【香水レビュー】スチームアイロンと植物の魔法。エルメス「H24 オードトワレ」が叶える、新時代の“白シャツ香水”
こんにちは、香水好きなマヌルネコです。もう夏毛です。
今日ご紹介するのは、エルメスが「テール ドゥ エルメス」以来、実に15年ぶりに発表したメンズラインの大型新作として話題をさらった「H24 オードトワレ」。
「メンズ香水って、どれもスパイシーで重たすぎない?」
「オフィスでも浮かないけど、無難すぎるのもつまらない」
そんな風に感じている方にこそ、ぜひ一度試していただきたい香りです。
香水コミュニティや海外掲示板(FragranticaやRedditなど)でも、「モダンな傑作」「究極のクリーン」と高く評価されているこの1本。
今回は、この香水がなぜこれほどまでに愛されているのか、その魅力と使いこなしのコツを、余すことなく本音で紐解いていきますね。
1. この香水、ひとことで言うと?
「高級な仕立て屋で、パリッとした白シャツに熱々のスチームアイロンを当てた瞬間の香り」
エルメスのメンズラインといえば、大地や自然の力強さを表現した名香が多いですが、このH24は「現代の都会で働く、スマートで柔軟な人」をそのまま香りにしたような存在です。
植物の青々しい生命力に、テクノロジー(最先端の合成香料)が見事に融合。選ばれ続けている理由は、圧倒的な清潔感がありながらも、決して「よくある石鹸の匂い」に逃げていない、エルメスらしい知性とひねりがあるからです。
2. 基本情報
ブランド:Hermès(エルメス)
正式名:H24 Eau de Toilette(オードトワレ)
香りの系統:アロマティック・グリーン、メタリック、ウッディ
発売年:2021年
調香師:Christine Nagel(クリスティーヌ・ナジェル)
容量・参考価格帯:50ml 約14,190円 / 100ml 約19,690円(※価格は時期により変動します)
3. 香りのプロファイル(体験ベース)
H24の面白さは、香りの変化(タイムライン)にあります。トップからラストにかけて、まるで一本の映画を見ているような展開を楽しめます。
メインアコード
ハーブの爽やかさ(アロマティック)を中心に、グリーンの青み、温かい金属のニュアンス、そして柔らかなウッディが重なります。
ノート構成
実はエルメス公式では、従来の「トップ・ミドル・ラスト」というピラミッド型ではなく、以下の4つの要素が交じり合うと説明されています。
クラリセージ(包み込むようなハーブの青さ)
ナルシス(スイセンの、少しエッジの効いた緑のフローラル)
ローズウッド(優しく温かみのある木の香り)
スクラレン(※ここがポイント!温かい金属や、アイロンがけされた布を思わせる分子)
香りのタイムライン
とはいえ、肌に乗せたときの体感としては、時間とともに少しずつ表情を変えていきます。
⏳ 0〜15分(つけたて)
シュッと吹きかけた瞬間、ハーブ(クラリセージ)の鮮やかな青さがパッと弾けます。朝の冷たい空気のように澄んでいて、一瞬でシャキッと背筋が伸びるような感覚。
⏳ 15〜90分(肌に馴染んでくる頃)
ここからがH24の真骨頂!スイセンの花の香りと一緒に、「スクラレン」という香料が顔を出します。これが本当に**「熱を持ったスチームアイロン」や「クリーニングから戻ってきたばかりの布」**のような、温かくて清潔なニュアンスを生み出すんです。人工的でありながら、ひどく心地よい不思議な香りです。
⏳ 90分以降(ドライダウン)
メタリックな張りが少しずつ落ち着き、ローズウッドのまろやかな木の香りが肌に残ります。まるで仕事終わりに、ネクタイを少し緩めたときのようなリラックス感。
ざっくり言うと…
「朝の冷たいハーブ園」から始まり、「仕立て屋のアイロンの熱」を経て、「優しい木の温もり」へと着地する、1日を共にするのに完璧なストーリーを持った香りです。
4. パフォーマンス(体感)
※香りの感じ方や持続力は、肌質(水分量や体温)や気候によって個人差があります。あくまで目安として参考にしてくださいね。
持続時間:5〜7時間程度。オードトワレとしては標準的ですが、服の裏地などに少し移るともう少し長く楽しめます。
拡散力・投影力:中程度。部屋中に充満するような強さではなく、すれ違ったときや、隣に座ったときに「ふわっ」と漂う、非常に上品な距離感です。
季節・TPO適性:春・夏・秋にベストマッチ!特にジメジメした梅雨や、暑い夏の日に使うと、清涼感と清潔感が際立ちます。TPOはオフィスから休日のカフェまで万能です。
