TOEFL Readingは「英語力」だけでなく「考える力」を育てる
Fire and Grassland Ecosystemsから学ぶ、本格TOEFL読解
TOEFL Readingと聞くと、
「難しそう」
「単語が専門的すぎる」
「英検とは全然違いそう」
と感じる方も多いかもしれません。
たしかに、TOEFLの長文は簡単ではありません。
大学の授業で扱うようなテーマが出てきますし、
生物学、環境科学、歴史、心理学、芸術、考古学など、
かなり幅広い分野の英文を読む必要があります。
でも、私はTOEFL Readingには、とても大きな魅力があると思っています。
それは、
ただ英語を読むだけではなく、物事を深く考える練習になる
ということです。
今回のテーマは、
Fire and Grassland Ecosystems
「火と草原生態系」
です。
一見すると、火は危険で、破壊的なものに見えます。
山火事、森林火災、家屋への被害、人命への危険。
私たちはどうしても、
火=悪いもの
火=なくした方がよいもの
と考えがちです。
しかし、TOEFLらしい英文では、ここで一歩深く考えます。
本当に火は、いつでも悪いものなのでしょうか。
実は、草原生態系においては、火は単なる破壊ではありません。
場合によっては、草原を守り、生物多様性を支え、植物や動物の命をつなぐ大切な役割を持っているのです。
ここが、TOEFL Readingの面白いところです。
私たちが何となく持っている常識を、
学術的な視点から見直していく。
この「視点の転換」こそ、TOEFL Readingでよく出てくる大切な読み方です。
TOEFL Reading Practice
Passage: Fire and Grassland Ecosystems
Fire is often regarded as a destructive force, especially when it threatens forests, homes, and human lives. However, in many grassland ecosystems, fire is not merely a disaster but an essential ecological process. For thousands of years, lightning strikes and human activity have periodically set fire to grasslands around the world. Far from eliminating life, these fires have helped shape the structure, diversity, and long-term stability of grassland environments.
One reason fire plays such an important role in grasslands is that many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning. Unlike many trees, whose vital growing tissues are located above the ground, grasses often keep their growth points close to or below the soil surface. As a result, when flames pass over the land, the visible leaves may burn, but the plant itself can survive and quickly produce new shoots. In fact, after a fire, grasses may grow more rapidly because sunlight can reach the soil surface more easily, and nutrients locked in dead plant material are returned to the soil as ash.
Fire also prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands. In areas where rainfall is sufficient to support trees, grasslands may not remain open without some form of disturbance. Young trees and shrubs can begin to invade, creating shade that makes it harder for grasses and flowering plants to grow. Periodic fires kill many of these young woody plants before they become established. In this way, fire helps maintain the open conditions that grassland species require. Without fire, some grasslands would eventually lose the very characteristics that make them grasslands.
The effects of fire are not limited to plants. Many animals depend on the changes that fire creates. Grazing animals, such as bison, deer, and antelope, are often attracted to recently burned areas because the new grass that appears after a fire is tender and nutritious. Birds may also benefit from the varied habitat conditions produced by fire. Some species prefer areas with tall, dense vegetation, while others require short, open vegetation for nesting or feeding. When fires occur at different times and intensities across a landscape, they create a patchwork of habitats that can support a wider variety of animal species.
Nevertheless, not all fires are beneficial. The timing, frequency, and intensity of fire greatly influence its ecological effects. If fires occur too often, some plants may not have enough time to reproduce before being burned again. If fires are completely suppressed for many years, dead vegetation may accumulate, creating conditions for unusually intense fires that damage soil and kill plants that would normally survive milder burns. Therefore, ecologists often emphasize the importance of fire regimes, which refer to the typical patterns of fire in a particular ecosystem, including how often fires occur, how severe they are, and what season they usually take place.
For much of the twentieth century, land managers in many regions attempted to prevent fires whenever possible. This policy was based on the belief that fire was harmful and should be excluded from natural areas. Over time, however, researchers began to recognize that suppressing all fires could produce unintended consequences. In some grasslands, the absence of fire allowed shrubs and trees to spread, reducing plant diversity and altering animal habitats. As a result, controlled burning, also known as prescribed fire, has become an important management tool. Under carefully planned conditions, managers intentionally set fires to restore or maintain healthy grassland ecosystems.
