ショートストーリー(2分) 「ちくわの夜」 ×AIイラスト
🍢「ちくわの夜」
東京の夜は、今日もまぶしいほどに光っていた。
街のネオンも、人の声も、電車の音も――
みんな何かに追われているようにせわしなくて、
ミズキもその中のひとりだった。

社会人三年目。
営業の仕事はやりがいがあるけれど、終わりはいつも見えない。
上司の指示、クライアントの要望、数字の締め切り。
気づけば終電近く、駅までの道を足早に歩く毎日。
その夜も、書類を提出し終えたのは22時を過ぎていた。
帰り道、ふと立ち寄ったコンビニ。
冷たい空気の中、店先に「おでん始めました」の文字が見えた。
――ああ、もうそんな季節か。

ミズキはなんとなくおでんを買うことにした。
大根、たまご、こんにゃく、そして――ちくわ。
小さなアパートに帰って、
温めたおでんをひとつひとつ器に並べる。
湯気の向こうで、ちくわが転がった。

「……ちくわ、だいすきだったな」
思わずつぶやいた。
途端に、懐かしい食卓の風景がよみがえる。
「ミズキ、ちくわいっぱい食べなさい」
お母さんの声が浮かんだ。
そしてお父さんが笑いながら、自分の分までミズキの器に入れてくれた。
「お父さんのまでいらないよ!」と笑うと、
「いいんだ、ミズキのだからな」と返す声。
箸を止めた。
気づけば、頬をつたうものがあった。
「……え?」
どうして泣いてるんだろう。
忙しくて、寂しいなんて考えたこともなかったのに。
ただのちくわなのに、涙が止まらなかった。

ミズキは涙を拭かずに、そのままちくわを口に運んだ。
あたたかかった。
どこかで、お母さんとお父さんの笑い声が聞こえた気がした。
「……次の休み、帰ろうかな」
呟いた言葉が、湯気の中で溶けていった。
遠い夜の東京で、ひとりの娘がちくわを食べながら微笑んだ。

【終わり】
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このショートストーリーは、元ネタを自分が作り、ChatGPTを使って清書しました。
挿絵には文章からChat GPTで生成したものを使ってます。
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