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社員・顧客の行動を促す「行動変容ベース」のツールは、「機能ベース」と何が違うのか。

「DXを推進するために最新のツールを導入したのに、現場が全く使ってくれない」
「機能比較表では一番優れているSaaSを選んだはずなのに、期待したROI(投資対効果)が出ていない」

企業の経営者やDX推進担当者から、私がこれまでに何度となく聞いてきた悲痛な叫びです。

今の時代、少し検索すればあらゆる業務を効率化するクラウドツールが無数に見つかります。

多くの企業は「これさえあればリード獲得が増え、売上が上がるはずだ」と期待し、決して安くないコストを支払って導入します。

しかし半年後、待ち受けているのは誰もログインしなくなったツールと、「前のやり方のほうが早かった」と愚痴をこぼす現場の姿です。

DXの失敗が後を絶たない原因は、ツールを提供する側も導入する側も「機能」ばかりに目を奪われ、プロダクトを使う人間の「行動変容」をデザインできていないことにあります。

私はこれまで、外資系コンサルティングファームやネットベンチャーでの事業再生など、数々の泥臭い現場に関わってきました。

そこでもまた、課題を解決する方法として「機能」に注目し、完璧な理想の業務フローを描いてそれを実現しようとしていました。

その姿勢は、結果として現場の反発を生み、プロジェクトに大きな停滞をもたらしました。

現在、私は診断・ヒアリングSaaS「Interviewz(インタビューズ)」を展開し、数多くの企業のマーケティングやヒアリング業務のDXを支援しています。

「Interviewz」で提供しているのは、単なるアンケート作成機能やスコアリングシステムではありません。

私たちが売っているのは、顧客や従業員の心理的ハードルを極限まで下げ、自発的に次のステップへ進みたくなる「行動変容の仕組み」そのものです。

本記事では、ツール導入を真の事業成長(リード増、CVR改善、組織変革)に直結させる「行動デザイン」の重要性についてお話しします。


人が動かないのは、弱いからではなく「仕組み」が優しくないだけです。

行動をデザインすることにより、意志の力に頼らず誰もが自然と前へ進めるようになる。そんな世の中にしたい。

ラーナーズ株式会社 代表取締役 石井 学


一見便利で高機能なツールほど、現場では使われない

世の中の多くのSaaSベンダーは、自社プロダクトの優位性を「機能の多さ」で語ろうとします。

「当社のツールなら、他社にはない分析機能、ダッシュボード、データベース機能をもっています」
「ビジネスプロセス横断で様々な機能モジュールが揃っています。」
「API連携により、100種類以上の外部アプリとデータを同期できます」

こうした営業トークを聞くと、導入を検討している担当者は「これなら自社の特殊な業務フローにも対応できそうだ」と安心します。

そして、最も高機能なツールを社内稟議にかけるのです。

ここには、極めて恐ろしい罠が潜んでいます。

機能が多いツールは、ユーザーの「認知負荷」を著しく高める劇薬になる危険性があるのです。

人間の脳は、本能的に変化を嫌い現状維持を好みます。これを行動経済学では「現状維持バイアス」と呼びます。

新しいシステムを学び、新しいフローで手を動かすためには、脳のエネルギーを大量に消費します。

そのため、無意識のうちに「今のままの非効率なやり方」を正当化しようとする防衛本能が働くのです。

現状維持バイアスに支配されている現場の担当者に、分厚いマニュアルと無数に並んだ設定項目を持つ高機能ツールを渡したらどうなるでしょうか。

彼らは管理画面を開き、数十個のメニューボタンを見た瞬間に、選択肢の多さに圧倒されます。

ここで心理学の「選択のパラドックス」が発動します。

設定の自由度が高すぎると、人は「どこから手をつければ正解なのか分からない」「間違った設定をして取り返しがつかなくなったらどうしよう」という不安に苛まれます。

そして、「今は忙しいから、後で時間があるときに触ろう」と先送りしてしまうのです。

この「後で」が永遠にやってくることはありません。

どんなに優れたデータ分析機能も、どんなに高度な自動化機能も、最初の「設定する」「入力する」という行動のハードルを越えられなければ、生み出す価値はゼロです。


「機能ベース」と「行動変容ベース」の決定的な違い

私が「Interviewz」を作成する上で何よりも重視しているのは、「迷わず最短距離で正解にたどり着ける行動変容デザイン」です。

「機能を提供する」ことと「行動変容を提供する」ことには、どのような違いがあるのでしょうか。

見込み客の獲得を目的とした、Webサイトへの「フォーム・アンケート」導入を例に比較してみましょう。

他社ツール(機能ベース)の場合

ある企業が、顧客の解像度を上げるために「自由度の高い高度なフォーム作成ツール」を導入しました。

マーケティング担当者は張り切り、自社が知りたい情報を網羅した全20問の精緻なヒアリング項目を作成。

会社名、役職、予算、導入時期に加え、巨大な「ご相談内容」の自由記述欄も設けました。

しかし、いざWebサイトに公開すると、アクセス自体はあるもののコンバージョン率(CVR)は一向に上がりません。

それどころか、フォーム到達後の離脱率が90%を超えてしまいました。

ツールはたしかに、企業側のニーズを満たす機能が備わっています。

しかし、誕生したフォームはユーザーにとって、非常に回答が面倒な尋問のようなフォームになってしまったのです。

Interviewz(行動変容ベース)の場合

「Interviewz」の真価は、ただデータを集めることではありません。

ユーザーの態度や行動変容を促す体験を提供することにあります。

具体的には、ユーザーが「自分の状態を知りたい」「診断結果を見たい」と自身のニーズがクリアになる、課題解決できるかもとポジティブな気持ちで行動できるUXの構築に心血を注いでいます。

