本を出したからこそ、謙虚に学び続けたい。作家・管理栄養士の彼女がMarbleで身につけた発信力
「書く」を仕事にする人にとって、自身の著書を出版することは、ひとつの大きな目標かもしれません。
今回ご紹介するのは、管理栄養士兼ライターとして活動しながら、2025年4月に初のレシピ本『捨てないレシピ』を出版した小嶋絵美さん。
ライターとして順風満帆に見える彼女ですが、さらなるスキルアップを目指して、取材・編集・広報を学ぶ『Marbleスクール』を受講しました。
出版という輝かしい実績がありながら、なぜあらためて書くことを学んだのか?
その問いに、彼女は「本を出したからこそ、学ぶ必要があった」と語ります。
小嶋さんの「書く仕事」への誠実な向き合い方と、自身のスキルを社会貢献へつなげたい熱い想いについて伺いました。
小嶋絵美さん
新卒で保育園栄養士として勤務し、管理栄養士免許を取得。結婚・引っ越しを機にフリーランスとなり、ライター活動をスタート。2025年4月に、初の著書『捨てないレシピ』を出版。現在は、ライター・レシピ開発のかたわら、自身で立ち上げたメディア『たまもぐ&eco.』を運営中。
X/note
「本の出版」で満足したくない。たしかな実力をつけるために学び直しを決意

―― はじめに、絵美さんの経歴について教えてください。
新卒から4年間、保育園栄養士として働くかたわら、趣味としてキャラクターのお菓子などを作ってSNSで発信したり、ギャラリーカフェで作品展や写真展をしたり、いろいろな活動をしていました。
活動にやりがいを感じ、もっと力を入れたいと考えていたのですが、当時の職場では副業が認められていなくて…。悩んでいたタイミングで結婚・引っ越しがあり、退職してフリーランスになりました。
その後、管理栄養士兼ライターとして活動するうち、Webメディアでの発信をきっかけにサンクチュアリ出版さんからお声掛けいただき、2025年の春に初の著書『捨てないレシピ』を出版しました。
―― 受講前からライターの仕事をされ、さらに書籍まで出版していた絵美さんですが、なぜMarbleを受講したのでしょうか?
ひとことでいえば、スキルをもっと広げたいと考えたからです。
管理栄養士の経験があったことで、栄養関連のお仕事ではよくお声掛けいただいていました。一方で、当時受けていた案件では、テーマから構成までディレクターさんが決めてくれた状態で渡され、私は指定された内容を書くだけという依頼がほとんどだったんですよね。「どんな記事が読まれるか?」を考える企画力や構成力が足りていないと自覚していました。
さらに言えば「本を出したからといって、自分に満足したくない」という気持ちもあって。
『捨てないレシピ』は当時の私の全力で書きましたが、初めての出版だったこともあり、完成するまで編集者さんにたくさんサポートいただいたのも事実です。本の執筆を通して自分に足りない部分を知ったからこそ、文章力も発信力もまだまだ磨いていきたいと考えるようになりました。
出版はスタートだと思って、ゼロ地点から学び続けたい。そう考えていたところ、ちょうど出版の数か月後に6期の申込が始まったので、思い切って申し込みました。
締め切りギリギリまで格闘した課題が、新たな仕事のタネにも!仲間と高め合った3ヵ月

―― 実際にMarbleを受講してみての感想をお聞かせください。
インタビューや編集、広報など、どの講座も初めて知ることばかりで、新鮮でした。講座の難易度はついていけないほどではなく、課題も1〜2週間の提出期限があるので、仕事や育児をしながらついていけるスピード感だったと思います。
実は講座の後半、仕事が忙しくて課題に100%向き合うことができなかった時期もありました。それでも提出をしたら、丁寧なフィードバックがいただけたので、自分のペースで学ぶには適切な環境だったと感じます。
―― 講座のあとには添削課題が出されますが、とくに印象に残っているものはありますか?
編集講座の課題として取り組んだ、取材記事の編集が印象に残っています。それまで編集は未経験だったのですが、思ったよりも時間がかかって、締め切りの数分前にやっと提出できました。講師のえるもさんがおっしゃった「編集は、区切りを決めないといつまでも終わりませんよ」という言葉の意味をさっそく実感しましたね(笑)。
苦労した反面、今までなかった編集者視点が自分のなかに育ったのは、大きな収穫でした。実際に受講後にコミュニティ経由で編集の仕事もいただけて、新たな一歩になりました。
―― 絵美さんはMarble受講前からコミュニティにも所属されていますが、同じ6期生やコミュニティメンバーはどのような存在ですか?
たくさんの刺激と学びを与えてくれる存在です。

同じライター仲間との交流のなかで、雑談したり一緒に作業したりして、ひとり在宅で働く私にとってはいい息抜きになっています。Marbleのメンバーは、優しくかつ温かくて本当に素敵な人たちばかりなんですよ。
スクールの同期は、3ヶ月一緒に駆け抜けた同志です。日々の発信にコメントを寄せ合ったり、自分では思いつかないようなnoteのネタを提案し合ったりと、楽しく切磋琢磨する日々を過ごせました。
編集講座での学びを地域貢献へ。多摩市のおいしい店とエコをつなぐメディア始動

