一度復職したからこそ、次の復職がこわい。
育休中の看護師が感じている5つの不安
復職するのが、正直こわいです。
実は私は、1人目の育休後に一度、フルタイムで職場復帰しています。
その後、約半年働き、2人目の産休に入りました。
一度経験しているなら、次は少し安心できそうに思えるかもしれません。
でも私の場合は、逆でした。
朝の準備、保育園への送り、仕事、帰宅後の家事と育児。
子どもの体調不良への不安や、休むことへの申し訳なさ。
さらに、2人目を妊娠しながら働くしんどさもありました。
実際に復職後の大変さを経験したからこそ、次の復職を考えると、あの生活をもう一度回せるのか不安になります。
今回は、一度フルタイムで復職した私が、次の復職を前に感じている5つの不安を、正直に書いてみようと思います。
1.知識も技術も、忘れている気がする
私は循環器専門病院のICUで働いていました。
急変対応、術後管理、人工呼吸器、点滴、薬剤、医療機器。
働いていた頃は、毎日のように触れていたものです。
それなのに、現場から離れている時間が長くなるほど、
「急変したとき、すぐに動けるかな」
「点滴の手順は合っていたかな」
「あの薬の量はどう考えていたっけ」
と、不安になります。
看護師免許を失ったわけではないし、これまでの経験がすべて消えたわけでもありません。
それでも、現場では一瞬の判断が必要になることがあります。
以前なら自然に動けていたことでも、今の自分は迷ってしまうかもしれない。
そう考えると、復職後の自分を想像するだけで緊張します。
2.子どもの体調不良で休むことがこわい
子どもは、いつ体調を崩すか分かりません。
朝は元気だったのに、急に熱が出ることもある。
保育園から呼び出しが来ることもある。
きょうだいで順番に体調を崩す可能性もあります。
子どものそばにいてあげたい。
それは母親として自然な気持ちです。
一方で、看護師は一人欠けるだけでも、ほかのメンバーの負担が増える仕事です。
「また休むことになったらどうしよう」
「忙しい日に迷惑をかけたら申し訳ない」
「子どもがいるから仕方ないと思われないかな」
まだ復職もしていないのに、そんなことを考えてしまいます。
子どもを優先したい気持ちと、職場に迷惑をかけたくない気持ち。
どちらも本心だからこそ、苦しくなるのだと思います。
3.仕事・育児・家事を両立できる自信がない
1人目の復職後は、朝から時間との戦いでした。
自分の準備だけでなく、子どもの着替えや食事、
保育園の荷物を整えて送り届ける。
仕事中は看護師として気を張り、帰宅すると夕食、お風呂、寝かしつけ、洗濯、翌日の準備が待っていました。
一日を終わらせるだけで精いっぱいで、自分のために休む時間はほとんどありませんでした。
あの半年間を経験しているからこそ、「今回は子どもが二人いる状態で、本当に回せるのだろうか」と不安になります。
夜泣きで眠れなかった翌日も、患者さんの前では看護師として働かなければなりません。
自分が疲れているからといって、確認を怠る
ことはできない。
看護師としての責任と、母親としての責任。
どちらも中途半端になってしまうのではないかと不安になります。
4.以前と同じ働き方には戻れない
育休に入る前の私は、仕事を中心に生活していました。
勤務中は患者さんのことを考え、帰宅後も分からなかったことを調べる。
急な残業や忙しい勤務も、「看護師だから仕方ない」と思っていました。
でも、子どもが生まれた今は違います。
仕事だけを優先することはできません。
定時に帰りたい日もある。
子どもの行事に参加したい。
家族で過ごす時間も大切にしたい。
以前と同じように働けない自分を、周囲はどう見るのだろう。
「前はもっと働けていたのに」
「育休から戻ったら変わった」
そう思われることも、少しこわいです。
けれど、本当は以前と同じ自分に戻る必要はないのかもしれません。
母親になり、大切なものが増えた。
働き方が変わるのは、甘えではなく、生活が変わった結果なのだと思います。
前回はフルタイムで復職しました。
復職前は、「以前と同じように働かなければ」と思っていたからです。
でも実際には、子どもがいる生活で、以前と同じ働き方を続けることは簡単ではありませんでした。
今回は、ただ元の勤務に戻るのではなく、勤務時間や配属先も含めて、家族と自分が続けられる働き方を考えたいと思っています。
5.ICUに戻るのか、違う場所で働くのか
私はICUで、多くのことを学びました。
命を守るための治療、急変への対応、患者さんや家族との関わり。
