、色々と問いただしたい気持ちを胸に、
同行したメンバーと共に小樽での食事を楽しみ、
帰路についたのでした。

──札幌に帰宅した後。

「……さて、どうして今回こんなことをしたのか、
俺に話してくれるね?
別に、お前の事を叱ったりはしないから、安心して。
何があったのかを話してくれればいいよ」

アパート前の公園で、ベンチに腰を下ろした光琉は、
スウィーティアの顔を見つめながら、
優しく言葉を促すのでした。

スウィーティアは、
初めはもじもじとして話しことをためらっている様子でしたが、
そのうち、顔を上げ光琉の顔を真っすぐに見つめ返すと、
ゆっくりと話し始めたのでした。

「あのね。あたち、京極っていうところに行って
”美味しいお水”を汲んできたかったの。
それでね……美味しいコーヒーを淹れて、
光琉に飲んで欲しかったの。
リームルンデさんみたいに、
美味しいコーヒーを淹れてあげたくて……」

スウィーティアの瞳は真剣で、
その言葉に嘘はありませんでした。

「な、なんだって!おまえ……そんな、そんな理由で」

光琉は顔をぐっと近づけ、
スウィーティアの瞳を覗き込むように見つめます。

スウィーティアの肩には、
幼稚園児用の小さな水筒がかけられていました。

「その水筒で水を汲むつもりだったのか?」

光琉に問いただされたスウィーティアは、こくんと頷きました。

「それでね、ここからその場所に”跳ぼう”と思ったの。
でも、座標が急におかしくなって、お目目がぐるぐる回っちゃって……
気が付いたら、知らない街にいたの」

公園の中には二人を囲むようにして、
ふぃり夫さん達も心配そうに様子を見守っています。

スウィーティアの言葉を聞いた瞬間、
そばにいたウェンディは ”しまった!”
という感じで顔色が変わりました。

「……あのさ、スウィーティア……その”座標”の事なんだけど……
ごめんなさい!それ、私のせいかもしれないの。
あなたにいつかダウンロードしてあげた”北海道マップ”ってね、
20年以上前のデータの地図だったのよ」

「えっ?なんていい加減なことを……」
「あらら~……それはまたえらく古いものを」

周囲でウェンディと同じく様子を見ていたふぃり夫さんと
リームルンデさんが、ちょっと呆れた感じで言いました。

「きゅい~ん?」

スウィーティアは困惑した様子で、ひと声小さく鳴きました。

「まさか、実際にそこに行くなんてこと、
思ってなかったから……本当にごめんなさい!」

ウェンディはちょっと青ざめた顔いろで、
スウィーティアと光琉に向かって何度も頭を下げるのでした。

「ううん……ウェンディお姉ちゃんのせいって訳じゃないよ。
だって、きちんと情報確認しなかったのはあたちだもん。
それに、こっちの世界に来てからは、
ちゃんとエネルギーの補充をしてなかったし。
それで無理な行動しちゃったから……」

スウィーティアは、落ち込んでしまったウェンディを慰めるように、
そっとその身体に触れるのでした。

「そう言えば、次元跳躍なんて技術、
俺達の時代には無かったしな……
俺たち自身、こっちの世界に転移した経緯もよく解んねぇ。
気が付いたときにはこっちに飛ばされてた感じだったっけ」

光琉は、なにか思い当たる節がある様子で、
スウィーティアの話から、
少しでも情報を得ようと試みていました。

どうやらスウィーティアって、
思った以上に「遠い未来」から来た子供のようです。

「まぁ、スウィーティアちゃんだって
まさかこんな事態になるとは思ってなかったようですし、
小樽に来てから何をしたのか聞きましょうよ」

「小樽に来てからは、
スウィーティアさんは何をしていたのです?」

何があったのか、話してごらん。


光琉の隣に腰を掛けていたリームルンデが、
やさしく話し掛けました。
するとその膝にちょこりと乗ったスウィーティアは、
首を傾け、思い出しながら話し始めました。

「えーとねぇ。初めにあたちが着いた場所は……「都通り商店街」っていう、アーケード街だったの。いろんなお店があって、お散歩してて楽しかったよ。そしてね「あまとう」っていう、スイーツで有名だっていうお店を見つけたの!あたち、お腹も減ってたけど、甘いもの食べたぁ~いって思っちゃったから、”人間形態”に変身して……お店に入って「クリームぜんざい」っていうのを食べたの!とってもおいしかった~」

