【今夜の厨房から】今夜はコトコト、ベーコン香るロールキャベツの優しいスープ
なんだか急に肌寒くなった帰り道、ふと恋しくなったのは、コトコトと煮込む音と、湯気の中から立ちのぼる優しい香り。そう、今夜は無性に、あの料理に会いたくなったのです。
心までじんわり温めてくれる、ロールキャベツしかないでしょう!
冷蔵庫を開ければ、鎮座しているのは立派なキャベツ。葉っぱの一枚一枚が「私の出番はまだかしら?」なんて、しゃんと背筋を伸ばして待っているかのよう。
そして今日のもう一人の主役、厚切りのベーコン。君が加わることで、このスープの物語はぐっと深みを増すのだよ。(と、心の中で食材たちに語りかける夜)
さあ、調理開始。
キャベツをそーっと一枚ずつ剥がしていく作業は、なんだか繊細なレースを扱うようで少しだけ緊張する。ちょっと破れてもご愛嬌。みじん切りにした玉ねぎとひき肉をこねれば、手のひらに伝わる生命力。
塩コショウをふり、「美味しくなれ」とおまじないをかけながら、優しく、優しく、キャベツの緑のふとんで包んであげる。
お行儀よく鍋に並んだロールキャベツたち。そこにベーコンをたっぷりと散らし、ひたひたの水を注いでコンソメを放てば、いよいよ舞台の幕が上がる。
弱火でコトコト、コトコト…。
キッチンがだんだんと、ベーコンの燻した香りと野菜の甘い香りが溶け合った、多幸感あふれる匂いで満たされていく。この香りを嗅ぐためだけに料理をしていると言ってもいいくらいだ。
スープが黄金色に輝き始めたら、塩と黒胡椒で最後の仕上げ。味見の一口で、思わず「うんまっ!」と声が漏れる。これぞクライマックス!
炊き立てのご飯を横に添えて、いざ実食。スプーンでそっと切ると、とろっとろになったキャベツの中から肉汁がじゅわ〜。
ベーコンの旨味を吸い込んだ黄金のスープと一緒に頬張れば、もうそこは天国だ。ご飯がまた、この優しいスープを吸ってたまらない美味しさになる。
時間をかけてコトコト煮込んだからこそ生まれる、この深い味わい。お腹も心もぽかぽかに満たされて、なんだか明日もちょっとだけ頑張れそうな気がする。ごちそうさまでした。
ベーコン香るロールキャベツスープの簡単レシピ
* 材料(2〜3人分)
* キャベツの葉:6〜8枚
* 豚ひき肉:200g
* 玉ねぎ:1/4個
* 厚切りベーコン:100g
* パン粉:大さじ3
* 牛乳:大さじ2
* 塩、こしょう:少々
* 水:600ml
* 固形コンソメ:2個
* お好みでパセリのみじん切り
* 作り方
* キャベツの葉はさっと茹でて柔らかくし、芯の硬い部分はそぎ落とす。玉ねぎはみじん切りにする。ベーコンは1cm幅に切る。
* ボウルにひき肉、玉ねぎ、パン粉、牛乳、塩こしょうを入れ、粘りが出るまでよく混ぜ、6〜8等分にする。
* キャベツの葉を広げ、②の肉だねを俵型にまとめて手前からきっちりと巻き、最後は葉の端を内側に折り込む。
* 鍋にロールキャベツを隙間なく並べ、ベーコンを散らす。水とコンソメを加え、火にかける。
* 煮立ったらアクを取り、蓋を少しずらして弱火で30〜40分、キャベツがくたくたになるまで煮込む。
* 塩こしょうで味を調え、器に盛り付けたらパセリを散らして完成。
