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otyakko091
おとしもの
背中を押されるように旅立つその手に、ここで根を張る見送りの手をギュッと握りしめられた。
絶対遊びに来て、と涙をぽたぽた落っことしながら、置いていくしかない背の高い鉢植えと来年の約束を残されたけれど、合わせたその手のひらにはもう冬を跨がない太陽のまばゆさがした。
行きたくない、と零れ落ちた涙は今頃、本当は育ててみたかったオレンジの木を芽吹かせているのかもしれないね。
いつか生まれる果実の甘酸っぱさは、そのひと足先で見つけるオレンジのおとしものだよ。
🍊✨
sanngoさんの作品経由で
参加賞を頂きに来ました。
楽しい企画をありがとうございます😊
