黄色い線を譲ってください
最寄駅の東口ができて1年になる。
東西自由通路ができたので、踏切を渡らなくても駅に行ける。
これまでの3分の2で駅に行けるのはありがたい。
駅舎はできたけれど、駅前広場の整備は遅々どして進まない。
建設業界は人手不足なのか?
どこかでは工事を進めてはいるのだが、目に見えて進むというほどではなかったりする.
8月末、点字ブロックが整備されて屋根の下にも照明がついた。
「やっと安心して歩ける」と白杖を使用している夫と喜んだのだが、
未工事の部分に入れないよう点字ブロックの上にずっとウマが置いてあった。
せっかく明るくなった屋根の下を安心して歩けると思っていたのに、
これでは全く使えない。
市役所に電話をして事情を話してウマをずらしてもらった。
夫は「すぐに対応してくれてよかった。市役所の人にお礼の電話をしたら喜んでいた」と言っていた。
ここ数十年で街中の点字ブロックはかなり整備された。
改札口、自動券売機、みどりの窓口。
役所や公共施設のの入り口、役所の案内係、図書館や公民館の入り口
駅の中や公共施設などでは、点字ブロックを辿っていけばたいてい行きたいところに行くことができる。
白杖を使う全盲だけでなく、私のような弱視も、黄色い点字ブロックを見ながらながら歩いている。
ところが悲しいことに、私たちにとって目印となっている点字ブロックを譲ってもらえないときがる。
点字ブロックの上で数人で立ち話をしている。
反対側からスマホを見ながら点字ブロック上を歩いてきて衝突しそうになる。
(なるほどそういう使い方があったかと妙に感心する)
メニューボードなどが置いてある。
そもそも点字ブロックに行けないように行列を整理するロープが張ってある。
宅配業者さんなどが長い時間物を置いている。
車が止まっている。(これはもう論外)
などなど。
点字ブロックを辿っていたら、かえって危険な思いをすることがある。
このことは半年前に記事にしている。
その時はあまり読んでもらえず、自分の文章力のなさを感じた。
でもこのことは声を大きくして言いたい。
眼が見えない人は周囲が見えないから、安全に歩くためには点字ブロックが必要なのだ。
津波の時、
「100回サイレンが鳴って大きな津波が来なくても、101回目に来るかもしれない。だからいつも緊張感を持って」
という話を聴いたことがある。
それと同じで、あの黄色い線は
「歩いていて100人の人に出会った後に101人目に視覚障碍者に出会うかもしれない。その101人目の人が使っている」
このことは視覚障害の当事者でなければ書くことができない。
だから
#書く部のお題で書いてみた
「私にしか書けないものってなんだ?」
これだ!
点字ブロック問題。
私たちが安心して歩ける街になるように一人でも多くの方に読んでもらいたい。
街を歩いていて黄色い線と白杖や盲導犬、不安げにこの上を歩いている人を見かけたら、ぜひ譲ってほしい。