例えば、テキストだけでなく、画像や動画などのリッチコンテンツを活用した質問を提示できます。

そのため、ユーザーは情報量が多いので思考負荷を低減しながら、それでいて企業は意図する情報を提示しながら直感的に回答を進めることができます。

診断の構成も、単軸診断や16タイプ診断、回答に応じて分岐するフロー診断など、複数の診断機能を用いて企業が意図する体験をユーザーに負担のない回答プロセスとして作成できます。

ユーザーに寄り添う体験によって、顧客は選択肢を選ぶ過程で「そうなんだよ、ウチの課題はまさに提案書作成の多さなんだ!」と、無意識のうちに自己診断を行えるのです。

また、Interviewzは回答をスコアリングし、最適なコンテンツをフィードバックすることが可能です。

診断結果そのものをフィードバックすることで、ユーザーに自己理解をうながすことができます。

すると、ユーザーには「抱えている課題を解決ができそうだ」という強烈なモチベーションが生まれ、納得感をもって購入や相談といった次のアクションに進むことができるようになります。

実際に、法律事務所の導入事例では新規の問い合わせ対応において相談内容を事前にヒアリングを整理した形で実施。

それにより、問い合わせ数が1.8倍に向上し、ヒアリングにかかるコストを90%削減することに成功しています。

ただ情報を入力させるのではなく、ユーザーの行動変容を促進させる仕組みを簡単に構築できる点こそが、Interviewzが他社ツールと決定的に異なる「見えない価値」です。

ツールの具体的な特徴については、この記事にて解説しています。


行動変容にこだわるようになった原体験

新卒で外資系の経営コンサルティングファームに入社した私は、ロジックこそがビジネスのコアだと信じて疑いませんでした。

緻密なデータ分析を行い、課題を整理し、あるべき姿に向けて誰も反論できない完璧な戦略と理想の業務プロセスを構築する。

矛盾のないプロセスを作れば、クライアントはそれに従って完璧に動いてくれるはずだと思い込んでいたのです。

しかし、現実は残酷でした。どれほど正しい戦略であっても、現場の人間は全く動かなかったのです

「理屈は分かるが、今のやり方を変えるのは現場の負担が大きすぎる」
「システムへの入力項目が増えて、かえってお客様をお待たせしてしまう」

ありとあらゆる理由をつけて、猛烈な抵抗にあいました。
なぜ、彼らは会社を良くするための正しい行動を取らないのか、非常に悩まされました。

その後、数々の事業再生の修羅場を経て、人間は正しいことではなく、楽なこと・心地よいことに従って動く生き物であるという事実を理解できたのです。

優秀なコンサルタントや、卓越したプロダクトマネージャーは、人間に決して正論を押し付けません。

彼らは人間の「弱さ」や「怠惰さ」を完全に肯定した上で、自然と正しい方向へ進めるようなコミュニケーション設計を心がけています。

行動経済学における「ナッジ理論(ヒジで軽くつつくように、自発的な行動を促す手法)」のように、人間の心理を理解し、無意識の行動を望ましい方向へ導く。

このアプローチこそが、「Interviewz」のプロダクト開発において最も大切にしている哲学なのです。


機能の数でツールを検討する時代は終わった

これからDXツールやSaaSを導入する場合は、ぜひ「このツールはどれだけ多くの機能を持っているか?」から、「このツールを使えば顧客や社員は行動したくなるか?」を判断基準にしてください。

機能が100個あっても、人が動かなければROIはゼロです。

逆に、機能がシンプルに研ぎ澄まされていても、人の行動を劇的に変えてコンバージョンを2倍、3倍に引き上げるツールならば、その投資対効果は計り知れません。

人間の意志の力や一時的なモチベーションという、極めて不確かなものに依存する経営を終わらせ、科学的で再現性のある「行動の仕組み」を手に入れませんか?

ぜひ一度、「Interviewz」の持つ価値をその目で確かめてみてください。

【無料】30分でまずは「診断導線の改善余地」を一緒に見つけましょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

石井 学(いしい まなぶ)
ラーナーズ株式会社 代表取締役。
新卒で外資系コンサルティングファーム(現PwC)に入社後、ドリコムで経営企画部長として全社V字回復を達成。楽天とのJV(ReDucate)では代表として英語学習アプリ事業を売上0から数億円規模へ牽引。その後起業し、現在は診断SaaS「Interviewz」を運営しています。導入企業のリード数268%向上、ヒアリングコスト90%削減など、人の行動を仕組みで変える支援を続けています。「人が動かないのは、意志の問題ではなく仕組みの問題」という確信のもと、行動デザインの実践と発信を日々続けています。

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