お問い合わせフォームのスパム対策は、見えないほうがいい
お問い合わせフォームのスパム対策について、ここまでいくつかの記事を書いてきました。
なぜ営業メールが届き続けるのか。
reCAPTCHAを入れても、なぜ迷惑メールがなくならないのか。
どんな対策方法があるのか。
そして、何を基準に対策を選べばいいのか。
その中で、一つ大切なことがあります。
それは、スパム対策は「強ければいい」というものではないということです。
迷惑メールを減らすことは大切です。
でも、お問い合わせフォームを使うのは、スパムを送る人ではありません。
本当に問い合わせをしたいお客様です。
なので、スパム対策は利用する人に負担を感じさせないことも大切です。
スパム対策をしていることを、お客様は知らない
お問い合わせフォームを利用する人は、その裏側でどんな対策が行われているのかを基本的には知りません。
reCAPTCHAが使われているのか。
Honeypotなのか。
専用サービスを利用しているのか。
そんなことを気にして問い合わせをする人は、ほとんどいません。
お客様が求めているのは、もっとシンプルなことです。
「問い合わせができること」これだけです。
ホームページを見て、「詳しく話を聞いてみたい」、「相談してみたい」、そう思った人が、迷わず送信できる。
お問い合わせフォームに必要なのは、まずこの役割です。
スパム対策のために、お客様へ負担をかけていないか
スパム対策は重要。
お問い合わせフォームを公開している以上、自動送信される迷惑メールを完全になくすことは難しいです。
だから、何らかの対策を考える必要があります。
でも、そこで少し考えてみたいことがあります。
その対策は、誰に面倒をかけていますか。
例えば、
「私はロボットではありません」というチェック。
画像を選択する操作。
追加の認証。
これらは、スパムを減らすためには有効な場合があります。
でも、それを操作するのは誰か。
迷惑メールを送っている人ではありません。
普通に問い合わせをしようとしているお客様です。
パムを減らすための操作は、数秒かもしれません。
でも、お客様はホームページを見て、内容を読んで「問い合わせてみよう」と思った最後の段階にいます。
その最後の場所で、少しでも面倒に感じることがあれば、問い合わせをやめてしまう可能性もあります。
良いセキュリティは、意識されない
セキュリティ対策というと、「何かを追加する」というイメージがありますよね。でも、本当に良い対策は、利用する人が意識しないで実行されるものも多いです。
例えば、ホームページのSSL。
多くの人は、サイトがSSL対応しているかを意識していません。
でも、裏側では安全に通信できるように守られています。
メールの迷惑メールフィルタも同じです。
普段は意識していませんが、不要なメールを振り分けてくれています。
お問い合わせフォームのスパム対策も、本来はそういうものではないでしょうか。
お客様は何も気にせず問い合わせできる。
でも、裏側では不要な送信を防いでいる。
そんな状態が理想だと思います。
運営する側にも、見えないメリットがある
見えないスパム対策は、お客様のためだけではありません。
ホームページを運営する側にもメリットがあります。
毎日届く営業メールを削除する。
本当に必要な問い合わせを探す。
迷惑メールの中から大切な連絡を見つける。
こうした作業は、一回だけなら大きな負担ではないかもしれません。でも、毎日続くと少しずつ時間を奪われていきます。
特に、小規模な会社や個人事業の場合、お問い合わせ対応を専任で担当する人がいるとは限りません。本来、お客様への対応に使うべき時間を、不要なメールの処理に使ってしまう。
これはできるだけ避けたいですよね。
だから、理想は、
お客様には負担をかけない。
運営する側の負担も減らす。
この両方を実現することです。
スパム対策は「見せない」
これまで、お問い合わせフォームのスパム対策というと、
認証を追加する
プラグインを入れる
設定を変更する
というような方法が中心でした。
もちろん、それぞれにメリットがあります。
ただ、最近では、問い合わせフォーム専用のスパム対策サービスという選択肢も増えています。
フォームを利用する人には何も求めない。でも、裏側で自動送信されるスパムを判定する。そういう考え方です。例えば、以前紹介したMUTEも、そのようなサービスの一つです。
大切なのは、どのサービスを選ぶかではありません。その対策によって、お客様が使いやすい状態を守れるか。
そして、運営する側が安心して問い合わせを受け取れる状態になるか。
そこがポイントです。
お問い合わせフォームの目的
お問い合わせフォームは、スパムを止めるためだけに存在しているわけではありません。お客様と会社をつなぐためにあります。
だからこそ、スパム対策を考えるときも、「どうやって防ぐか」だけではなく、「どうすれば本来の役割を守れるか」という視点が大切です。
見えないスパム対策とは、単に隠れて動く仕組みという意味ではありません。
利用する人に余計な負担をかけず、本当に必要なお問い合わせを受け取れる状態を作ることです。
お問い合わせフォームを作るとき。
そして、スパム対策を考えるとき。
「何を追加するか」ではなく、「どんな状態にしたいのか」。
そこから考えてみることが大切なのではないでしょうか。
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ありがとうございます。
チップは、一人でこっそり行く「せんべろ」で使わせてもらいます。