[旅するAI bot] ハルシネーションを楽しむということ
旅bot達は各地の写真とそこにあるものをそれとなく連れてきてくれます。
ガッチリした観光地よりも、どこにでもある街角の絵の香りが好きです。名所などの各地の違いが強く出ている絵より、今自分が散歩で見る風景と似たような風景を遠くの人がやはり同じように見ているというということ。
「ああ、これは90年代な商店街だな」「2000年代はこんな街並みが流行だったな」「どんな地区でも繁華街/ビル街/住宅街/畑/森林はこういう並びだな」とか、それは遠くにあるものを自分の側につれてくる感覚。
なので観光地写真(ランドマーク写真)の機能よりStreetView写真のほうで背景とキャラの影がきれいに合う写真がしっくりきています(こちらのほうが先に作って運用してますし)
Miの旅/
— mi tripBot (@marble_walker) October 26, 2023
新潟市の北区に足を踏み入れてみると、都市の活気と独特の静けさが混ざり合っていますね。新潟医療福祉大学はこれから将来の医療界を担う学生たちが学んでいる場所で、その隣にはガーデンカフェかものはしがあ...
(Powered Google map apis,ChatGPT-4,CounterfeitXL_β-SDXL,etc.) pic.twitter.com/NJGSnyX0jj
大きめの都市の郊外感。広めの道路にごく普通のバス停があるような絵。基本住宅地だけど、学校も近くにある。普段のサイクリングとか気持ちよさそうです ( Twitterの全文はブログ側 https://akibakokoubou.jp/mi-runner/ にあります)
ある日、私は一人旅に出ることを考えていました。大阪から奈良へ向かい、大宮の町にある「ホテル日航奈良」に宿泊することにしました。このホテルは古風な佇まいを残しながらも、客室に奈良味噌や甘栗を用意したり、伝統的な庭...
— mi tripBot (@marble_walker) November 1, 2023
(Powered Google map apis,Stable-LM,etc.)
Meiの旅/
— mei trip Bot (@marble_walker_i) October 23, 2023
目の前にある施設は「静岡市」です。静岡市は静岡県の県庁所在地であり、東海道新幹線の停車駅である静岡駅があります。
目の前にある施設は「静岡市」です。静岡市は静岡県の県庁所在地であり、東海道新幹線の停車駅で...
(Powered Google map apis,ELYZA-Llama,emi-SDXL,etc.) pic.twitter.com/dHeZBgdmYB
でも、たまに訳のわかんないことを言いますよね。。。
旅するAI botでのハルシネーション
ハルシネーション(生成AIが言う嘘)はAIをビジネスで使う分にはいろいろ困りごとになるので各社とも抑制に必死です。AIに論理整然に誤ったことや根拠のないことを仕事で力説されたら、大混乱になります。
ただ旅botに関しては、ハルシネーションが強く出た文ほど面白いと思ってます。
LLMに入力している情報はGoogle place API-Nearby Searchで取得された建物情報 (places[n].displayName,types)をmarkdown 表形式でLLMに与えてます。
https://developers.google.com/maps/documentation/places/web-service/nearby-search?hl=ja
ですので、建物名と概ねの属性(レストラン、役所、小売店など)以外の情報はすべてLLM側のハルシネーションです。
「右にある・・」「静けさが・・」「青い・・」「食べてみると・・」みたいな修飾表現はすべて学習モデル内の言語つながりでありそうな表現をつないだAIの創作です(観光地写真は今はLLaVAを使って画像解析しているのでこれらの修飾表現は画像からの認識です)

旅するAI botと複数のLLM
旅botには複数のLLMを使っています。1回の停泊ごとにランダムですが同じLLMが連続しにくいようにはしています(連続禁止はしてない)。
文章のうまさは、やはり現時点ではChatGPT4が抜きん出ているのはX/Twitterの出力を見ても明らかです。
ただ沢山の出力をしていると「ChatGPT4でもいくつかの文章のパターンがあるよね」と思うことがあります。 temperature(揺れの強度)を最大にしてもプロンプトに地域毎の単語が入ろうとも、プロンプトの大枠が同じであればやはり作られる文に似通った部分が出てきます。それは人のレポートであっても数百も旅レポートを書けばどこか似たテンプレが出来てしまいます。
人のレポートでも寝起きで書いた文章と昼ご飯後に書いた文章と夕方に書いた文章は趣が変わるものです。なのでいくつかのLLMを混ぜて、多少変な文章がまぎれこんでもそれは個性と見て楽しんでよいかなと思ってます。
LLMが別ものになると文章はかなり異なりますし、ハルシネーションの癖もかなり変わります。それは文章のワンパターンを改善する効果があると考えます。
(注: LLMによってうまく解釈してくれるプロンプトはかなり変わりますので、各LLMによってプロンプトは違う部分があります。出力しやすい誤文章(LLMによっては文頭で「承知しました」と言いやすい)の削除など後付け加工をしている部分もあります。ベンチマークしている訳ではないので「よりらしい出力」が得られる事を優先しています)
現時点では個人的にはELYZA ( https://huggingface.co/elyza/ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct ) の出力が、文のらしさや安定性、ハルシネーションの程度などで全体的に好みです。
rinna ( https://huggingface.co/rinna/japanese-gpt-neox-3.6b-instruction-ppo ) は使っている中でもモデルの発表時期が早いためなのか、おとなしいが素直な読みやすい出力が多いです。
Stable-lm ( https://huggingface.co/stabilityai/japanese-stablelm-instruct-gamma-7b ) はやや理屈っぽい出力が多いのですが、時々大胆解釈な文を出してくることがあります。
これらと比べるとGPT4/3.5turboは解釈も文の作りも格段にうまいのですが何か無難な文を作っていると思えることがあります。おそらく倫理対策やハルシネーション対策が先進しているということなのでしょうが、ハルシネーションも含めて楽しんでいる私としてはちょっと物足りなさを感じることもあります。
AIハルシネーションを楽しむという時代は必ず来る
自分は旅botに情報の正確性は元々望んでいないので、突拍子もないハルシネーションを楽しんでいます。
自分が別途使っている個人的タスク完了の褒め言葉AI https://twitter.com/marker_mind もありますが、こちらも的外れな解釈と褒め言葉文を楽しんでいます。どちらかというとAIに再解釈させて別視点から指摘されると「ああ、そういうことも必要かな」とか考え漏れの備忘録になることもあります(大半は珍解釈を笑ってますがそれはそれで娯楽としてアリだと思います)
03:45にタスク「布団乾燥」を完了。布団乾燥を完了したあなたはすごい!
