#8 うつ病の療養中にやってはいけない3つのことは?
主治医から言われた大事なことを、ふとした瞬間に思い出した。
「療養期間中にやってはいけないことが3つあります」
お酒、ギャンブル、そして夜更かし。
1. お酒
これは、正直あまり心配していなかった。
私は普段からほとんど飲まない。年に数回、家族や友人と集まるときに少し飲むくらい。
「まあ、この点は大丈夫だな」
そう思って安心した。
2. ギャンブル
次に言われたのがギャンブルだった。
ここで少し心がざわついた。
学生時代のことを思い出したのだ。
あの頃はパチンコやスロットにどっぷりハマっていた。
寝ても覚めても「次はどう打とうか」そんなことばかり考えていた。
今振り返ると、あれはギャンブル依存症だったのかもしれない。
最近では、家でも簡単にできるオンラインカジノがある。
「気をつけなきゃな……」
療養中は時間がたっぷりある。
そして、少し元気になってくると体力も戻り、余計に暇を持て余してしまう。
そんな時、もしギャンブルに手を出したら、あっという間にのめり込んでしまうだろう。
「危ないな、これは」
自分に言い聞かせた。
3. 夜更かし
最後に言われたのは夜更かしだった。
これは耳が痛かった。
療養中は、仕事をしていた頃に比べて活動量が少ない。
だから夜になってもなかなか寝つけない。
布団の中で、ふと不安が押し寄せてくる。
お金のこと、復職のこと――頭の中を同じ考えがぐるぐる回る。
そんな夜、私はスマホを手に取ってしまった。
NetflixやYouTubeを開く。
韓国ドラマに夢中になった。
『イカゲーム』『愛の不時着』『梨泰院クラス』…。
次々と見てしまい、気づけば夜中。
「なんでこんなに面白いんだろう」
スリリングな展開や、心を揺さぶるストーリー。
映像もスケールも日本のドラマとはまた違った魅力があった。
気づけば時間を忘れ、夜更かしが癖になっていた。
スマホのブルーライトは眠気を遠ざける。
動画を見終わっても全然眠れない。
そんな日々が続いた。
ある日、診察のときに思い切って主治医に打ち明けた。
「夜更かしが癖になってしまって…」
主治医は静かに頷いて、こう言った。
「それは改善しましょう。日中に体を動かして、昼寝を控えてみてください。家事でもいい。洗濯や料理、掃除でも、できることを少しずつでいいからやってみましょう」
その言葉に、私は小さく頷いた。
「よし、できることからやってみよう」
そう思えたのだった。
療養中の3つの注意。
お酒、ギャンブル、夜更かし。
そのどれもが、心や体を蝕む小さな落とし穴だった。
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