タイと日本どちら寄りか?という質問
知り合って間もない日本人から、高確率で聞かれる質問があります。
「タイにも日本にも住んだことがあって、どちらの言葉や文化もわかるのは分かった。じゃあ、自分的には『タイ人』なの?それとも『日本人』?どっち寄りだと思う?」
正直に言うと、答えるのが難しい質問の一つです。
この質問、答えるのが難しい
初めてこの質問をされたとき、私は「う〜ん…。」と黙り込んでしまいました。なんて答えたらいいのか、まったく分からなかったんです。
というのも、それまで私は「自分が何人なのか?」なんて考えたことがなかったから。
むしろこの問いがきっかけで、考えてこなかったことに気づかされた瞬間だったとも言えます。日々の暮らしのなかで、「私は何人なんだろう?」と自問自答することがなかったんですよね。だから、問いとして突きつけられて、はっとさせられました。
言葉がどっちつかずな時期もあったし、タイと日本両方の文化のなかで育ってきたのに、「自分はどちら寄りなのか?」と考えたことがなかった。それって、今思えばちょっと不思議な気もします。
(※参考:「①日本語とタイ語でダブルリミテッドになりかけた話」)
考えはじめてみたけど…やっぱり難しい(笑)
この問いをきっかけに少しずつ考えてみたのですが、結論としては、
よく分からない。
というのが正直なところ。
どちらの文化の中にいても違和感はそんなにないし、良いところも悪いところも、どちらの国にもあると感じています。
ぶっちゃけ、生きてて楽しければどっちでもいいじゃん、と思っている自分もいます。
とはいえ、少しだけ『タイ寄り』?
15年以上住んでいた日本から、最終的にはタイを選んで戻ってきたという事実をふまえると、どちらかと言えばタイ寄りなのかなという気もします。
でもそれ以上に気になるのは──
質問してきたあなたから見て、私はどちら寄りに見えますか?
ということかもしれません。
次に聞かれたときには、聞き返してみようと思います。
『日泰ハーフ』とひとくちに言っても
ひとくちに日泰ハーフと言っても、いろんなパターンがありますよね。
日本とタイ、どちらか一方にしか住んだことがない人
両国に住んだ経験がある人
どちらかの言語だけ理解できる人、どちらも話せる人
父と母、どちらがどちらの国の人なのか、家族構成は? etc…
こういった要素で、感じ方や立場がまったく変わってくると思うんです。本当に人それぞれで奥深いなぁと感じます。
タイ人からはこの質問、されません
おもしろいことに、この「どちら寄り?」という質問は、今のところタイ人には一度もされたことがありません。その代わりに、よく聞かれるのはこんな言葉です。
「えっ、なんで日本に住んでたのにタイに帰ってきたの?タイに戻るなんてもったいない〜!」
「私も日本に住んでみたい〜うらやましい!」
質問の角度の違いもこれまた興味深い。
おわりに
「どっち寄り?」という問いに、今の私はこう答えます。
「分からない。でも、分からないままでも、なんかそれでいい。」
無理に答えを出すことを目的とせず、その過程で自分とゆるく向き合っていけばいいのかも。そんなふうに思えるようになった今の自分がいます。
mari.
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