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思い切った一歩でチャンスを掴む。未経験から切り開くフリーランス広報のキャリア

「広報の仕事に興味があるけれど、未経験から始めるにはどうすればいいのだろう」

広報の仕事は経験者採用が多く、ゼロからキャリアを築くのが難しいのが現状です。興味を持ちながらも、「どうやって最初の一歩を踏み出していいかわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

しかし、なかにはライティングや編集のスキルを身につけた先に、未経験からフリーランス広報としてキャリアを重ね、活躍している方々がいます。

今回は、広報に携わる3人のフリーランスや経営者に集まっていただき、未経験から広報の仕事を始める方法についてお話を聞きました。

広報として新たなキャリアを築きたいと考える方へ、一歩踏み出す方法をお届けします。

金井みほ(かないみほ)
新卒で大手カフェチェーンに入社し、店長まで経験。その後、プログラミングを学び社内SEに転職。会社員生活の傍らブログ運営やライティングの副業に取り組み、2023年にフリーランスに転身。現在は、取材ライティングや記事編集を中心に広報支援の領域で幅広く活動中。
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園田遼弥(そのだりょうや)
大学卒業後、商社に入社。会社員として働きながら副業ライターとして活動を開始。その後、独立してスタートアップ専門の広報兼ライターに。2024年3月には、広報でスタートアップの事業成長に貢献するため、株式会社ECHOを設立。
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平谷愛(ひらたにあい)
ライター・ライフコーチ。家族でのシンガポール駐在を経て2021年に帰国後、人の想いに耳を傾ける仕事に惹かれ、ライターとコーチのキャリアをスタート。経営者インタビューやコーチングサービス導入事例など、企業の広報記事を中心に豊富な執筆実績を持つ。
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プレスリリース・記事執筆から戦略立案まで。多岐にわたる広報の仕事

―― 現在のお仕事の内容について教えてください。

金井(敬称略):
フリーランスでビジネス系記事の執筆や編集を中心に活動しています。広報としては、プレスリリースの執筆や広報記事の編集のほか、戦略立案を担当しています。

平谷:
私もフリーランスとして働いていて、経営者へのインタビューや企業のサービスに対する事例記事などを執筆しています。ほかには、企業のSNS運用支援を担当していたこともありますね。

園田:
僕は、企業の広報を支援する株式会社ECHOの代表取締役をしています。主にスタートアップや中小企業に対して、広報戦略の立案から計画の策定、実行まで一気通貫でサポートしています。

―― 広報といっても、仕事内容はさまざまですね。皆さんはもともとライティングを専門に活動されてきたと思いますが、執筆以外の担当業務について具体的に教えてください。

金井:所属している伴走型広報支援サービス「ふたり広報」では、記事制作の前段階にあたるリサーチや企画から担当しています。

ヒアリング担当が吸い上げた情報をもとにクライアントの強みや課題を分析したり、情報発信にあたってのペルソナを立てたりしています。

平谷:
SNSの運用支援を担当していました。経営者の投稿がより多くの人に届くように、noteやXでの見せ方を工夫していましたね。

単にコンテンツを投稿するだけでなく、「フォロワーを増やすためには何をすればいいか」「どうすればクライアントの魅力を多くの人に知ってもらえるか」など、広報としての目標達成を意識しながら取り組んでいました。   

未経験から広報になるには?初仕事までのロードマップ

―― 未経験から広報の仕事を獲得されたみなさん。広報に必要なスキルを身につけるためにどのようなことをされましたか?

園田:
フリーランスライター時代に受講したMarbleスクールで、広報の基礎を身につけました。もともと広報について書籍などで勉強してはいたのですが、インプットした知識を現場でどのように活かすかまではイメージできていなかったんです。

現役で広報をしている講師から学べたことで、広報が「わかる」から「できる」に変わりました。 

金井:
私も園田さんと同じ時期にMarbleスクールを受講しました。私の場合「広報の仕事とは何か」を知るところからのスタートで、業務内容やキャリアの積み上げ方までいちから学びましたね。

平谷:
書籍を通じて、広報のノウハウについて独学で学んできました。さらにMarbleスクールで体系的に知識を深めたことで、戦略立案をはじめとした上流の知識や経験を得ましたね。

なかでも実際にプレスリリースを作成する課題では、戦略立案から企画・制作までを一通り体験できたことで、自信につながりました。

実際の企画書作成を想定したMarbleスクールの添削課題

―― 広報としてのキャリアを積まれた今、Marbleスクールで学んだ中で特に実務に活きていると感じる部分はありますか?

金井:
講師とのやりとりのなかで、スムーズに仕事を進めるためのコミュニケーションについて学べたことがよかったと思います。

たとえば、スクールの課題を出す時に「クライアント側からすると、この表現はわかりづらいからこう変えてみて」などアドバイスをいただきました。

実際のクライアントワークのつもりで課題に取り組んだことで、今の仕事に繋がった部分は絶対にあるなと感じています。

園田:
企画書の作り方を学んだことが役に立ちましたね。広報の仕事では、クライアントの新サービスなどをメディアで取り上げてもらえるように企画を持ち込むことが多くあります。企画書を作れるようになったことで、仕事の幅が大きく広がりました。

平谷:
現役でフリーランスとして活躍中の講師から、駆け出しの頃に実践したアピール方法や自分の強みの活かし方を伺えたことが、特に印象に残っています。

今でこそ引く手あまたなフリーランスも、最初は無料で執筆を請け負ったり、自分で企画を持ち込んだりと、地道な活動を積み重ねていたことがわかりました。おかげで、自分が行動するハードルがグッと下がりましたね。

