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占いのカラクリを分解してみた

占いが「当たった」と感じる大きな要因としてよく言われる

・バーナム効果(拡大解釈)

実はひとえにバーナム効果と言っても占い師と相談者の間には他にも様々なコールドリーディングの手法が同時に使われています

今回は元占い師が占い中に起きているコールドリーディングを解説します

占いをエンタメしようと思うならこれらの手法は必須の知識になっていくでしょう

 

コールドリーディングとは
事前の情報はなしで相手との会話や観察眼を使い、相手の心を読んだかのように見せるテクニックのこと

ちなみにこの反対で事前に相手の情報を調べ上げておくことをホットリーディングといいます。占い番組やオカルト番組によく使われる手口です(芸能人の住所を当てる、など)

 

1.虹色の戦略

相反する特性を述べることで、どちらに転んでも当てはまるようにする手法

実際に占い本やサイトに書かれているパターンだとキャッチ―さやユーモラスで相反さを誤魔化そうとします

 

🔶虹色の戦略を使った占い文章の例

  • サービス精神が旺盛で明るく品がある人。自然と周りに人が集まってきますが、人が苦手という不思議な星の持ち主

  • 内向的で人見知りをしがちですが、ひとたび好きなものやハマったジャンルになると人目も気にせずに没入する猪突猛進なタイプ

  • 超ネガティブと超ポジティブが混在しているジキルとハイド

 

とまぁ文章にするとこんな感じになります

      

人が集まる ⇔ 人が苦手

人見知り ⇔ 人目も気にせず

ネガティブ ⇔ ポジティブ

占いの書籍や占いサイトの性格に関する文章の冒頭はほぼこの「虹色の戦略」が使われています。この知識を頭に入れた後に読めば一目瞭然だと思います

これさえ知っておけば占いの文章に怯える必要はありません。貴方が占いの文章を好きなように解釈してコントロールすればいいのです

 

🔶はは~ん、ここが「虹色の戦略」になっているのね。だから当たったと感じていたのかぁ~

こう思えれば貴方が占いの文章や占い師の言葉を取捨選択することが出来ます

 

2.バーナム効果

誰にでも当てはまりそうな内容を自分の事として捉えてしまう心理現象

この効果の名前の由来はサーカスのオーナーだったP.T.バーナムに由来する。バーナム効果は心理学の研究テーマになることも多いです

 

🔶過去のバーナム効果の実験

星占いの希望者150人全員にまったく同じ内容の違う人間の生年月日に基づいた性格診断の占い結果を送付しました。すると150人のうち94%もの人が当たっていると感じた」と回答したのです

他人の星占いを読む人

❓違う人間の占い結果をなぜ「当たったと感じる」のか

それは人間の脳は曖昧な情報を脳内で自分と関連付けて、補完してしまう癖があるからです。この脳の癖があるからバーナム効果は絶大な威力を占いにおいて発揮するのです

 

3.シュガーランプ

“砂糖の塊のような心地よい言葉をかける”というものです。何気ない会話から相手を褒めることで、占い師に対して心を開かせる

シュガーランプを使う理由は占い師に対する「疑い、懐疑的な気持ち」を和らげるために効果的なのです

占いに懐疑的な人

他にも占いに来られる方は基本的に

  • 自分を肯定してもらいたい

  • 答えは決まっていて、ほんの少し背中を押してもらいたい

こういう人が多いと思います。そんな人にもこのシュガーランプ話法は“相談者の肯定してもらいたい気持ち”に効果を発揮します

 

しかしこのシュガーランプ話法がイキすぎると問題に対して何の因果関係もない、無責任なアドバイスに繋がってしまう一面もあり注意が必要です

 

4.ジェイクイーズ・ステートメント

誰もがぶつかる人生共通の問題について述べること

 

🔶20代の若者なら

  • 理想と現実とのギャップ差に悩んでいる

  • まだ地に足がついていない状態

  • 発揮できずにいる才能がある

🔶30歳前後の女性なら

  • 周りが結婚してきて焦っている

  • 安定した収入の男性と結婚したいが恋のドキドキもまだ諦めきれない

  • もうそろそろ夢を諦めよう

🔶40歳を超えてくると

  • このまま会社勤めでいいのか

  • 老後に向けて投資を始めたい

  • 親の介護が始まった

  • 大きなケガをした厄年のせいかも

などなど

ある程度年代によって起きる問題点が読めたりします。理想と現実とのギャップ差はどの年代でもありますが、そのギャップ差の内容が年代によって違うのです

誰しもが年を重ねていく段階で起きる典型的な問題点を占い師は文章や自分の発言に活かしていくのです

当たるのではなく、ある一定確率で「当たったと感じさせられている」のは、ジェイクイーズ・ステートメントの要素が大きいのです

 

残念ながらこの世界には「未来をピンポイントで読む、予言する」方法は今現在ありません。そして恐らく今後もないでしょう

一定の職種(科学者、物理学者、経済学者、投資家)などが自分の専門分野を確率論で予測することと未来を断定する予言は、まったく別物ということです

 

