双子座流星群とWIDEBINO28
昨晩12月14日は双子座流星群が盛大に見れるとの話だったので、久しぶりにWIDEBINO28を引っ張り出してきて、自宅から夜空を眺めてみました。
9時半頃、くっきりと見える射手座を眺めながらベランダの窓を開けて待つこと10分位すると東南方向から淡い青色の光が左から右にスッと流れてゆきました。さらに5分くらいすると一瞬WIDEBINO28の視野の中が赤く輝き、驚いてWIDEBINO28から目を離すと今度は赤い光が糸を引くように流れてゆくのが目視ではっきり見えました。
その後もくっきりと全体が見える射手座のなかにあるオリオン大星雲M42を楽しんだりしました。といってもWIDEBINO28は2.3倍の倍率しかありませんが、微かに赤みがかったもやもや感が感じられました。普段は赤みがかった感じなど感じることはなく、白っぽくモヤが感じられる程度でしたから、昨晩の夜空は本当に透き通っていたのかもしれません。
寒さに負けて、とりあえず色違いの2つの流れ星を見ることができたので大満足で雨戸を閉めて撤退しました。十分に歳をとったので星に願いかけることもありませんし。。。
宇宙の神秘的な営みを静かに、ひたすら静かに、久しぶりに出会うことができた。それだけで十分でした。
わたしのWIDEBINO28は2016年に改良版として発売されたものです。元となったWIDEBINOは1990年代にロシアでオペラグラスを1000m先の視界が499m(実視界28度)という広角にしたバレーやサーカスなどの文化スポーツ施設内における遠くの対象を見るために特化した製品だったようです。しかし、のちに笠井トレーディングが日本で輸入販売を始めたときは「星空観望グラス」と称して大人気を博したようです。ロシアでの製造が終了したのち、復刻版WIDEBINO28として中国での製造となり、さらに2016年4月にコーティング技術の向上、ネックストラップ取付穴の装備などの使い勝手を改良した製品だそうです。
わたしがこれをスターベース東京で買ったころには、すでにSuper Wide
Bino36も含めてさまざまな星座双眼鏡が誕生していましたが、お店でそれぞれの製品を覗いた結果、星空に特化した製品よりかは、オペラグラスとしても使えそうな昔ながらのWIDEBINO28を選んだことを思い出しました。

倍率2.3はオペラグラスを意識した選定です。
重さの実測値は262gです。
鏡胴内はガラスで埋め尽くされているので重たいです。
光学的にはガリレオ式に分類されるようですが、
以前紹介したガリレオ式双眼鏡では、同じグループに
入れるのが個人的には違和感があったので、
紹介していませんでした。

また、広角な視野を享受するには、裸眼を接眼レンズにできるだけ
近づける必要があります。左右の視力差がある場合でも
IF式のファーカスが役に立ちます。
その後の製品は左右のレンズを連結する取付フレームが
コストダウンのためか1枚板構造に変わってしまいました。
わたしの勝手な想像ですが、WideBino30GFがWIDEBINO28の
後継機になるような気がして、昔ながらの双眼鏡を連想させる
2枚フレーム構造の採用は今後はもうないような気がします。

その後の製品にある「Made in China」の
表記はありません。
数年前までネット上を賑わせていた星空観測用ビノたちですが、過剰なブームは一段落したかのように思えます。しかし、今でも覗くたびに自分の視力が増強されたかの感覚は心地よい気分になります。
星空観察がメインで少々重くなっても構わない人は、Super WideBino 36
(倍率2、対物レンズ54mm、実視界36度、重さ 384g)がお勧めだと思いますが、古典的な外観デザインが好きな人は、このWIDEBINO28も気に入るかと思います。
