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花散らしの雨

 東京では桜が満開になったそうですね。
 たしかに、電車に乗っているとあちこちでピンク色の花が見られます。
 昔はせっかくなので見に行こう!と出かけたものでしたが、今はどこへ行っても人混みとの戦いだし、桜を充分に楽しめないような気がして出かける気になれませんが。

 さて、満開の桜の折りに降る雨のことを「花散らしの雨」と言うようです。
 雅な言葉です。

 雨で桜の花びらが舞い落ちる。
 舞い落ちた花はアスファルトの上に敷き詰められる。
 儚い桜の季節が、もっと短くなる。
 ちょっとした寂しさが込められている言葉のように思います。

 個人的には、桜が舞う姿を眺めるのが好きです。
 ピンクの花びらが、らせんを描きながら落ちていく。たくさんの花びらが舞う様は、風景に華を添えてくれます。
 だから、花散らしの雨も歓迎です。