Prescribed fire is not without controversy. Smoke can affect air quality, and fires that are not properly controlled may spread beyond their intended boundaries. In addition, nearby residents may object to the deliberate use of fire because they associate it with danger. For these reasons, prescribed burning requires careful planning, public communication, and favorable weather conditions. Yet many ecologists argue that avoiding fire altogether may be even riskier in the long term. In ecosystems that evolved with fire, the complete removal of fire can disrupt natural processes, reduce biodiversity, and make future fires more severe.
The relationship between fire and grasslands, therefore, challenges a simple view of fire as purely destructive. In the right ecological context, fire can recycle nutrients, limit the spread of woody plants, create diverse habitats, and support the renewal of plant and animal communities. Understanding this role is essential for managing grasslands in a way that protects both ecological health and human safety.
重要単語リスト











火は本当に「破壊」だけなのか
本文では、最初にこのような考え方が示されます。
火は、森林や家、人命を脅かすとき、破壊的な力と見なされます。
これは、とても自然な考え方です。
でも、その後に筆者はこう続けます。
多くの草原生態系では、火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスである。
ここで大切なのは、
not merely A but B
「単なるAではなくB」
という形です。
これはTOEFLでも非常によく出てくる表現です。
今回の場合、
not merely a disaster but an essential ecological process
つまり、
単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセス
という意味になります。
この表現が出てきたら、筆者はかなり強く主張しています。
「みんなはAだと思っているかもしれない。
でも、本当はBなんだよ」
という流れです。
TOEFL Readingでは、このような逆転の構造を見抜くことがとても大切です。
なぜ草は火事の後でも生き残れるのか
草原の植物の多くは、火に耐えるための仕組みを持っています。
木の場合、大切な成長組織が地上にあることが多いです。
そのため、強い火にさらされると、大きなダメージを受けることがあります。
一方で、草は成長点を地表近く、または地下に持っていることが多いです。
つまり、表面の葉が燃えても、植物そのものは生き残れる場合があります。
本文では、このような内容が説明されています。
炎が通り過ぎると、目に見える葉は燃えるかもしれない。
しかし、植物本体は生き残り、すぐに新しい芽を出すことができる。
ここで大切な単語は、
survive
生き残る
growth point
成長点
soil surface
土壌表面
new shoots
新しい芽
です。
生物系の英文では、このような単語がよく出てきます。
また、火事の後には、枯れた植物に含まれていた栄養分が灰として土に戻ります。
さらに、日光が地面に届きやすくなります。
その結果、草は火事の後にかえって成長しやすくなることがあります。
ここでも、
火=悪いもの
という単純な見方が、少しずつ変わっていきます。
火は草原が森になるのを防いでいる
次に本文では、火が草原を維持する役割について説明しています。
雨が十分に降る地域では、木や低木が育つことができます。
もし火がまったく起こらなければ、若い木や低木が少しずつ草原に侵入してきます。
木が増えると日陰ができます。
すると、草や花を咲かせる植物が育ちにくくなります。
その結果、草原はだんだん森や低木地に変わってしまう可能性があります。
ここで重要な構文が、
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
です。
本文では、
Fire prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands.
