陽キャ2歳児による「社交性ブートキャンプ」
うちの2歳児さんは、とんでもなく陽キャだ。
人見知りはほとんどしない。
感情表現も全身フル活用。
言うならば、小さなリアクション芸人。
夫はその姿を見るたびに、首をかしげる。
「君と僕の遺伝子から、どうしてここまで陽気な子が?」と。
友人にも聞かれた。
「あなたも(今は落ち着いているけど)幼少期は実はこんな感じだったの?」って。
正直、私も同じことを思っている。私も夫も、どちらかといえば人見知り寄りでおとなしいタイプの人間なのでね。
──そんな娘のおかげで、時折思わぬことが起きる。
たとえば、旅先のホテルの朝食会場。
たまたま隣のテーブルに座っていたインド人夫婦と目が合った娘がニコッと笑いかけたのをきっかけに、自然と会話が始まり、なぜか連絡先まで交換する流れに。…私と夫だけだったら、絶対ありえない展開だった。
アパートでも同じだ。
エレベーターや共用施設で軽い会釈で終わるような場面でも、娘が熱い視線を送り絡みに行ったのをきっかけに話し込むことも。そのおかげで、「たまに見かけていたあの方は◯◯出身だったんだ」とか「実はお子さんがいらしたんだ」とか、暮らす場所は同じなのに、今まで知らなかったご近所事情が少しずつ見えてきた。
とはいえ、娘はまだ二歳。
言葉のキャッチボールが流暢にできるわけではない。だから娘が投げた『社交のボール』を受けて、お開きになるまで返し続けるのは結局わたし。一度踏み込んだら、セーブポイントに辿りつくまで攻略し続けるしかないダンジョンみたいだ。
そこまで社交的ではないと自覚している私にとって、出会ったばかりの人と会話を繋ぐのは毎回かなりの気力を消費する。しかも相手が英語話者だったりすると尚更。
全員が全員、子供が得意なわけではないことも理解しているつもりだ。相手の気分や体調もあるだろう。
声をかける距離感や相手の様子は、私が先回りしてモニターするようにしている。たまに“今は静かにしたい派”に当たることもある。そんなときは、娘が近寄っていかないよう促す。相手のパーソナルスペースを守るのも、きっと社交のうち。
──こうして日々、2歳児から強制的に『社交トレーニング』を課されている。
人との交流の持ち方は人それぞれだろうが、兎にも角にも娘は「私たち夫婦にはないやり方」で世界を広げている。
彼女が運んできてくれる新しい出会いや、広がっていくご縁を思うと、今日も「すごいなあ」と感心しつつ、最終的には私があたふたしながら会話を引き継ぐ。
まあ、それも悪くない。
むしろもっと、彼女の芸風に乗ってみるのもいいかもしれない。境界線は、私が示しながら。
小さな前進と小さな撤退。
そのくり返しで、娘も私も日々育っている。
mari.
あとがき もとい おしゃべり
夫にこの文章を読んでもらったのですが、「異論なし」とのことでした。幼少期の性格は成長するにつれ変わると聞きましたが、果たして我が子にも当てはまるのか?見守っていきたいと思います。
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日々の育児や子育てを通して気がついたことなど。
