ちょっとお散歩しつつ、「どんな人も歓迎する」場所について考える@横浜美術館
横浜美術館までお散歩
2025年2月に全館オープン予定の横浜美術館ですが、このとき一部だけオープンしていることを思い出して寄ってみました。

記憶を辿ってみると、最後に横浜美術館を訪れたのは、なんと2010年頃でした!
その後、引っ越してなかなか横浜に行く機会もないまま休館に。
あれから約15年も経っていることに身震いしました……アハハ……。
°・*:.。.☆
みなとがひらく
リニューアルオープンに向けて、横浜美術館のメッセージが掲示されていました。

ICOMで2022年に採択された「博物館の定義」には「博物館は一般に公開され、誰もが利用でき、包摂的であって、多様性と持続可能性を育む。」という一文が含まれています。
海外ではさまざまな多様性や包摂性を意識した社会的な取り組みが行われていますが、日本の美術館も足並みを揃えだしているようです。
ところが、大統領選以降、アメリカでは多様性推進に対して強い向かい風が吹き始めました。
つい先日、今までの流れを押し返すように、アメリカの大手企業が多様性を尊重する施策を否定する新たな方針を決定したというニュースが報じられました。
多様性、平等性、包括性についての施策は机上の空論や単なる理想に過ぎないじゃないかという批判の声が強まっているのでしょう。そういった批判に対して抗議するのならば、「なぜ必要なのか」という明確な意義や結果を示していかなければならない……。
世界には人々の間を隔てる巨大な壁が何層にも立ちはだかっています。その壁は増え続けていくのでしょうか。
このような情勢を鑑みると、「誰もが利用できる」場である美術館を含めた博物館は社会に向けてなにができるのか……。今後はより現実的に、そしてより具体的にその答えが求められるようになるのかもしれません。
(「誰もがそこに居てもいいよ」という歓迎のメッセージを掲げる場が社会的意義を証明し続けなければいけないというのは、少し皮肉っぽい話ですが……。)
別の博物館にはなりますが、横浜みなと博物館では、外国人居留地としての横浜の歴史、関東大震災には港に停泊していたフランスやカナダ船が被災者を救った事実など、異文化間の摩擦、差別、そして助け合いの歴史が語られています。
横浜美術館は、そんな諸外国と日本がダイナミックに交差した歴史をもつ横浜という地の上に立つ美術館です。
メッセージにあるように、横浜としての風土を生かした美術館として多くの方々を暖かく迎える場が今の時代に在ることは意義あることだと思います。
今後横浜美術館がどのような活動をしていくのかも楽しみです。
短い時間でしたが、美術館の周りを散歩しながらそんなことを思いました。