推奨スプレー数:
オフィス:1〜2プッシュ(お腹周りや足首など、下半身メインでさりげなく)
デート/カジュアル:2〜3プッシュ(手首や首元にプラスして、少し華やかに)
5. リアルな口コミ・評価まとめ
海外の香水コミュニティ(Fragrantica等)やSNSでの傾向と、私の実感をもとに、良い点も気になる点も正直にお伝えします。
✨ よくある褒めポイント
「とにかく清潔感の塊。オフィスにつけていくと『いい匂い!何使ってる?』と聞かれる率が高い」
「クラシックな『男臭い香水』が苦手だけど、これなら毎日使える」
「モダンで洗練されている。Tシャツより、シャツやジャケットに合わせたい」
🤔 気になる点(正直レビュー)
メタリックな「スクラレン」の香りを、人によっては「少し人工的すぎる」「温かい金属感が得意じゃない」と感じるケースがあるようです。
トップノートのハーブやスイセンの青さを、海外レビューの一部では「まだ青い、未熟なバナナの皮」と表現する人も(言われてみれば、少しフルーティーな青さも感じます)。
セクシーさや夜のムード(甘さや重さ)を求めている人には、少し優等生すぎるかもしれません。
👫 男女別の印象
一応「メンズフレグランス」として発売されていますが、実は女性の愛用者も非常に多いです。甘ったるい香りが苦手な女性や、マニッシュなスタイルが好きな方がつけると、ものすごく凛として素敵に香ります。完全なユニセックスとして考えてOKです。
6. 使いこなしのコツ
👔 シーン別アドバイス
大事なプレゼンの日や、初対面の人に会う日にぴったりです。「仕事ができそう」「自己管理ができていそう」というクリーンな印象を後押ししてくれます。
💡 付けすぎ回避のポイント
軽やかな香りに感じますが、メタリックな成分は意外と主張します。自分の鼻が慣れてしまって「香りが消えた?」と思っても、周りにはしっかり香っていることが多いので、日中の付け直しは(する場合は)少なめにしましょう。
🌡️ つける場所のヒント
温かいアイロンのニュアンスを持つ香りなので、体温がしっかりある場所(胸元やお腹)につけると、より丸みを帯びた優しい香り立ちになります。
7. 比較・代替候補
「エルメスの他の香水と迷っている…」という方へ。
vs テール ドゥ エルメス(Terre d'Hermès)
エルメスの不動のNo.1メンズ。テールが「オレンジと土、大人の渋さと風格」なら、H24は「ハーブとスチーム、若々しい洗練と都会」。重厚感ならテール、軽快さならH24がおすすめです。vs H24 オードパルファム(EDP)
実は後から発売された「オードパルファム」もあります。EDPの方はオークモス(苔の香り)が足されており、もっと森の奥深くに入り込んだような深みと重さがあります。「アイロンがけされた白シャツ感」をストレートに楽しむなら、断然今回の**オードトワレ(EDT)**を推奨します。
8. よくある質問(Q&A)
Q. 夏の暑い日でも使える?
A. もちろんです、むしろ大得意!
シトラス(柑橘)メインの夏香水とは一味違う、グリーンの涼しげな爽やかさが、汗ばむ季節でも清潔感をキープしてくれます。
Q. 香水初心者でも使いこなせる?
A. 非常に使いやすいです!
香りの変化が美しく、クセも強すぎないため、ファースト香水や、久しぶりに香水を買うという方にも自信を持っておすすめできます。
Q. どんな人におすすめ?
A. 「清潔感は欲しいけれど、無個性にはなりたくない人」
柔軟剤や石鹸の延長線上ではない、ファッションの一部としての「知的なクリーンさ」を求めている人に刺さるはずです。
9. まとめ
エルメスの「H24 オードトワレ」は、一見すると爽やかな優等生ですが、その奥に「温かいスチームアイロン」という驚きのギミックを隠し持った、非常にモダンで知的な香水です。
この香水がハマる人
白シャツやセットアップ、綺麗めカジュアルをよく着る人
オフィスで好印象を与えたい人
甘くない、透明感のある香りが好きな男女
忙しい朝、アイロンがけされたシャツに腕を通す時間がない日でも。
お出かけ前にこのH24をシュッとひと吹きするだけで、見えない「清潔な仕立ての良さ」を身に纏うことができます。
香水選びに迷っているなら、ぜひエルメスのブティックで、この新時代の空気を胸いっぱいに吸い込んでみてください。きっと、心地よい背筋の伸びを感じるはずです🌿
以上、マヌルネコでした。
