ウォシュレットが壊れた話。

衝動的に文章を書きたくなる時が訪れる。今がその時だと思いたい。

今の家には住んで1年と1ヶ月ほどになる。
一人暮らしを始めてまだ2年半、もう2年半経ったわけだけれども、すでに2つの物件を渡り歩いてきた。

前の家は新宿区にあるマンションの、地下にある6畳あるかないかぐらいの小さなの一部屋だった。
設備はしっかりしてたし、周りがとても静かだったのは今思えば、私にとって最高の癒しだった。
けれども地下ということもあって、部屋も共用部も年中湿っぽかったし、夏にはいろんな虫がいた。
日常生活ではまず見かけないような、色鮮やかな大きな蛾とか。
何より6畳あるかないか、という部屋の大きさに嫌気がさしてしまった。それにベランダもなく、どんなに良い柔軟剤を使っても服がいい匂いにならないのが悲しくて、1年半足らずで引っ越しを決意。

今は2階建アパートの2階の角部屋、9畳1Kに暮らしている。
前よりも家賃は抑えられたのに、部屋は前より広いし、2階の角部屋だし、独立洗面台だって付いている。

でもこのアパートは軽量鉄骨製だからか、冬は寒いし夏は暑い。ベランダに面している道路を大きなトラックが走り去ろうもんなら、家が揺れる。
そのうえ通りは思った以上に交通量が多く、昼夜問わず車やバイクや名前も知らなければ一生運転することもないような大きな車が行き来する。
不動産屋に静かなところだとホラ吹かれたことは、一生根に持つ。
そういう設備の脆さとか、周りの環境のデメリットがアフォーダブルな家賃に繋がったのだろうか。

このアパートに引っ越してきて、私はずいぶんとバス網に詳しくなった。
最寄駅までは歩いていけるのだが、家の近くのバス停からは繁華街を擁するターミナル駅前まで行くことができる。
子供の頃からずっと電車生活だった私にとって、バスはちょっとした非日常を思わせる乗り物だった。
私鉄沿い・地下鉄沿いに住んでみたい、バスを日常的に使ってみたい、そんな無意識の好奇心が巡り巡って今の物件を引き寄せた気がする。

この家のウォシュレットの調子が悪くなったのは、去年の12月ごろから。
ときおり、おしりボタンを押してもガガガと不穏な音を立てるだけで、水が肛門に当たることはないことがあった。

そういう状態になっても騙し騙し使ってきたのだが、今日はおしりボタンを何度押しても、ガガガという音すら立てなくなってしまった。

やるせない気持ちになりながらトイレットペーパーでケツを吹いているとき、私の頭の中を、契約更新しない選択肢がよぎったのだった。

一人暮らし3年にして3度目の引越し。
いい加減にしなさいな。

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