大谷翔平の悪口言ってるおっちゃん見て思い出した話
先日、とある出先のお店で
メジャーリーグのワールドシリーズが流れていた
中継を見ながらやたら喋ってるおっちゃんがいたので耳を傾けると
おっちゃん
おお、大谷の後の投手が打たれたな
オレ大谷嫌いなんだよ。テレビで流れすぎだろ
やたら流れるから嫌いになったよ
・
・
・
大谷選手をテレビで多く流しているのはテレビ局なんだから、その理屈なら嫌いになるのはテレビ局じゃね?
そんなことを思いつつも
ふと
おっちゃんと自分の祖父を重ね合わせてしまった
というのも
私と爺さんの関係というのは少しいびつだったからだ
普通はどんなに子供に厳しい人でも孫ができると可愛がるものかもしれないが
私は爺さんに対して余りいいイメージがない
というか嫌いだったと思う
戦前生まれが皆そうではないと思うが
とにかく口が悪い人だった
大げさではなく話している内容の8割が誰かの悪口だった記憶だ
孫の私に対してもそれは変わらず
いま思えば本人的にはコミニケーション、いじっている感覚なのだろうが
子供時代の私にとってはたまったもんじゃない
顔を合わすと馬鹿にされ揶揄われた記憶がほとんどだ
まともに会話をした記憶がない
なので幼少期から出来るだけ避けていた
それでも
お前なんて大っ嫌いだとは口に出さなかった
なぜか分からないが、それだけは口に出してはいけない気がしていた
なので爺さんは死ぬまで
自分が孫にガチで嫌われているとは夢にも思っていなかったかもしれない
少し話は変わるが
ちびまる子ちゃんの原作者さくらももこ先生が
実は祖父と仲がよくなく、だからちびまる子ちゃんのおじいちゃんは理想のおじいちゃんを描いたと知って救われた気持ちになったのを覚えている
詳しいエピソードはエッセイ「もものかんづめ」に書かれているので。気になる方は読んでみて欲しい
というわけで
どちらかというと私はおばあちゃん子だったと思う
小学生のときにミニ四駆の大会に一緒についてきてもらったのもいい思い出だ
ちなみに私の名前をつけたのは祖母だ
姓名判断・彩で調べるとほぼ完璧に近い点数が出る
もちろん名前で何かが決まることなんてないが、点数が高くて悪い気分になることはない
偶然画数のバランスが良い名前になることはあるが確率は低い
しかし姓名判断・彩に入力する前から自分の本名の点数が高いことは予想できた
それは祖母が占い師だったからだ
祖母の部屋には大量に占い関係の書籍があり
その影響で九星気学や奇門遁甲の書籍を小学生で読んでる変な子供が誕生してしまう
しかし
そのまま占いの勉強をしていくのかというとそうでもない
中学生のときに祖母とも距離が出来てしまう
部活帰りに友達と帰っていると二人の女性に声をかけられた
なんてことはない祖母の占いのお弟子さんである
晩年は無料で人に占いを教えていたので、その帰り道で一緒になったのだ
交わした会話も
「先生によろしくお伝えください。いつも占いを教えて頂きありがとうございます」
こんな感じの内容だったと思う
私としては会釈をしたくらいだったが
友達がそっとしておいてはくれなかった
友達
先生ってなんだよ!
占いなんてお前んちやってんのか大丈夫かよ
私はこのときに一般の家は占いなんてやらない事実を知ることになる
まぁお弟子さんからすれば無料で教えてもらっているし、顔を知ってる孫がいれば挨拶のひとつもするのは大人として普通の行動だが思春期の私にはそんな余裕はなかった
もうひとつ不運だったのが当時はオウム真理教が社会問題になっていたこともあり、自宅に帰るまでひたすらショーコーいじりを受けることに
思春期の中二病というか一週間はいじられていたと思う
帰宅後に祖母に二度とお弟子さんに声をかけないでほしいことと占いはもう一切聞かないことを怒って伝えたときの
祖母の悲しそうな顔は少し覚えている
まぁ誰が一番アホかと言えば私自身だ
この逆ギレ思春期の中二病男子は後に自分が占い師になるとは夢にも思わなかっただろう
亡くなった祖母からすれば
「占い師になってるやんけ!」
とツッコミをいれているはずだ
出先にいた大谷嫌いの口の悪いおっちゃんを見ていたら、久々に祖父と祖母を思い出すことになるとは
人間の記憶の結びつきとは何とも面白いものである
ちなみにドジャースは2勝3敗で崖っぷちに追い込まれてしまった
ドジャースが負けた時はあのおっちゃんはまた元気に誰かの悪口を言っているのだろうか