火は、草原が徐々に森林や低木地に変わるのを防ぐ。
という形で使われています。
この文は、ぜひ音読して覚えたい英文です。
TOEFLでも英検でも、
prevent A from doing は非常によく使われます。
火は動物にも影響を与える
火の影響は植物だけではありません。
本文では、動物への影響も説明されています。
たとえば、バイソン、シカ、レイヨウのような草食動物は、火事の後の場所に引き寄せられることがあります。
なぜでしょうか。
火事の後に生えてくる新しい草は、柔らかく、栄養が豊富だからです。
ここで出てくる大切な単語は、
grazing animals
草を食べる動物
tender
柔らかい
nutritious
栄養のある
habitat
生息地
vegetation
植生
です。
さらに、火が起こる時期や強さが場所によって違うと、草原の中にさまざまな環境が生まれます。
背の高い草がある場所。
短く開けた草地。
鳥が巣を作りやすい場所。
動物が食べ物を探しやすい場所。
このような多様な環境ができることで、より多くの動物種が生きられるようになります。
本文では、これを
a patchwork of habitats
生息地のパッチワーク
と表現しています。
とてもTOEFLらしい表現です。
ただし、すべての火が良いわけではない
ここで大切なのは、筆者は「火はいつでも良い」と言っているわけではない、ということです。
TOEFL Readingでは、このようなバランスのある主張がよく出てきます。
火が多すぎれば、植物が再び燃える前に繁殖する時間を持てないかもしれません。
反対に、火を長年完全に抑え込んでしまうと、枯れた植物がどんどん蓄積します。
すると、次に火が起きたときに、通常よりも激しい火事になる可能性があります。
つまり、
火が多すぎても問題。
火を完全になくしても問題。
大切なのは、火をどう管理するかです。
本文では、
timing
時期
frequency
頻度
intensity
強さ
という3つが重要だと説明されています。
この3つは、TOEFLの環境・生態系の文章でとても使いやすい語彙です。
fire regimeとは何か
本文には、
fire regime
という言葉が出てきます。
これは少し難しい表現ですが、意味は、
ある生態系における火事の典型的なパターン
です。
具体的には、
どのくらい頻繁に火事が起こるのか。
どれくらい激しい火事なのか。
どの季節に起こることが多いのか。
こうした火事のパターン全体を指します。
ここで大切な表現は、
refer to
〜を指す
です。
本文では、
Fire regimes refer to the typical patterns of fire in a particular ecosystem.
火災レジームとは、特定の生態系における火事の典型的なパターンを指します。
という形で使われています。
このような定義文は、TOEFLでとても大切です。
なぜなら、Vocabulary問題やDetail問題の根拠になることが多いからです。
火を完全に防ぐ政策の問題点
20世紀の多くの地域では、火事はできるだけ防ぐべきだと考えられていました。
この考え方は、とても自然に見えます。
火は危険。
だから防ぐ。
とても分かりやすい発想です。
しかし、研究が進むにつれて、すべての火を抑え込むことが、意図しない結果を生む可能性があると分かってきました。
ここで大切な表現が、
unintended consequences
意図しない結果
です。
火を完全になくすことで、低木や木が広がり、草原の植物の多様性が減ってしまうことがあります。
また、動物の生息環境も変わってしまいます。
つまり、良かれと思って火を防いだ結果、草原の生態系には悪い影響が出ることがあるのです。
このような「良いと思った政策が、別の問題を生む」という流れも、TOEFLでは非常によく出てきます。
prescribed fireとは何か
そこで登場するのが、
prescribed fire
です。
これは、計画的な野焼き、または管理された火入れのことです。
つまり、自然に火事が起こるのを待つのではなく、
人間が安全に配慮しながら、計画的に火を入れる方法です。
目的は、草原生態系を回復したり、健康な状態に維持したりすることです。
本文では、
Prescribed fire has become an important management tool.
計画的な野焼きは、重要な管理手段となっている。
と説明されています。
ここでの tool は「道具」という意味だけではなく、
「手段」「方法」という意味で使われています。
でも、prescribed fireには反対意見もある
もちろん、計画的な野焼きには問題点もあります。
煙が空気の質に影響を与えるかもしれません。
火が制御できず、予定していた範囲を超えて広がる危険もあります。
近くに住んでいる人たちは、火を危険なものと考えるため、反対することもあります。
ここで出てくる重要表現は、
object to
〜に反対する
associate A with B
AをBと結びつける
です。
本文では、
Nearby residents may object to the deliberate use of fire because they associate it with danger.
