親子げんかにならない読書感想文の進め方
「早く書いて」
「何を書けばいいか分からない」
「さっき説明したでしょ」
読書感想文を始めると、親子でこんなやり取りになってしまうことがあります。
親は、期限に間に合わせたい。
子どもは、何から始めればいいか分からない。
どちらも困っているだけなのに、気づけば空気がピリピリしてしまいます。
読書感想文は、最初から原稿用紙に書こうとすると難しくなります。
まずは、作業を小さく分けることが大切です📚
まずは「今日、全部終わらせる」をやめる
読書感想文は、
本の内容を思い出す
感じたことを考える
自分の経験と結びつける
文章を組み立てる
原稿用紙に書く
という、いくつもの作業が重なっています。
子どもにとっては、かなり大きな宿題です。
そのため、
「今日は全部書こう」
と始めるよりも、
「今日は質問に答えるだけ」
「今日は書き出しだけ」
と分けたほうが進みやすくなります🌱
① 最初は原稿用紙を出さない
最初から原稿用紙を出すと、白いマスを見ただけで手が止まる子もいます。
まずは、普通の紙やノートに、
覚えている場面
おもしろかったところ
びっくりしたところ
悲しかったところ
自分ならどうするか
を書き出します。
文章にしなくても大丈夫です。
「主人公が失敗したところ」
「かわいそうだった」
「自分ならもう一回やる」
このくらいの短い言葉で十分です。
最初の目的は、作文を書くことではなく、材料を集めることです。
② 親は先生ではなく、聞き役になる
子どもの答えを聞いていると、
「それだけ?」
「もっと詳しく言って」
「その感想は違うんじゃない?」
と言いたくなることがあります。
でも、そこで直されると、子どもは正解を探し始めます。
読書感想文には、ひとつの正解があるわけではありません。
親は、
「そう思ったんだね」
「どの場面でそう思ったの?」
「自分だったらどうする?」
と、少しずつ話を広げる役になります。
子どもの言葉を否定せずに拾うと、感想が出やすくなります😊
③ 答えが出ないときは、選択肢を出す
「どう思った?」
と聞いても、
「別に」
「分からない」
と返ってくることがあります。
そんなときは、質問を少し簡単にします。
たとえば、
「おもしろかった?悲しかった?びっくりした?」
「主人公の気持ち、分かる?分からない?」
「自分もやってみたい?やりたくない?」
と、選べる形にします。
選択肢から選んだ答えでも、立派な感想です。
そこから、
「どうしてそう思ったの?」
と聞けば、少しずつ言葉が増えていきます。
④ 子どもの言葉を、そのままメモする
親が聞き役になり、子どもが答えるときは、出てきた言葉をそのままメモします。
言い方が幼くても、きれいな文章でなくても大丈夫です。
たとえば、
失敗したのに、またやっていてすごいと思った。
という言葉が出たら、そのまま残します。
親が先に、
困難に負けず挑戦する姿に感動しました。
と変えてしまうと、子どもの文章ではなくなってしまいます。
あとから少し整えるとしても、元になる言葉は子どものものを使います。
⑤ あらすじは短くする
読書感想文を書いていると、あらすじが長くなりやすいです。
でも、感想文の中心は、本の説明ではなく、
自分がどう感じたか
です。
あらすじは、
「どんな場面だったかが分かる程度」
で大丈夫です。
たとえば、
主人公は何度も失敗しましたが、諦めずに挑戦しました。
このあとに、
私は、失敗したらすぐにやめたくなるので、すごいと思いました。
と、自分の感想を続けます。
「あらすじを少し、感想を多め」にすると、感想文らしくなります📖
⑥ 一気に書かず、3つに分ける
文章は、次の3つに分けると整理しやすくなります。
はじめ
なぜこの本を選んだか
読む前にどんなことを思ったか
いちばん心に残った場面
なか
その場面でどう思ったか
自分だったらどうするか
似た経験があるか
おわり
本を読んで気づいたこと
これからやってみたいこと
読む前と考えが変わったこと
最初から長い文章を書こうとせず、ひとつずつ作ります。
⑦ 親がイライラしたら、いったん休む
読書感想文が進まないと、
「今日中に終わらせたい」
「なんで何も答えないの?」
と、親も焦ってきます。
でも、焦ったまま続けると、親子ともに疲れてしまいます。
そんなときは、
「10分休憩しよう」
「今日はここまでにしよう」
と、いったん離れて大丈夫です。
途中で休むことは、逃げではありません。
また落ち着いて考えるためのセーブです🎮
「上手に書く」より「自分の言葉で書く」
親としては、できるだけ良い文章に仕上げてあげたくなります。
でも、子どもの言葉を大人の表現に直しすぎると、本人は置いていかれてしまいます。
少しくらい言葉が幼くても、
「私はこう思った」
「私はここが気になった」
と書けていれば、その子らしい読書感想文です。
読書感想文は、きれいな文章を作る宿題だけではありません。
自分の気持ちを見つけて、言葉にする練習でもあります🌿
まとめ
親子げんかにならずに読書感想文を進めるポイントは、
一日で全部終わらせようとしない
最初から原稿用紙を出さない
親は聞き役になる
答えが出ないときは選択肢を出す
子どもの言葉をそのままメモする
文章を「はじめ・なか・おわり」に分ける
イライラしたら、いったん休む
ことです。
読書感想文は、親子で戦う宿題ではありません。
少しずつ話しながら、その子の中にある言葉を見つけていく時間です。
今日すべて終わらなくても大丈夫です。
ひとつ答えが見つかったら、そこが最初のセーブポイントです📚✨
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