ヘンテコ乗り物MVと勝手に命名。サブリナカーペンターとロイクソップは甲乙つけがたし(オススメMV #192)
こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の192回目です。(連載のマガジンはこちら)
今回は勝手に命名シリーズとして「ヘンテコ乗り物MV」をお届けします。
と言っても、該当するMVは2つしかないため、チョット少ないのでオマケに1つ追加して3本のMVを紹介させていただきます。
実は、以前から目を付けていたヘンテコ乗り物MVがあったのですが、同じカテゴリのMVがなく、半ばあきらめていました。
しかし、ようやく該当するオススメMVが登場しましたので、満を持して皆さんに紹介させていただくことができ、ホッとしています。
では、まずその以前から目を付けていたヘンテコ乗り物MV。
ロイクソップの「This Must Be It」です。どうぞ!
ロイクソップとカリンの組み合わせが素晴らしい楽曲ですが、なぜこの楽曲にこの映像なのか関連付けが分からないヘンテコMVです。
しかし、全く違和感なくマッチしていて、何度も観ていると『この楽曲にはこの映像しかありえない!』と思えてくるから不思議ですね。
ロイクソップ(Röyksopp)は、ノルウェーのエレクトロデュオで、1998年から活動を開始されているので、もうすぐ30年になろうかという大ベテランのアーティストです。
この連載では過去に8回も登場しており、それだけお気に入りのアーティストなのですが、アーティスト紹介については過去回をご覧いただければと思います。(ロイクソップを紹介した過去回⇒「ロイクソップ&ロビンの強烈コラボに色彩は不要だ!」)
この「This Must Be It」は、2009年にリリースした3rdアルバム「Junior」に収録され、同年にシングルカットされた楽曲です。
ロイクソップは最初はインストルメンタルの楽曲が多いものの、ボーカルが入ったでもイケてる楽曲が多く、特にこのカリンを始め、ロビンやスザンヌ・サンドフォーとのジョイントが最高です。
ちなみに、このThis Must Be It」のMVは、過去回でも紹介したことがあり、その回ではカリンのことも語っているので、ご興味ある方はぜひご覧ください。(カリンのことを語っている過去回はコチラ⇒「現実と紙一重の向こう側。ロイクソップとカリンの紡ぐ調べは我々をどこに誘うのか」)
さて、「This Must Be It」のMVに目を向けると、今回のタイトルにもなっている「ヘンテコ乗り物」が主役としてドーンと登場しています。
4輪バギーのような乗り物にドラムセットが積み込まれているというか、ドラムセットを演奏できる状態にしつつ運んでいるというか...うまく説明できませんが、ご覧いただければ一目瞭然のヘンテコ乗り物です。
そして、そのドラムバギーとでも呼ぶべき乗り物だけがヘンテコではなく、なぜか原始的な生活を営んでいる集団に乗り込み、ドラムを普及させるというか、「ドラム教」を布教しているような状況になってしまいます。
ここまでくれば、もう何でもアリですね。
小ネタで恐縮ですが、ドラムバギーが原始的な集団に乗り込んでいった際、ひとりの男性がドラムバギーの男性に弓で矢を放つのですが、ドラムバギーの男性が北斗神拳の二指真空把(にししんくうは)ばりに飛んでくる矢を手でつかみ、その矢でドラムを叩き出す...という、これまた何でもアリの場面があります。
そして、その飛んできた矢を見たところドラムスティックだった...というオチもついています。
しょーもない話ですが、MVを見て気が付かなかった方は、ぜひ再見して確認してみてください。(1分57秒あたりです)
このロイクソップのヘンテコ乗り物MVと同じカテゴリで、かつ対抗できるほどオススメのMVがなかなか見つからず、半ばあきらめかけていたところに、『このヘンテコ乗り物MVはスゴイ!』と驚くべきMVを発見したのです。
それが、次に紹介するオススメのヘンテコ乗り物MV。
サブリナ・カーペンターの「Manchild」です。
ヘンテコな乗り物に乗った男性を入れ代わり立ち代わりヒッチハイクするという、ワケの分からない内容のMVです。
しかし、そんなことはどうでもよくなる程、キュートなサブリナカーペンターの魅力満載のMVとして仕上がっています。
サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)は、まだ26歳と若いながらも売れっ子のUSのアーティストです。