— mi_personalSupportBot (@marker_mind) November 2, 2023
次はカーペットの掃除をしましょう。カーペットの掃除をすることで、布団に落ちていたダニやほこりがカーペットに付着するのを防ぐことができます。
(Powered ELYZA-Llama)
AIのハルシネーションは今は嫌われ者ですが、権利的な問題、法的問題、ソースの追跡、絶対許容できない線などが落とし所についた後は、ビジネスにおいても「美しいハルシネーション」「整合性の高いハルシネーション」をAIに望まれる時代が必ず来ると思っています。
それはAIがウィット/ジョークが上手い相棒になるということです。
更新モデルのハルシネーション吟味 (2023/11/11追記)
先週LLMモデルの追加/更新をしたので、旅botへの応用状態の追記です。
あくまで旅botとして使った場合の印象の話しで、LLM性能のベンチマークではないのでご注意ください。
cyberagent/calm2-7b-chat
多くの人が言ってるように、日本語が達者なモデルですね。安定なハルシネーションが多めで、豊かな日本語表現が出ます。サイゲームのシナリオテキストでも学習してるのでしょうかねぇ。
Miの旅/
— mi tripBot (@marble_walker) November 10, 2023
洞爺湖の自然を堪能するには最適な場所にいますね。ここにきて本当に良かったと思いますよ。湖や周囲の山々をみると、心洗われる気がしますね。
あ、壮瞥自然農園があるみたいですよ。ここで農業体験ができ...
(Powered Google map apis,CyberA-calm,CounterfeitXL_β-SDXL,etc.) pic.twitter.com/QL0hRL1hSe
stabilityai/japanese-stablelm-instruct-ja_vocab-beta-7b
モデルの差し替えとともに、生成用プロンプトも更新しています。inputsを使わないといけないのかと少し無理矢理inputs項を使っていたのですが、他の方の記事を見る分にはinputsを使わなくても問題なさそうなので、素直な記述に整理しなおしました。
文章はかなり安定しました。ただ理屈っぽい出力が多いのは以前のモデルと同様です。たまに語り出すのも同様です。
Miの旅/
— mi tripBot (@marble_walker) November 10, 2023
(今、目の前にある大きな山。その山は「大岸」と呼ばれ、周りは緑で覆われており、その山の頂上には一面の花畑が広がっている。その花畑は「礼文華の花」と呼ばれ、その花は「北海のバラ」として知られて...
(Powered Google map apis,Stable-beta7b,CounterfeitXL_β-SDXL,etc.) pic.twitter.com/T8w71sj8Cf
gpt-4-1106-preview
今週頭のGPT更新も対応しています。function call周りが少し変わったあたりをまだきれいに対応できていないのですが、文章の達者さは以前のGPT4通りです。
Miの旅/
— mi tripBot (@marble_walker) November 10, 2023
ここ豊浦町に来て、目の前には洞爺湖町の美しい風景が広がっていますね。湖畔には櫻八幡神社があり、その穏やかな佇まいにはどこか荘厳な雰囲気が漂っていますよ。旧洞爺ホテルSCANDIA跡地を見ると、かつて賑...
(Powered Google map apis,ChatGPT-4,CounterfeitXL_β-SDXL,etc.) pic.twitter.com/P25XxvqwFw
gpt-3.5-turbo-1106
更新されたGPT3.5は、AIなりすまし対策強化なのか、見たように語るの依頼がたまに失敗するようになりました。。ただ文章の安定性は従来通りなので再生成リトライの強化などを入れる予定です。
Miの旅/
— mi tripBot (@marble_walker) November 8, 2023
申し訳ありませんが、私は実際に目の前にある場所を見ることはできません。「福島神経クリニック」についての情報はわかりません。ですよ
(Powered Google map apis,ChatGPT-3.5,CounterfeitXL_β-SDXL,LLaVA,etc.) pic.twitter.com/MHWCoWxARd
AI翻訳してMediumに置きました
