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夜風とガソリン、周遊の終わりと始まり

昨日はバーを嗜んだ後、夜風に触れながら、アメリカ村に赴いた。

けたたましいマフラー音には煩わしさがある。
それでも、どこか許してしまう自分もいた。

路上には改造車が並び、まるで見せびらかすように佇んでいる。
阪神高速の入口が近いからだろうか。
三角公園で一服していると、カスタムカーが何度も周回していた。

香ばしさと、懐かしさがあった。
深夜料金を待っているのか、界隈の仲間と会話を楽しんでいるのか。

私は当時、前者だった。
見せびらかすほどの速さも、テクニックも、車両もなかった。
中古の不人気で一代限りのトヨタ車。
1800ccで、ただ駆けずり回っていた。

ただ一人で、首都高を周遊したい人間だった。

もし今、車を手に入れたとしても、
あの頃ほどの情熱はないだろう。

だが、それは失ったからではない。

今は車がなくても、街を周遊できるのだから。





関連として
・以前、ベンツについて触れたものについて

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