しかし、パッと出のアーティストではなく、2008年からシンガーおよび俳優としての活動を開始し、最初は俳優(子役やティーンエイジャー役)として活躍していたものの、徐々にシンガーとしての立ち位置に移行し、2014年に1stシングルを、2015年には1stアルバムをリリースしたのち、なんと2024年リリースの6thアルバム「Short n' Sweet」ではグラミー賞の部門賞を受賞するまでに至ったのです。
つまり、『叩き上げ』のアーティストなのです。
この「Manchild」は、昨年2025年にリリースされた7thアルバム「Man's Best Friend」からのリードシングルとして同年にリリースされた楽曲で、リリースと同時にUSでNo.1となるほどのヒットとなっています。
そして、MVに目を向けると、ウエスタンっぽい楽曲にあわせてか、映像自体もウエスタンっぽいのですが、何よりサブリナカーペンターがヒッチハイクする男性がヘンテコな乗り物ばかりに乗っている...というトコロが、今回のお題である「ヘンテコ乗り物MV」となっています。
例えば以下のような乗り物です。
・軽トラの運転席だけの車(つまり、前輪の2輪だけ)
・普通のトラックと思ったら前輪に括りつけられた台車で走っている車
・バイクのサイドカーがスーパーマーケットのカゴ
・大きなひとり用の応接椅子にタイヤが付いていて走る
・タイヤが付いていて走るジェットスキー
中には乗り物にすら乗っておらず、ローラースケートを履いたサブリナカーペンターがごみ収集車にしがみついて爆走するなど、もう何でもアリの状況です。
しかし、最初に紹介したロイクソップの「This Must Be It」はヘンテコな乗り物がメインでしたが、この「Manchild」はヘンテコな乗り物はいくつかある要素の中のひとつというのが大きく異なっている点です。
それを考えると、ロイクソップの「This Must Be It」のMVは、ひとつのヘンテコ乗り物だけで勝負しているため、洗練された印象でありつつ、単調にならずにしっかり印象付けもされているという、結構難易度が高い取り組みを行い、成功させている事例かと考えられます。
それに比べて、サブリナカーペンターの「Manchild」は、ヘンテコ乗り物の数も多く、かつ他の多様な要素も組み込まれているため、洗練さが無くなり雑多な印象を与えてしまいそうですが、全く雑多な印象がないのが大いに不思議なところです。
なぜなのか考えてみたのですが、ストーリーや映像の構成によるものではなく、ひとえにサブリナカーペンターの魅力という大きな柱があるからではないかと(勝手に)納得しているところです。
『魅力って、いったいなんやねん!』と突っ込まれそうですが、誤解を恐れずに行ってしまうと「明るいお色気」とでもいうのでしょうか。
上のYouTubeのサムネイル画像でもありますが、こんなお尻丸出しの丈の短いショートパンツを履いていながら、なぜか下品にならない女性はなかなか存在しないかと思っています。
ここまで書くと既にバレているかもしれませんが、私、サブリナカーペンターがお気に入りになってしまっているのです。
実は彼女のことを知ったのは最近で、この「Manchild」のMVを観て知ったのですが、すぐに他のMVも観たもののピンとくるものは無かったものの、ライブ動画をいくつか見たところ『メチャクチャいいやん!』と、彼女の魅力の虜になってしまいました。
また、YouTubeで観たショート動画の中で、普通に歩いていたサブリナカーペンターが路上でフリーのライターに声を掛けられた際、『私、あそこでライブしてるサブリナカーペンターっていうんです。知ってますか?』って応えて、インタビューアーが『えっー。ホントにサブリナカーペンター?』と絶句した動画がアップされていたのですが、それを見たオッサン(私)が更に彼女のファンになった...という次第です。
152cmという身長の低さは、ショービジネス業界では圧倒的に不利な状況であることは否めません。
しかし、そのマイナス要素をもろともせず、スターの座を勝ち取り活躍している彼女を見ていると、なんだか元気になってきますね。
またまた脱線しますが、彼女の数ある素晴らしいライブ動画の中で、上のMVと同じ「Manchild」のライブ動画を紹介させてもらいましょう。
今年2026年2月に開催されたグラミー賞授賞式でのライブ動画。
サブリナ・カーペンターの「Manchild」です。
最近の彼女のトレードマークにもなっているショートパンツでバッチリ決めたサブリナカーペンターの魅力全開のライブ動画ですね。
何度観ても飽きません!
