いつもの朝に豚汁を
最近、「何か新しいことをしてみよう」と思う瞬間が増えております。
原因は自分でも明らかで、たぶん日常生活がだいぶルーティンになってしまっていて、新しい気づきが少ないから。
ううむ。これはよくない。
発信者として表現の幅を広げたいのであれば、すでに持っているパレットの色だけで戦うのではなく、パレットに新しい色を加えるような作業もしていかなければなりません。要するに小さくてもいいので「やったことのないこと」に取り組んでみて、その感触を少しずつストックしていかなければなと。
最近は、ニュースレターとのすみ分けだのなんだのと考えていたら、noteを書く頻度も減ってしまい、執筆に対するブランクが生まれてしまいました。
そんなわけで今後は不定期で、自分へのリハビリの意味も込めて「日記」をつけてみたいとおもいます。初日の「冒険」は、とてもささやかです。いつもの松屋の朝ごはんで、初めて豚汁を頼んでみました。マジで他愛なくて恐縮です。
旅館の朝ごはんみたいな一日のはじまりを
そういえば松屋で朝ごはんを食べるようになったのは、今年からかもしれません。
旅館とかで朝ごはんをしっかりとご飯を食べると、なんだか妙にスッキリして、その日一日がうまく回るような気がします。あの感じを日常にも持ち込めたら、きっと仕事も整うんじゃないかと思い、その期待で松屋の朝を習慣にするようになりました。
実際、朝しっかり食べると基本のコンディションが整います。お昼に白米をドカッと食べて午後の集中力が沈む、あの“あるある”も減りました。だからこそ、これはいい習慣だなと素直に思っていました。
そういえば僕が松屋で朝ごはんを食べるようになってからというもの、あれよあれよとメニューが値上がりしました。確か元は290円くらいだった朝食が、何度かの値上げを経て、今では350円。値上げのタイミングで「ご飯大盛り無料」などのキャンペーンをやるので、その瞬間は“お得かも”と錯覚してしまう自分が悔しいです。でも、350円であの充実感なら、まだまだお値段以上だと思います。昨日も今日も、つい足繁く通ってしまいます。
朝の松屋は、小さな実験室でもある
言ったことのある方はご存じかもですが、朝の松屋には、いろんな人がいます。
僕の家の近所の場合、多くても2〜3人。
よくよくみると通の方はみなさん自分だけの“ちいさな工夫”をしながら朝を始めているのが、なんだか好きです。目玉焼きを白米にのせる人。卓上のドレッシングや焼肉のタレ、醤油を巧みに組み合わせて、自分だけの味に仕上げる人。
松屋の朝ごはんは比較的シンプルなだけに飽きが生じやすいですが、その分お客さんそれぞれが自分なりの工夫をしてお椀に向き合っています。その姿を見るたびに、「なるほど、そんな手があったのか」と新鮮な発見があります。
松屋のオペレーションは、本当に流れるように効率化されています。券売機で注文して、番号で呼ばれて、取りに行って、食べて、返す。一連の動きがシステムに組み込まれている感じがあって、ある意味ロボットみたいに食べている気さえします。
けれど、自分の席だけは妙にゆったりしていて、複数のドレッシング、タレ、紅ショウガなんかがおいてあり、「どう食べても良いよ」という感じで自由度が残されています。こんなふうに“効率化の隙間にある遊び”みたいなものがあって、そこが僕の松屋の好きなところでもあります。与えられた制約と条件の中で個々のお客さんがいっぱいのどんぶりに向き合う姿は、見ていてとても面白いです。
初めての豚汁で知った、知らない朝の景色
すみません。「なんで僕、松屋についてこんな書いていたんだっけ…」と主題を忘れそうになりました。
そう、そんな松屋で、初めての豚汁です。
いつもの朝食セット(ご飯、温泉卵、味噌汁、牛皿)。あれはあれでバランスが良いのですが、最近は少し「野菜が不足している感じ」が気になっていました。それに冬の朝はお腹の底が冷えるものです。

何か温かくて、食べごたえがあって、しかも野菜が入っているものが欲しい。そんな気持ちで豚汁を頼んだら、これが大正解でした。具材たっぷりでお腹はしっかり満たされ、七味をかければ身体がシャキッと目覚めます。
思えば子どもの頃は、「豚汁でご飯をかき込む」という文化がどうも苦手でした。白米のお供は“ガツンとくるおかず”じゃないとダメだと決めつけていたからです。でも寒い朝にふうふう言いながら豚汁をすすると、身体の内側から「これでいいじゃん」と言われている気がしました。
豚汁って、なんて優秀な食べものなんでしょう。180円以上の満足感が、確かにそこにありました。今後毎回頼む気はしませんが、たまになら“あり”かもしれません。てか、写真撮ればよかった。
小さな工夫から1日が始まると、ちょっと充実感ある
いつも頼まない豚汁を頼むだけでも、朝は少し違う色になります。それが自分の表現の幅をどう広げ、日々の仕事に何をもたらすのかというと、短期的にはほとんど影響はないだろう、とドライに見てしまう自分もいます。
でもなんでしょう、ちょっと軽やかな気持ちで一日を始められるのは良いものです。あしたもまた、何かひとつ新しいことをしてみようと思います。