リアルな体験談から学んだ“姿勢”や“行動の起こし方”は、自分が仕事を広げていくときに活かせると感じています。

―― スクールでの学びで実践的なスキルを身につけられたのですね。とはいえ、実績のない状態から仕事を得るにはハードルがあると思います。未経験からどのようなステップで広報の仕事を受注したのでしょうか。

園田:
スクール卒業後、いきなり広報戦略の立案のような大きい仕事をもらうことは難しいので、最初はプレスリリースなどライターの経験を活かせる仕事から始めました

既存のクライアントと何回か一緒にお仕事をしたタイミングで、広報戦略や年間のPRスケジュールの策定をご提案し、徐々に関わる範囲を広げていったんです。この方法は、未経験から広報の仕事を始めたい方にとって参考にしやすいんじゃないかと思います。

写真:園田遼弥さん

金井:
広報やライター関連のイベントに参加して自分のことを知ってもらい、「広報の仕事がしたいです!」とアピールするようにしていました。

実際、イベントで知り合った方から仕事の声がかかることもあって、出会いはどこに転がっているかわからないなと感じますね。

平谷:
クライアントにMarbleスクールの卒業課題で制作した広報戦略を見ていただいた結果、広報関連の仕事につながったことがあります。

広報視点を持って業務に取り組みますと言えるようになったことで、ライターとしてのアピールポイントが増えた気がします。

金井:
あとは、未経験であっても挑戦できそうな仕事なら手を挙げてみるようにしていました

初めてプレスリリースを執筆する仕事を受注したとき、実はMarbleスクールの講座でしか書いた経験がなかったんです。でも、どうしてもチャレンジしたかったので、相手の会社を調べて、独自のプレスリリースを作って応募したんですよね。

結果的に、実務経験はないものの積極的に動いたことを評価いただき、仕事につながりました

受注後に業務を進めるときも、初めての仕事だからといって「指示通りこなす」のではなく、Marbleスクールで学んだ知識を活かし、主体的に取り組みました。

そうしているうちに、別の広報案件もご紹介いただけて、仕事の幅が広がっていったんです。

―― 広報に求められるスキルとはなんだと思いますか?

園田:
課題の解決やビジョン実現のための戦略を考える戦略立案力、年間の広報計画を決める計画力、そして計画を進める実行力、この3つがすべて揃って初めて広報として機能すると思います。

必ずしも1人でこなす必要はなく、専門スキルを持ったメンバーを集めてチームで成果を出すのもいいですよね。

金井:
課題を聞く力はとても大事ですね。私の場合、前職のSE時代に培った潜在ニーズを吸い上げる力が活きているなと感じます。

平谷:
付け加えるとすれば、リサーチ力でしょうか。

経営者へのインタビュー記事を執筆するときは、事業への想いや会社としてのビジョンを正確に伝えることが求められます。ただインタビュー内容をまとめるだけではなく、その言葉がどんな背景で話されたのかを考えながら書くことが大事です。

経営者の考えを掴むために、企業のコーポレートサイトはもちろん、その方が書いた書籍や出演しているテレビ番組もチェックしています。

記事には直接書かないかもしれない内容であっても、かなり調べてから執筆するようにしていますね。

写真:平谷愛さん

行動すれば仕事はある。まずは手を挙げるところから

―― 広報という仕事の魅力は何だと思いますか?

金井:
クライアントが自社の価値を再発見する瞬間に立ち会えることです。広報戦略を練るとき、クライアントと一緒に「自社の良さとはなんだろう?」と真剣に考えていきます。

試行錯誤の末に記事やプレスリリースが完成して、クライアントに喜んでもらえたときには、「広報をやっていてよかったな」と感じます。

園田:
広報は幅広い業務を担う分、とても奥深い仕事だと思います。

求められるスキルが多く、一朝一夕では習得できませんが、やればやるほどできることが増えて成長を実感しやすいのではないでしょうか。チャレンジ精神のある方には、すごく向いている仕事だと感じます。

平谷:
自分で仮説を立てて仕掛けたことの結果が、記事のPV数や「いいね」の数など数字で見えるのが面白いですね。自分の取り組みことで多くの人に情報を届けることができたと実感できると、励みになります。

―― 最後に、未経験から広報を目指す方へメッセージをお願いします。

金井:
広報は計画を立てたり戦略を練ったりする仕事なので、頭を使うのが好きな人に向いていると思います。さらに、お客さんが喜ぶことにやりがいを感じるタイプなら、ぜひ広報に挑戦してみてほしいです。

園田:
広報をサポートできる人はとても重宝されます。日本の企業の9割はスタートアップや中小企業と言われています。少ない人手で運営している企業は、広報まで手が回らずサポートを求めていることが多いんです。

ニーズは間違いなくあるので、未経験でも取り組みやすい仕事から始めて少しずつ実績を積み重ねていけば、きっと広報としてのキャリアを築けるはずです

平谷:
何かしらのコミュニティに属している人は、コミュニティ内で「無料で広報資料を作ります!」と声をかけて、実績を作ってみることもできますよね

未経験だからと足踏みせず手を挙げてみることが、キャリアチェンジへの第一歩になるのではないでしょうか。

***

三者三様の体験談をもとに、未経験から広報の仕事を始めるために学ぶべきことや挑戦できることが見つかったのではないでしょうか。

今回お話を伺ったみなさんは、「書く」力をベースに少しずつ実績を積み重ね、広報としてのキャリアを切り開いてきました。現役フリーランス広報が講師を務めるスクールでの学びが、実務で使えるスキルの習得につながったようです。

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〈執筆:赤羽エリ(@ntc_grt) 編集:まりしゅん(@bubbly_free) 監修:多葉田 愛(@aitabata22)〉

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