そうやって少しずつ……
〜 manoの Life Goes On66 〜ひとり暮らしの買い物に慣れていく日々に思う〜
今日。
買い置きしてた5箱パックのティシューの最後の1箱を
テーブルに出してようやく、
次のストックを買いに行こうと思ったんだ。
あれは、
夫が逝ってしまって、何ヶ月経った日のことだったろう?
最初はたしか、
洗濯用洗剤だったな。
最後の詰替え用がなくなりかけた時、
近所のドラッグストアで
どこでも買える無添加洗剤を、買い物カートのカゴに放り込みながら、
(ああ、もう『シャボン玉スノール』の液体洗剤を
取り扱い店舗に、わざわざ買いに行ったり、
ネットで取り寄せたりしなくてもいいんだな)と思った日。
次はたしか、
お風呂の石鹸だったな。
3個で1セットの
『シャボン玉スノール』の固形石鹸でなくて、
どこでも買える香料入の普通の石鹸を買った日。
夫には、アトピーがあって、
アレルギーのある乾燥肌だったから、
洗濯用洗剤、石鹸、シャンプー、
夫の肌に合うのを探し続けて、
やっと、夫の肌に合うのを見つけて、
ちょっと近隣では購入しにくいものは、
ネットで買ったりしてたものだった。
夫には、鼻炎やぜんそくの持病もあったので、
ティシューの消費も早かったから、
ティシューの買い置きも「ちょっと余分に」が欠かせなかった。
かたや、
特に目立ったアレルギーもなく、
どんな洗剤も石鹸もへっちゃらの、丈夫な私。
夫のカラダが一緒に暮らさなくなって、
〈わざわざ〉夫に合う洗剤や石鹸を買わなくてもよくなって、
夫と暮らしてた時に買ってたストックがなくなりかける度に
(ああ、もう、なんでも買っていいんだな)と
どこでも買える商品に変えて、、、
ひとり暮らしのストックは、
買いだめしなくても間に合うから、
「ちょっと余分に」も、必要がない。
今日、
買い置きしてた5箱パックのティシューの最後の1箱を
テーブルに出して、
次のストックを買わなきゃね、と思いついて、
でも急がなくていいんだ、次の買い物の時でいいや、と思い直して。
そんなあたりまえのことが、
なんで こんなに淋しいんだろう。
そうやって少しずつ、
夫の居ない毎日に、慣れていくことが、
慣れてきたことが、
淋しくて淋しくて、
たまらなくなる時がある。
夫が逝ってしまって
かれこれ4年半。
1人分の、私仕様の、買い物にもずいぶん慣れたはずなのに、
それでもね、
ときどきね、
夫用に〈わざわざ〉買ってたアレコレを思い出すたび、
涙があふれて、仕方なくなるよ。
でも、ま、いっか。
いいよね。
1人の時間に、
いくら泣いても誰に気遣うコトもないもの。
淋しくて淋しくて、
たまらなくなる時があっても、
世の流れは止まることもなく、
寿命尽きるまで、
私の人生は、続いていくものね。
今度の買い物の時には、
ティシューの5箱パックを忘れずに買うよ。
写真のパパは、どっかから見ていてね。
それから、
褒めてくれる?
「manoちゃん、今日も生きたね」って。
いつか私が パパのところに行ったら、
パパが亡くなってから生きてきた日数分だけ、
頭ナデナデして褒めてもらうから、覚悟して待っててね。
それまで、時々涙を流しながらでも、
とりあえず、今日を、生きる。
それではまた。
本日も読んでくださってありがとうございました。
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良かったら、よろしくお願い申し上げます。
2026年8月1日 記
