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生命力を、探しに行く

〜あの人はなぜあんなに元気なのか〜

ぎっくり腰はいつも突然やってくる
タンドリーチキンのスパイスキットを発送した翌朝
なんとか立ち上がり、前かがみに腰に手を当て歯を磨き
口をゆすいだ瞬間、洗面台が血の海になった。
数日前から上顎に出来ていた大きな口内炎に血腫が出来ていたようだ。

腰は痛い。口は血だらけ。
「あー止まれということか」と思った。
数日間、携帯を手に取ることをやめた。
毎日続けたインスタグラムへのストーリーズ投稿もしなかった。

すると不思議なことに、本当に自分が考えていることが見えてきた。


動画の編集は時間がかかる。

だから一度やめてしまうと危険なのだ。

1日が驚くほど楽になる。

その快適さを知ってしまうと、そのままやめてしまう可能性がある。

だから「毎日やる」と決めている。

義務化は、考えずに行動できるようになるが、弊害もある。

なぜやっているのかを考えなくなる。

好きでやっているのか。

惰性でやっているのか。

自分でも分からなくなる。

人は好きなことをして生きた方がいい。

でも、その「好き」が惰性になってしまうとぬるっとして気持ちが悪い。

Instagramのフォロワーは、3万2千人になった。

でも、最初の目標だった1万人を超えた時の感動は、もうそこにはない。

僕は、お腹と食をテーマに対面セッションを行っている。

人の体に触れ、食事や生活習慣のお話を聞きながら、その人に合った施術と提案をする仕事だ。

ただ、この活動を続ける中で、ずっと違和感もあった。

健康的な食事をしているから健康でいられるわけではない。

逆に、不健康と言われるものを食べたからといって、明日病気になるわけでもない。

僕自身、好きなことを仕事にさせてもらい、理解してくれる人たちに囲まれ、調味料や食事にも気を配っている。
睡眠も7時間は取る。

体に悪いと言われるものもなるべく避けて

世間一般で言えば、かなり健康を意識して生きている方だと思う。

しかし、どうだろう。

少しでも無理をすれば、ぎっくり腰。口内炎。

タイに住んで40過ぎに発症した過敏性腸症候群。喘息。

そして子供の頃から抱えている胃炎と慢性的な鬱っぽさ。

ちょっとしたきっかけで現れては、「もう終わりだ」と布団から出られなくなる。

明るく元気な時期と、何もできなくなる時期。

その波を随分長いこと繰り返してきた。

先日、そのことを母に話した。

母はそんな状態だとは知らなかったらしく、

「だからそういう人の気持ちがわかるんだね」

と言ったあと、言葉を失っていた。

人の苦しさや不安に共感してしまう。

だからこそ、良くなってほしいと思う。

身体に触れ話し
実際に目の前で、人生が大きく変わる人がいる。

うつ状態から外に出られるようになった人。

食べられるようになった人。

病気や死への恐怖から立ち直った人。

表情が明るくなり、自分の人生を歩き始める人。

そんな姿を何度も見てきた。

だから僕は、体と心、食事、生活習慣、人間関係、思考。

体の状態と結びつきそうなものを、片っ端から観察し、学び、自分の中に蓄積していった。

ところが、ある時気付いてしまった。

そのデータが、まったく通用しない人たちがいることに。

もちろん最低限の生活習慣は整っている。

けれど、それだけでは説明がつかない。

驚くほど元気な肉体。

驚くほど元気な精神。

年齢を感じさせない生命力。

そんな人たちが確実に存在しているのだ。

そして僕は、その人たちに出会うたびに思う。

人の体は、なんて神秘的なんだろう。

僕が本当に知りたかったのは、生命力だったのかもしれない。

色々お話を伺うと、親戚に100歳を超えて長生きされた方がいたりする。

40歳を過ぎて経営者になると決め、70歳になった今も現役で走り続けている人もいる。

もちろん、それだけが理由ではない。

けれど、その人たちの人生を辿っていくと、元気の秘密が少しだけ見えてくる気がする

これまでの僕は思っていた。

もっと勉強しよう。

もっと知識をつけよう。

もっと人を良くできるようになろう。

そんなことばかり考えていた。

でも最近、気づいた。

僕が本当に知りたかったのは病気や健康法ではなく

生命力だった。

やりたくない仕事をして、会いたくない人に会い、我慢ばかりしていたら、生命力は少しずつ失われていく。

人の体は栄養だけでできているわけではない。

好奇心。感動。笑うこと。安心できる居場所。好きな人。好きな景色。やりたいこと。

そういうものもまた、人を生かしている。

元気な人たちを見ていると共通点がある。

人と比べるより、自分の人生を生きている。

ないものより、あるものを見ている。

考え方や捉え方が優しく。感謝している。

だから僕は、どう生きるかに興味がある。

病気にならないことではなく、自分の人生を生き切ること。

好き勝手に生きようと言いたいわけではない。

生命力が湧いてくる方向へ生きよう。

ということだ。

元気な人はなぜ元気なのか。

なぜ人生を楽しめるのか。

なぜこの人はこんなにも生き生きとしているのだろう。

なぜ同じ年齢でも、人生を楽しめる人とそうでない人がいるのだろう。

その違いはどこにあるのだろう。

僕は、この感動をもっと多くの人と共有したいと思うようになった。

どう生きるのか。

どう死ぬのか。

その二つは決して別の話ではない。

「生き方」と「死に方」は同義なのだ。

だから始めてみようと思う。

お話を聞く。

体を見せてもらう。

生活習慣を見せてもらう。

そして、インタビューという形で記録する。

動画として残し、発信する。

まずの目標は100人。

僕はこれから、生命力の秘密を探りたい。

そして元気な人たちに会いながら、その答えを探していこうと思う。

もしかしたら答えなんて見つからないのかもしれない。

それでも、その探究そのものが、僕の人生になる気がしている。


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