―― Marbleの受講を終えて、ご自身にどのような変化がありましたか?
「今あらためて本を書き直したら、まったく違う本になる」と言えるほど、成長できたと思います。『捨てないレシピ』ももちろん当時の全力で書いた本であり、自信作です。それでも、Marbleでの学びを経て「ここは補足したい」「次に本を書くならこのメッセージを伝えたい」と思う部分が見えてきました。
―― 受講後には、ご自身のメディアとして「たまもぐ&eco.」も立ち上げられましたね。どんなメディアなのか、詳しく教えてください。
私が住んでいる東京都多摩市のおいしい飲食店や、エコな取り組みを紹介するメディアです。Marbleの編集講座で、メディアのターゲット選定やコンセプトを考えたからこそ、多摩に引っ越しして土地勘のない数年前の自分を読者ターゲットに設定できました。
このメディアでは、「管理栄養士ライターの小嶋絵美」だけではなく、「多摩市に暮らす一児の母」としての自分も表に出し、読者に親近感を持ってもらえるように運営したいです。
Marbleで学んだライティングや発信のスキルを活かしつつ、今後もブラッシュアップしていけたらと思います。
―― そのほか、キャリアの変化はありましたか?
講座で学んだメディア分析のノウハウを活かして、セルフプロデュースが大きく進みました。

講座では「取材記事の企画を立てるために」という視点でメディアの特徴を分析したのですが、それを応用して「自分を取材してくれるメディアはどこだろう?」と研究するうち、現在住んでいる市の地域情報誌を見つけたんです。
公式LINEの情報提供欄から「私のことを取材してください!」と送ってみたところ、とんとん拍子に取材が決まり、今までに6回以上掲載していただきました。
さらに、情報誌の編集長経由で、市役所とのつながりもできて。私のレシピ本と、市の環境問題への取り組みに親和性があり、関連イベントへのエントリー打診を受けて、実際に応募しました。情報誌から、地域活動がどんどん広がっているところです!
1000人の仲間とフードロス削減を。著書の先に見る、社会を変えるための目標
―― 管理栄養士のみならず、インタビューや広報・編集の知見を持ち合わせた絵美さんのこれからの展望や、目標にしていることはありますか?
書くことを自己実現で終わらせず、社会貢献につながる活動を続けていきたいです。
今構想しているのは、読者の皆さんを巻き込んだ体験活動です。たとえば『捨てないレシピ』で書いているサステナブルな食の価値観に賛同してくれる人を1000人集めて「1000人で『捨てないレシピ』の内容を実践したら、年間で〇トンの生ゴミが削減できた」といった実績をつくりたいですね。
日本の食品ロスは、2023年(令和5年)のデータで年間約464万トン(※)と公表されています。こうした社会全体の問題を自分ごとにするのは、ハードルが高く感じる人も多いはずです。私の周りにも食品ロス対策について「やりたいけどできない」「意味がない気がする」という声が集まっているので、そんな人たちにも一歩踏み出すきっかけをつくれればと思っています。
※参考:消費者庁「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和5年度)の公表について」
―― 最後に、これからMarbleの受講を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。
「学びたい気持ちがあるなら、早めに受講したほうがいい」と思います。
長い間迷っていても、時間だけが過ぎてしまいもったいないです。私も、しばらく受講を迷っていましたが、思い切って決断して良かったと感じています。
Marbleでは受講生以外も参加できるオープンイベントも頻繁に開催されているので、まずはイベントに参加して雰囲気を見てみるなど、小さな一歩から踏み出してほしいと思います。
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「本を出版したのに、なぜスクールへ?」
取材前、そんな疑問を持っていましたが、お話を聞いてすぐに納得しました。絵美さんは、実績に満足することなく、つねに「その先」を見据えて自分をアップデートし続けている方だったからです。
学んだインタビュー術を即座に活かして自分を客観視し、地域メディアや市役所との仕事につなげた絵美さん。彼女の行動力は、「書くスキル」が新しいキャリアや社会とのつながりを生み出す武器になることを証明してくれました。
「書くことが自己実現で終わらないように」。そう語る絵美さんが立ち上げたメディア『たまもぐ&eco.』と、これからの社会貢献活動が楽しみでなりません。
お知らせ:Marbleスクール7期が2026年2月に開講!

Marble7期が2026年2月より開講。下記のリンクより公式LINEに登録して、ぜひ最新情報をチェックしてみてください!
▼Marbleスクール公式サイト
■募集期間:2025年12月8日(月)~2026年1月29日(木)
■開催期間:2026年2月7日(土)~5月30日(土)
▼Marble公式LINE
〈取材・執筆=aya (@aya_free1829)/編集=まりしゅん (@bubbly_free)/監修=えるも(@chanmoexx)〉