スウィーティアは幸せに感じた瞬間を、
フィードバックさせたようでした。
表情が笑顔になり、頭上の光学デバイスは金色に輝きながら
ゆっくりと回っています。

「なるほど。ちゃんと人間のお客様として、
お店を利用したんですのね。
偉いですわ。
お会計も、その、お財布の中に入ってたのね?」

スウィーティアの胸元には、
子供用のお財布がぶら下がっていました。

「うん。この世界では
いろんなところでお金が必要だって……
あたちも知ってたから。
お金はね、光琉お兄ちゃんのお手伝いをしたときに、
お駄賃だっていうのを貰ってたの」

「ほほう。ちゃんと社会のお約束を守れるなんて、偉いですよ」

ふぃり夫さんも笑顔で言いました。

「そうか……美味いもん、食えてよかったな。……
ん?けど、お前今の姿……」

光琉はスウィーティアの背中を優しく撫でていましたが、
今の話を聞いて瞬きを繰り返しました。
人間形態に変身したというスウィーティアですが、今は元の姿です。

「あのね……お店を出た途端、元の姿に戻っちゃったの。
最初はまあ、いいかなって、そのまま歩いて運河の方に行ってみたんだよ。
そこで「新倉屋さん」っていうお店を見つけて、お団子買ったの。
でも、食べようと思っていたら……どこかの猫さんがやってきて
「それをよこせ!」って脅されて……
あたち、戦う事が出来ないから、おとなしくそれを猫さんに渡して……」

光琉とウェンディは頷きながら、その話を聞いていました。
どうやらスウィーティアには、
一種の安全プログラムが施されているようでした。

そして、最終的に彼女の身に起きた事を、
だいたい理解する事が出来たのです。

京極行の次元跳躍の失敗、人間形態への変身、思いのほかエネルギーを消耗する行動の結果、完全に「ガス欠」となったスウィーティア。

帰る方法も、自分達に連絡を取る手段もない状況でどれほど心細く、
恐怖に耐えていたのか──
その気持ちを想像した瞬間、
光琉は自身の「生の感情」が湧き上がって来るのを
抑えられませんでした。

「いや……こうして無事に帰ってこられたことに感謝しよう。おまえが無事で本当に良かったよ。それに、このアパートの仲間たちにも感謝だな」

そう言って、光琉はスウィーティアを抱きかかえながら、ふぃり夫さん、ウェンディ、リームルンデに改めてお礼をするのでした。

「ところで……スウィーティアちゃん、運河通りで出会った時に、
”団子を食べれば扉が開く”って言ってましたよね?」

ふぃり夫さんが財布の中のレシートを確認しながら、
ふと思い出したようにスウィーティアに尋ねました。

すると──

アパートの方角から、ゆっくりと近づいてくる一人の人物。
それは最近越してきた、五行院黎稀ごぎょういんれいきでした。

「よう、やっと戻って来たんだな……
まあ、無事でよかったじゃないか。
団子の謎を知りたいのか?
と言っても、団子っていうのは例えなんだけどな……
お前たちがこっちの世界に飛ばされた秘密、気付いてんだろう?
”5次元エネルギー”って事だが、こいつは厄介でね。
今はあちら側から一方的に流れてるだけで、
こちらからは何も出来ないのさ。
ただ、扉を開く方法さえわかれば──
状況は一転する。
その秘密を握ってるのがおちびちゃん、お前なのさ。
それとリームルンデ、あんたもな」

黎稀は、その場の誰もが知らなかった「転移者」の秘密を語ると、
そのままくるりと背を向けて、アパートの方へ去って行くのでした。

(スウィーティア失踪事件・真相解決編おしまい)



         🌈♥️✨🚗✨♥️🌈

今回も最後までお読み頂き感謝です♥️

あなたの今日が素敵な1日でありますように😊✨



       ✨✨🌀🌀🚗🌀🌀✨✨


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