カクレクマノミと性転換:映画ファインディング・ニモからの学び
2003年に公開されたアニメーション映画。最初はFindingじゃなくFighting だと勘違いして、何かが戦う映画だと思っていた。本当は行方不明の息子 (ニモ)をFindingする映画でした。生物学的にも感動?できる作品だった。ん~、なぜカクレクマノミを主人公に抜擢したのだろう? (吉野賢一)
あらすじ:カクレクマノミの夫婦が卵を守りながら暮らしていた。ある日、大きな魚が彼らを襲い、父マーリンは妻とほとんどの卵を失ってしまう。 一つだけ助かった卵から生まれたニモを、父マーリンは大切に育てる。 しかし、ニモは人間に捕まってしまう。父マーリンはニモを探す旅に出て、感動の再会・・・。
マーリンを生き残らせた理由:生き残らせるならお母さんの方が良くない?息子とお父さんの再会より、お母さんとの再会の方が絵にならない?って 思いませんか。でもね、お父さんを生き残らせた理由があるのですよ。 カクレクマノミは1番大きな個体であるお母さん、2番目に大きなお父さんそして幼魚で棲んでます。卵を産むのはもちろんお母さんですが、卵の世話はお父さんがするのです。つまり産みっぱなしのお母さんではなく卵から ニモを甲斐甲斐しく育んだ父マーリンを生き残らせたんですよ。納得!
なぜカクレクマノミを抜擢した?:カクレクマノミはイソギンチャクと共生することで有名な魚。育てやすくて観賞用としても人気があり、主人公として抜擢されるに相応しい魚と思われるかもしれませんが・・・。 1番大きいお母さん、2番のお父さんで生活するカクレクマノミは、この映画みたいにお母さんがいなくなったら、繰り上げで1番大きくなっちゃう お父さんがお母さんになります(カクレクマノミは性転換する魚です)。 さらに繰り上げで2番になったニモはお父さんになるのです。複雑な家庭になります。つまり・・・、
複雑な再会シーン:父マーリンと息子ニモの再会のシーン、現実では性転換した母マーリンと、繰り上げで父になったニモとの再会です。素直に感動しにくいですよね。それともココにこの映画の真の狙いがあるのでしょうか?私には分かりません。
余談①:カクレクマノミは、魚だけど「蚤の夫婦」ですね。魚では珍しく ありません。一部のアンコウとかは極端にオスが小さくって、このアンコウにはオスがいなくて単為生殖してるんじゃないかって考えられていたこともあるくらい(単為生殖についてはマナビ研究室でも動画をアップしています)。小さいだけじゃなくて、交尾をすると完全にオスがメスに寄生しちゃう(メスにオスが吸収されちゃう)。神経や血管なんかも一体化。 少なくともアンコウは主人公にしなくて正解!子どもには見せられない映画になってしまう。
余談②:ニモはクマノミ亜科の魚であることは間違いないようだが、種に関しては諸説あるみたい。日本版ディズニーの公式ページで「ニモはカクレクマノミ」としているらしいので、カクレクマノミで書かせてもらった。そこまで種にこだわる必要ないでしょ。
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