「預けられるところを探さないとね」あの言葉が、今も忘れられない
「両親がだめなら、預けられるところを探さないとね」
一度目の育休から復職したあと、看護師長に言われた言葉です。
責めるつもりで言った言葉ではなかったのかもしれません。
それでも私は、今も忘れることができません。
月に一度は、欠勤や早退をしていた
一度目の復職後、子どもは何度も体調を崩しました。
発熱の連絡が保育園から入り、仕事を早退する。
朝から熱があれば、職場へ欠勤の連絡をする。
その頻度は、月に一度ほどでした。
小さな子どもを育てながら働いていれば、体調不良は避けられない。
頭では分かっていました。
それでも欠勤や早退の連絡をするたびに、胸が苦しくなりました。
「今日も迷惑をかけてしまう」
「また誰かに仕事をお願いしなければならない」
「私がいない分、みんなの負担が増えてしまう」
そんなことばかり考えていました。
預けられる場所なんて、簡単には見つからない
あるとき、看護師長から言われました。
「両親がだめなら、預けられるところを探さないとね」
私と夫、どちらの両親も働いています。
急に熱を出した子どもを、そのたびに預けられる状況ではありませんでした。
そもそも、風邪をひいて不安そうにしている子どもを、簡単に誰かへ預けられるとも思えませんでした。
病児保育などの選択肢もあります。
けれど、利用したい日に必ず預けられるとは限りません。
事前の登録や受診が必要な場合もあります。
子どもの体調や気持ちを考えると、預けることをためらう日もあります。
「預けられる場所を探せば解決する」
私には、そんなに簡単なことではありませんでした。
周りのスタッフには恵まれていた
一緒に働いていたスタッフは、理解のある方が多かったと思います。
急に帰らなければならなくなったときも、責められたわけではありません。
「大丈夫だよ」
「早く迎えに行ってあげて」
そう言ってもらったこともありました。
だからこそ、余計に申し訳なく感じました。
私が途中まで担当していた仕事を、誰かが引き継いでくれる。
私が休んだことで、ほかのメンバーの受け持ちや業務が増える。
優しくしてもらうほど、申し訳なさが大きくなっていきました。
母親としては、体調を崩した子どものそばにいてあげたい。
看護師としては、周りに迷惑をかけたくない。
どちらも大切なのに、どちらを選んでも自分を責めてしまう。
そんな毎日でした。
休みの日も、十分には休めなかった
仕事の日だけが大変だったわけではありません。
休みの日も、たまった家事や育児に追われていました。
身体は疲れているのに、十分に休めない。
心にも余裕がなくなり、夫とうまくいかないこともありました。
子どものイヤイヤ期も重なり、思うように進まない毎日に疲れ切っていました。
子どもが一人だったときでさえ、仕事と育児の両立は想像以上に大変でした。
今度の復職では、子どもが二人になります。
二人の準備をして、保育園へ送り、仕事へ向かう。
どちらかが体調を崩せば、また職場へ連絡する。
帰宅後は、休む間もなく家事と育児が始まる。
その生活を想像すると、正直、今は「何とかなる」と思えません。
二度目の復職のほうが、こわい
一度目の復職前は、分からないからこその不安がありました。
二度目の今は、両立の大変さを知っているからこその怖さがあります。
育休を二度取得した私は、同じ部署で「また休むかもしれない人」「働きにくい人」と思われるのではないか。
そんな不安もあります。
もちろん、実際に誰かからそう言われたわけではありません。
それでも、欠勤や早退を繰り返した経験があるからこそ、周りからどう見られるのかを考えてしまいます。
今の部署へ戻るのか。
ほかの部署への異動を希望するのか。
常勤という働き方を続けるのか。
復職を考えることは、これからの働き方そのものを考えることでもあります。
私が望んでいる働き方
私は学生の頃、実習を通して終末期看護や在宅看護に興味を持ちました。
急性期で処置や判断を重ねる看護も大切です。
けれど私は、患者さんやご家族と話し、その人の生活や思いに寄り添う看護にも、強く惹かれています。
環境を変えるためにも、ほかの部署へ行きたいという気持ちがあります。
ただし、希望が必ず通るとは限りません。
今の私が理想としているのは、週3日のパート勤務と副業を組み合わせる働き方です。
子どもと向き合う余裕を残しながら、看護師としても働き続けたい。
そして、働く場所や時間を一つに限定せず、自分の力で収入を作れるようになりたいと思っています。
それが本当に実現できるのかは、まだ分かりません。
でも、以前と同じ働き方へ無理に戻ることだけが、正解ではないはずです。
復職がこわいと思っている人へ
子どもの体調不良で休むたびに、申し訳なくなる。
仕事も育児も中途半端に感じる。
復職後の生活を想像するだけで、苦しくなる。
同じように感じている人は、きっと私だけではないと思います。
子どもを大切にしたい気持ちも、仕事をきちんとしたい気持ちも、どちらも本当です。
復職がこわいのは、働きたくないからではありません。
家族も仕事も大切にしたいからこそ、悩んでいるのだと思います。
私もまだ、答えを見つけられていません。
これから復職や異動、働き方について考えていく過程も、ここに書いていきます。
同じように悩んでいる方がいたら、スキやコメントで今の気持ちを教えてもらえたらうれしいです。
私が看護師になってから、育休中の今までに感じてきたことを、自己紹介noteにまとめています。
▶︎「はじめまして。ICU看護師、二児の母です」https://note.com/manrs_kurashi41/n/n1274941985a9?sub_rt=share_b