サブリナカーペンターは、オフィシャル/アンオフィシャルで多数のライブ動画が配信されていますが、その多くが優れたライブ動画となっていますので、ご興味ある方は検索して観てみてください。
では、最後のヘンテコ乗り物MVに参りましょう。
といっても、上の2つのヘンテコ乗り物MVとはチョット違い、ヘンテコと言うと語弊があり、『まさかこの乗り物をメインに据えたMVを作るとは!』という驚きと、『この乗り物がメインでありつつ、イケてるMVに仕上げてスゴイ!』という賞賛の意味を込めた紹介となります。
その素晴らしいヘンテコ乗り物MVはコチラ。
アヴィーチーの「Waiting For Love」です。どうぞ!
シブい、シブすぎるMVです。
パンチの聞いた楽曲にまさかの組み合わせの映像ですが、その結果が素晴らしいMVとして仕上がっており脱帽です。
アヴィーチー(Avicii)は、スウェーデン出身のアーティストですが、今から8年前、2018年に28歳という若さで鬼籍に入られています。
活動期間も12年程ですが、生前に2枚、没後に1枚の合計3枚のアルバムをリリースし、その中には今でも多くの方が聴かれている楽曲もあり、彼が生き活躍した証が今でも息づいています。
その彼が生前最後にリリースした2ndアルバム「Stories」に収録され、リードシングルとしてリリースされた楽曲が、この「Waiting For Love」となります。
「Waiting For Love」のMVは、とりたててスゴイ映像というワケではなく、ストーリーもありきたりと言えばありきたりで、私も最初に観たときはそんなに興味を持たず再見の無いまま数年が過ぎ去りました。
そして、ある時に再見したところ、なぜか染み渡るものがあり、それからたまーに見返すMVとなったのです。
多分私が年を取ったからではないかと思うのですが、定かなことは分からず、たまに見返すたびに考察するのですが、私の年齢による感性の変化ぐらいしか思い当たるところがないというのが正直なところです。
このMVをご覧になれた皆さんがどんな感想を持たれるのかが興味深いところです。(年齢ごとに感想が違うなどあれば、面白いなと思っています)
MVの内容しては、老齢の男性がひとりで電動スクーターに乗って妻を探す旅に出る...という、いたってフツーの内容ですが、途中で魔改造をされてめちゃくちゃスピードが出るようになり、荒れ地や水辺、草原や沼地なども激走する様(さま)は「ヘンテコ乗り物」と言えなくもないですね。
アヴィーチーでは、他にもお気に入りのMVがあるので、また別の特集で紹介できればと考えています。(多分「ヘンテコダンスMVって勝手に命名」とかの特集になるかと思います)
さて、今回のヘンテコ乗り物MVの特集はいかがでしたでしょうか。
MVとしてはロイクソップの「This Must Be It」がイチ押しですが、サブリナカーペンターの明るさ満点の「Manchild」も素晴らしく、アヴィーチーのシブい「Waiting For Love」も捨てがたい...と、結局全てオススメですので、ぜひ3つともご覧ください。
ではまた次回に。