つらいこともありましたが、経験できてよかったと思っています。
ただ、以前の記事にも書いたように、私は忙しい看護の中で、患者さんと話す時間が十分に取れないことに苦しさを感じていました。
私が看護師としてやりがいを感じたのは、患者さんと他愛のない話をしたとき。
少しずつ仲良くなり、一緒に笑えたとき。
「あなたが話を聞いてくれてよかった」と言ってもらえたときでした。
育休から復職するときは、一般病棟で働きたいという気持ちがあります。
もちろん、一般病棟も忙しいと思います。
それでも、今までとは違う場所で、自分が大切にしたい看護を探してみたい。
一方で、慣れたICUを離れる不安もあります。
新しい部署で一から覚え直すこと。
人間関係をつくること。
これまでの経験がどこまで生かせるのか。
どちらを選んでも、不安はゼロにはならないのだと思います。
復職は、元の自分に戻ることではない
復職について考えるたびに、
「以前のように働けるようにならなければ」
と思っていました。
でも最近は、少し考え方が変わりました。
復職は、元の自分に戻ることではない。
母親になった今の自分に合う働き方を、もう一度探すことなのかもしれません。
以前よりできなくなることもあると思います。
急な休みをお願いすることもある。
残業ができない日もある。
知識や技術を取り戻すまで、時間がかかるかもしれない。
でも、母親になったからこそ分かる気持ちもあります。
患者さんを待つ家族の不安。
大切な人と離れる心細さ。
思うように動けないつらさ。
育休中の時間も、看護師として何もしていない時間ではなかった。
子どもを育てる中で感じたことも、いつか看護に生かせるかもしれません。
一度経験したからこそ、同じ復職にはしたくない
前回の復職を後悔しているわけではありません
。
実際に働いたからこそ、自分にできることや、難しいことが分かりました。
ただ、今回は前回とまったく同じ形に戻るのではなく、経験を生かして準備したいと思っています。
家族との役割分担、子どもの体調不良への備え、職場への相談、勤務時間、配属先。
不安を我慢して復職するのではなく、続けられる形を探してから戻りたい。
一度復職を経験したからこそ、次は「頑張れるか」ではなく、「無理なく続けられるか」を大切にしたいです。
今の私にできる準備
不安を完全になくしてから復職することは、きっとできません。
だから、今できることを少しずつ考えています。
知識を一度に全部覚え直そうとしない。
復職前に、特に不安な分野から少しずつ振り返る。
家族と、子どもが体調を崩したときの対応を話し合う。
職場にも、できることと難しいことを正直に相談する。
そして、以前と同じようにできない自分を、責めすぎないこと。
復職したばかりの自分は、経験者でありながら、久しぶりに現場へ戻る人でもあります。
最初から完璧に動けなくてもいい。
一つずつ思い出しながら、今の自分のペースをつくっていきたいです。
同じように復職がこわい人へ
育休からの復職を前に、不安を感じている人はきっと少なくないと思います。
知識や技術への不安。
子どもの体調不良。
職場への申し訳なさ。
仕事と家庭の両立。
「みんなはできているのに」と、自分だけが弱いように感じることもあるかもしれません。
でも、不安になるのは、仕事にも家族にも真剣に向き合おうとしているからだと思います。
私もまだ、答えを見つけたわけではありません。
復職後、実際には想像以上に大変なこともあると思います。
それでも、以前の自分に無理やり戻ろうとするのではなく、今の自分と家族に合う働き方を探していきたい。
同じように悩んでいる人と、一緒に考えていけたらうれしいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回は、1人目の育休後にフルタイムで復職した半年間で、実際に何が大変だったのかを、もう少し具体的に書いてみようと思います。
一度復職した経験がある方は、何が一番大変でしたか?
これから復職する方は、何に一番不安を感じていますか?
コメントで教えていただけたらうれしいです。
コメントで教えてもらえたら、今後の記事でも一緒に考えていきたいです。
このnoteが少しでも心に残ったら、スキやフォローをしていただけるとうれしいです。
私がこれまでどんな経験をしてきたのか、自己紹介の記事にもまとめています。
▶︎「はじめまして。ICU看護師、二児の母です」https://note.com/manrs_kurashi41/n/n1274941985a9?sub_rt=share_b
