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#139 30年前の初恋が、振袖を着て立っていた

▼まめ本人です!

今日は成人の日ですね。

今朝、20歳になった長男が「式典に行ってくる」と家を出ていきました。

東京の街へ消えていく息子の後ろ姿を見送ったあと、私はリビングのソファで一人、30年前の「あの場所」にタイムスリップしていました。

8年という月日が魔法をかける

私の地元・名古屋での成人式は、小学校単位で集まるスタイルでした。

中学からバラバラになった友人たちとも再会する、いわば「大規模な同窓会」です。

ほとんどの友人と会うのは5年ぶり。

でも、その中に一人だけ、「8年ぶり」になる人がいました。

私が小学校高学年のころ、本気で恋をしていた女の子です。

彼女は私立中学へ進学したので、卒業以来、一度も会う機会がありませんでした。

「誰だかわからない」ほどの衝撃

式典の会場で、私は彼女の姿を探すまでもなく、その「光を放つ存在」に目を奪われました。

12歳で記憶が止まっていた彼女が、そこに。

鮮やかな振袖、丁寧にセットされた髪、そして少し大人びたメイク。

「……綺麗だ」

語彙力を失うとは、まさにあのことです。

5年や8年という月日は、残酷なほど人を美しく変えてしまう。

当時の私は、ただ圧倒されて立ち尽くしていました。

20歳の仮面をかぶった「少年」のまま

情けない話ですが、私は結局、彼女に話しかけることができませんでした。

「おとな」の自覚を持って式に臨んだはずなのに、彼女を前にした瞬間、私は一瞬で「5年3組の、あの頃の僕」に戻ってしまったのです。

・ 嫌われたらどうしよう
・ 忘れられていたら格好悪い
・ そもそも、なんて声をかければいい?

頭の中を駆け巡るのは、子供じみた不安ばかり。
遠くから彼女の笑い声を聞きながら、「おめでとう」の一言も飲み込んでしまった。

あの甘酸っぱくて、少し苦い記憶は、30年経った今でも胸の奥に鮮明に残っています。

息子の背中に、かつての自分を重ねて

今日、式典へと向かった息子は、どんな再会をするのでしょうか。

誰かを見て胸を熱くしたり、あるいは勇気を出して自分から声をかけたりするのでしょうか。

もし彼が、かつての私のように立ち尽くしていたとしても、それはそれでいいな、なんて思います。
「大切な誰かを前にして、言葉を失う」

それは、20歳という多感な時期にしか味わえない、最高に贅沢で人間らしい経験だと思うからです。

皆さんの成人式はどうでしたか?

「実は初恋の人と再会して……」なんてエピソードや、今だから笑える失敗談があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

あの日飲み込んだ言葉たちが、時を経て優しい思い出に変わりますように。

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