ちなみに私が現役で占い師をしていたときに最も当たる確率の高かった言葉は「異性を見る目がない」です。経験上占いに来る女性の8割以上はこの一言に頷いていたと思います

半グレ、素行不良な人の服装・所作

しかし本来は異性を見る目がないのではなく

・人間を見極める力を鍛えていない

だけなのです

今回お伝えしている内容は全て「人間を見極める力」に役立つ知識だと私は思っています

  • 仕事ができる医者がハニートラップに引っ掛かる

  • 有名な役者が投資詐欺にあう

人間は本業以外の部分は本来弱いものです。しかし多くの人が

本業の力=人間を見極める力

そう勘違いしています。もちろん本業の力=人間を見極める力の仕事もあります

失恋がキッカケで危険な方向へいってしまうこともあります。意外と失恋のダメージは歳を重ねるほど大きいかもしれません

だからこそ「良い異性を選ぶ」ことは人生において大切な要素になってくるのです

 

5.選択肢のない選択(柿の木理論)

柿の木理論

「家に柿の木はありますか?」

  • あったらあるからよくないと言って抜かせる

  • なかったらないからよくないと言って植えさせる

どちらを答えようが結果は同じ

選択肢を与えているようで、実は選択肢がない手法です

柿の木理論に選択肢はなし

上記のジェイクイーズ・ステートメントを使えばこんなやり方もあります

🔶占い師「あなた親の介護に困っていませんよね


勘のいい方なら気づかれたと思いますが、これは「はい」と答えようが「いいえ」と答えようがどちらにも対応可能な言葉になります

 

🔶YES・パターン

占い師「あなた親の介護に困っていませんよね」

相談者「はい。困ってません

占い師「だと思った。そう星に出ているから」


🔷NO・パターン

占い師「あなた親の介護に困っていませんよね」

相談者「いいえ。実はそのことで相談が

占い師「やっぱり。だからこの星まわりなんだ」


単純ですがこれを違和感なく息を吐くように出来るかどうかがカギです。どっちを答えようが“あらかじめ分かっていた感じ”を表現することが出来ます

🔶「年代で当てはまる問題」+「〇〇よね」

この組み合わせにするだけで選択肢のない選択が完成します。曖昧な表現をしておいて、後で取ってつけたように後付けする手法をレトロフィッティングといいます


6.隣の芝生

選ばなかった人生への未練を利用すること。人間は誰しもが選択しなかった方向性をときに羨ましく思ってしまう一面があります


🔶役者業を選んだなら

  • あなたは表現をすることや人前でパワーを発揮することに向いています。でも一方で現状の星だと安定や安心、安らぎを求めている状態なので、心と現実にズレが生じています

  • この流れは後2年くらい続きますが、今は焦らなくて大丈夫です。運気が裏の時期なので、ズレが生じることが普通なのです

  • いまは流れに身を任せていれば2年後には本来のエネルギーにあふれたアナタに戻ります。才能が花開くならそのときです


隣の芝生をうらやましがるのを否定せずに肯定してあげる。そして最後に才能に対してシュガーランプ話法を振りかけるとこんな感じになります

何度もいいますが「占いでは未来がどうなるか?」は分かりません。この手法にはプラセボ効果くらいはありますが、未来を変えるのは自分自身の行動以外にはないのです。ましてや占い師に未来なんて1ミリも分かりません


7.まとめ

  • 虹の戦略

  • バーナム効果

  • シュガーランプ

  • ジェイクイーズ・ステートメント

  • 選択肢のない選択

  • 隣の芝生

今回紹介したコールドリーディングの手法はどれも初歩中の初歩になります。リーディングの勉強をしたことがない人間でも

・話術の優れた人間
・成績のいい保険の営業マン
・一流の詐欺師

この辺ならこのレベルは息を吐くように使っているでしょう

コールドリーディングは善でも悪でもありません。ただの手法です

しかしこのコールドリーディングを倫理観の低い人間が使えば大変危険だったりします


🔷心の弱ってる相談者or情弱な相談者

🔶コールドリーディングを使う悪人


この組み合わせは最悪の結果を生む可能性が高いです。道端に落ちているただの石を何十万円で売りつけることも可能になってしまう組み合わせです

科学的に根拠のないものはNG

オウムの麻原彰晃が教祖様になる前にやっていた仕事をご存じですか?

彼はカルトの教祖様になる前に鍼灸師をしながら「占い師」も同時にしていました。盲目の麻原は占いを通して人の悩みを聞いていくうちに徐々に人間の弱みをコントロールする術を身につけていったと言われています


人の悩みはほぼ「人間関係」です。なのにその人間を見極める術を学校でも社会でも教えてくれないのですから、そりゃあ力がつかないのが普通です


有名な占い師=安心と思うのも危険です。本来占いとはカウンセリング業なので儲けの限界があります。対面では一日に見れる人数に限界があるからです

 

コールドリーディングを悪用している人間は一定数います。そういう人間から自分や家族、友人を守るためには詐欺師、悪人側のやり方を知っておくことが一番いい方法でしょう

そして「占いをエンタメしたい!」そう思うなら、反証的な知識を知っておくのは令和の情報社会においては必須かもしれません

今回書いたnoteが少しでもお役に立てれば幸いです

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