回家模式已开启──春節がくれる「戻る時間」
回家模式已开启
已经开始数着日子等过年了
(帰省モードに入った
もう指折り数えて春節待ち)
先週参加した中国語のセミナーで教わった言葉です。
中国では旧正月を春節としてお祝いします。
日本のお正月も休みはありますが、街の雰囲気は日常と大きく変わらず、
年末もギリギリまで仕事をしている印象があります。
私が駐在していた2022年は、2月1日から春節期間でした。
前日の1月31日から2月6日までの大型連休。
とはいえ、国慶節と同じように前後の土日を調整出勤日としてつなげているため、
祝日の総日数自体は日本より少ないとも言えます。
以前、
「歴史──事実は一つ、真実は無数にある」
という記事でも書きましたが、
歴史は一つの視点だけでなく、複数の立場を知った上で
自分なりに考えることが大切だと感じています。
そんな思いから、私は1月31日に南京の博物館へ向かいました。
ところが、大晦日のため博物館は閉館。
食事をしようにも、ほとんどの飲食店が閉まっており、人通りもまばらでした。
翌2月1日には上海ディズニーランドへ行きましたが、
アトラクションは待ち時間もなく、驚くほど空いていました。
春節の時期、
多くの人が実家へ帰り、上海から人がいなくなります。
街は春節を祝う装飾で華やいでいるのに、人はいない。
今振り返ると、ロックダウンとは違う種類の
もう一つの「静けさ」がそこにありました。
ここで、ふと不思議に思ったことがあります。
中国には春節と並ぶ大型連休として、国慶節もあります。
同じように長い休みがあるのに、
「家族の元に帰る」というイメージが強いのは、なぜ春節なのだろうか、と。
国慶節は、旅行や観光に出かける人が多い休暇です。
一方、春節になると、人の流れは不思議なほど一方向になります。
多くの人が、実家へ、家族のいる場所へと戻っていく。
この違いは、祝日の性質の違いにあるように感じました。
国慶節は「国家」を祝う時間。
春節は「家」を起点に一年を迎える時間。
春節は、単なる連休ではなく、
一年が終わり、また始まる節目そのものです。
干支の切り替わりも春節です。
1月生まれの友人の干支が、日本の年数と合わないことに違和感を覚えましたが、
春節で切り替わると知って、妙に腑に落ちたのを覚えています。
春節は「休む」ための時間というより、
「戻る」ための時間。
リソースを取り戻すための時間なのだと感じました。
だからこそ、仕事の街である上海から、人が一斉にいなくなるのだと思います。
私はこの一年、小学校から大学の友人、
海外で出会ったパートナーまで、久しぶりに多くの人と会うことができました。
10年以上間が空いていた人たちと再会し、
当時の出来事や感情を思い出しました。
リアルな時間軸を歩き直すことで、
自分の中のリソースが少しずつ戻ってくる感覚がありました。
振り返ると、
私自身もこの一年、
「前に進む」より「戻る」ことで、
少しずつ自分を取り戻していたのかもしれません。
冒頭の言葉にあるように、春節前はそわそわしています。
春節が明けると、街には穏やかな空気が流れます。
(私の場合は、春節明けに本帰国の内示が出て動揺しましたが……)
中国にとっての春節は、
慌ただしい日常から一度立ち止まり、
家族とのつながりを感じながら、
新しい一年に向けてエネルギーを充電する時間なのかもしれません。
