時間を「縦にもったいない」と感じるか、「横にもったいない」と感じるか
子どもが生まれる前に、「夫が家事をするタイミングが遅い」と感じてイライラしていたことがある。
たとえば皿洗い。わたしが担当のときは、食べたらすぐ洗いたい。その方がお皿の乾燥も早い。
でも夫に頼むと、食事が終わっても長らくシンクに置かれたままだった。次の食事のときに、箸や皿が足りないこともある。
実はこの問題、産後直後になくなった。
なぜならこの時期、授乳以外のすべての家事育児を夫にお願いしていたからだ。
家事が全部夫担当なので、食事直後に洗わないと、次に料理をするときに残ったままだということに夫本人が気づいた。
こうして子どもが生まれてから家事をするタイミングが早くなったよね、ということを振り返っていて、お互いに発見したことがある。
わたしは時間を「縦」で考えていて、夫は「横」で考えているようだ。
「縦」か「横」かどうかは、マルチタスクを前提としているかどうかで変わる。
たとえば、時間を「縦」で考えているわたしは、基本的にマルチタスクしない。皿洗いが終わったら、洗濯をしたい。洗濯が終わったら、自分の作業に集中したい。一つを終えたら、すぐに次、とToDoが縦に並んでいる。
集中しているときに別の作業が入るとイライラするし、タスクとタスクの間が空いてしまうと、時間が「もったいない」と感じる。
夫は違う。夫はマルチタスクをしたい人で、なんと複数のタスクが揃うまで待ちたいらしいのだ。好きなアニメを見ながら皿洗いする。YouTubeを見ながら今日やることを整理する。
夫は記憶力がいいから、複数のことを同時に覚えていられるのかもしれない。同じタイミングで複数のことをできないと、逆に時間が「もったいない」と感じてしまうらしい。だからタスクが貯まるまで始めない。
へえええ、同じ「時間がもったいない」でも、こんなに違う人がいるんだ。出会ってから15年経っても、まだまだ言語化できていないことがあるものです。
自分が「縦の時間」の持ち主だと知ることができたことは、育児にも生かされている。
いつもはツーオペな我々夫婦も、お互い用事があるときはそれぞれワンオペになる。ワンオペでも子どもに振り回されず向き合い切れるのか不安だったけど、最近はコツが掴み始めてきた。
ワンオペの時間を「育児時間」というシングルタスクとしてブロックしておくこと。
数時間でも半日でも、「ここは育児時間」とスケジュールを割り切ることにしている。スマホを見たり、文章を書いたりしたくなってしまうが、ダメです。見るのは子どもの顔だけ。
基本的に育児以外何もできないという前提なので、たとえば子どもが早く寝ついたらラッキーという加点評価になる。そうすることでイライラせずに済み、結果的に子どもが安定することも多い。
ただ、これはわたしたちがツーオペ育児で、「このワンオペにも終わりがくる」と思えることは大きい。そしてまだ生まれて3ヶ月だから、ここから先もっと難しくなるときもあるかもしれない。
でも自分のご機嫌を取れるように、自分の思考の癖に合う形で、なるべく加点評価になるような仕組みを考えていきたいと思う。
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