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転職失敗経験のある人事マネージャーから退職者へのエール

退職の決意をした彼女へ

「3月末に退職したいです」

そう連絡をくれたのは、入社2年目の女性社員でした。

彼女は未経験の業界に飛び込んできたものの、
入社前から真面目に課題に取り組み、
コミュニケーション能力も高く、
配属直後から高く評価されていた人材です。

学生時代から
「好きなこと」「やりたいこと」が明確にあり、
それを実現できると考えて入社してくれました。

しかし、働くうちに
「もっと自分の目標に近づける場所があるのでは?」と考えるようになったのでしょう。

もちろん、
会社として騙して入社させたわけではありません。
実際に彼女がやりたい仕事をしている社員もいます。

ただ、その仕事に就くまでの道筋を、
私たちは十分に示せていたのだろうか。

そんな問いが、頭をよぎりました。


「ここではないどこかへ」

彼女はこの2年間で決断しました。

「ここではなく、別の場所の方が、
 自分のやりたいことに早く近づける」

ちょうどプロジェクトの区切りもよく、
「今が退職のタイミングだ」
と感じたのだと思います。

人事としては彼女の退職は残念です。
でも、それでも私は彼女の決断を否定しません。

なぜなら、私自身が転職経験者だからです。


「転職したら後悔するよ」と言われても

実は、私の前任の人事マネージャーたちは、
皆新卒から自社一筋の人たちでした。

だからこそ、

「うちの会社はとてもいい環境だから
 辞めない方がいいよ」

「他社に行っても、結局後悔するよ?」

そう言って引き留めるのが、
当たり前の文化になっていたのです。

確かに、人事として
社員の離職を防ぐことは重要です。

でも、私はこう思います。

退職を決意し、人事に相談に来た人を、
無理に引き留めることに意味はない。

なぜなら、一度「辞めよう」と決めた人は、
もう次の道を見ている
から。

何を言われても、もう後ろは振り返らないのです。


「もし合わなかったら、また転職すればいい」

人事の仕事として、
私は退職する社員と
面談をする機会が多くあります。

そのとき、私はいつもこう伝えます。

「こんなことを今、この場で言うのは
 良くないとは思うけれど、

 もし、転職先が合わなかったら、
 また転職すればいいと思います。

 キャリア形成としては、
 修正が必要ですが
 そこで終了ではありません。

 再考する機会と考え、
 改めて考えてみてください。

 大丈夫です。

 人生、何度だってやり直せます。」

これは、私自身の実体験からくる言葉です。

転職には、不安がつきものです。

「本当にこの選択でよかったのだろうか」
と迷うこともあるでしょう。

でも、人生にたった一つの正解なんてありません。

新しい環境が自分に合っているかどうかは、
実際に飛び込んでみないとわかりません。

そして、もし「合わなかった」と思ったら、
そのときはまた別の道を探せばいい。

やり直しは、いくらでもきくのだから。


だからこそ、伝え続けたい

こうした言葉を、会社の中で堂々と言えるのは、
転職経験者である私だけかもしれません。

だからこそ、私は伝え続けたいのです。

相手が年上でも、年下でも関係ない。
転職については、私の方が経験しているのだから。


退職を決意したあなたへ

どうか、
新しい道でたくさんの経験を積んでください。

でも、もし、
思っていた道と違う場合、
その道を進み続けることが
必ずしも正解ではありません。

「転職したばかりだから」
その気持は良くわかります。

でも、体を壊してしまうより、
まずは自分を大事にしましょう。

大丈夫。

最初に思い描いた道とは違っても
道は続いています。

目的だって、
ゴールだって、
その時その時で違うのです。

また、
新たな道を見つければいいのです。

あなたの人生が
これからもより良きものになりますように。


最後までお読みいただきありがとうございます。


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