近隣住民は、火を危険と結びつけて考えるため、火を意図的に使うことに反対するかもしれません。
という形で使われています。
この文も、構文として非常に大切です。
TOEFL Readingで大切な読み方
この文章を読むとき、生徒さんに意識してほしいのは、単語だけではありません。
もちろん単語は大切です。
でも、TOEFL Readingでは、もっと大切なことがあります。
それは、
文章全体の流れを読むこと
です。
今回の本文の流れは、次のようになります。
まず、火は破壊的なものだと思われている。
しかし、草原では火が重要な役割を持つ。
草は火に耐える仕組みを持っている。
火は草原が森になるのを防ぐ。
火は動物の生息地も作る。
ただし、火は多すぎても少なすぎても問題になる。
だから、火を正しく管理する必要がある。
この流れをつかめると、Main Idea問題やSummary問題がかなり解きやすくなります。
TOEFL Readingの設問タイプ別攻略ポイント
1. Main Idea問題
Main Idea問題では、本文全体の中心テーマを選びます。
今回の本文なら、
火は草原生態系において重要な役割を持つが、適切に管理する必要がある。
という内容が中心です。
細かい動物名や、特定の植物の話だけに注目してしまうと、正解からずれてしまいます。
Main Idea問題では、
一部ではなく全体を見る
ことが大切です。
2. Vocabulary問題
Vocabulary問題では、単語の意味を問われます。
たとえば、
essential
が出てきた場合、意味は「不可欠な」です。
でも、知らない単語が出てもあきらめる必要はありません。
前後の文脈を見れば、推測できることがあります。
今回なら、
not merely a disaster but an essential ecological process
という形です。
「単なる災害ではなく、何か大切なもの」と言っているので、
essential はプラスの意味だと分かります。
TOEFLでは、知らない単語を文脈から推測する力がとても大切です。
3. Detail問題
Detail問題は、本文に答えがはっきり書かれている問題です。
大切なのは、設問のキーワードを本文に戻して探すことです。
たとえば、
「なぜ多くの草は火に耐えられるのか」
と聞かれたら、
grasses
survive fire
を手がかりに本文を探します。
すると、成長点が地表近く、または地下にあるからだと分かります。
Detail問題では、自分の常識ではなく、必ず本文に書かれていることを選びます。
4. Inference問題
Inference問題は、「推論問題」です。
本文にそのまま書かれているわけではありませんが、本文から自然に言えることを選びます。
今回なら、雨が十分にある地域では木が育つ。
火がないと、木や低木が草原に侵入する。
だから、草原を開けた状態に保つには、火のような撹乱が必要な場合がある。
このように、本文から一歩だけ進めて考えます。
ただし、飛躍しすぎた内容は不正解です。
TOEFLのInference問題は、
本文に根拠がある推測
を選ぶ問題です。
5. Rhetorical Purpose問題
Rhetorical Purpose問題では、
「なぜ筆者はこの例を出したのか」
を考えます。
たとえば、本文では bison, deer, antelope が出てきます。
これは、動物名を覚えさせたいわけではありません。
火事の後に生える新しい草が、草食動物にとって役立つことを示すための例です。
つまり、筆者は、
火は植物だけでなく、動物にも影響を与える
という主張を具体的に説明するために、これらの動物を挙げています。
例が出てきたら、
この例は、直前のどの主張を支えているのか
を考えることが大切です。
6. Reference問題
Reference問題では、代名詞が何を指しているかを確認します。
たとえば、
they
が何を指しているのかを問われることがあります。
このときは、必ず直前の名詞を確認します。
さらに、単数・複数にも注意します。
they は複数なので、単数名詞は基本的に答えになりません。
地味ですが、Reference問題は確実に取りたい問題です。
7. Sentence Simplification問題
Sentence Simplification問題では、長い文の核をつかみます。
大切なのは、細かい修飾語ではありません。
何が原因で、何が結果なのか。
今回の文では、
火を長年抑える
→ 枯れた植物がたまる
→ 激しい火事が起こりやすくなる
→ 土壌や植物に被害が出る
という因果関係が大切です。
選択肢を見るときは、
元の文の因果関係が保たれているかを確認します。
8. Insert Text問題
Insert Text問題では、挿入文の中にある指示語を見ます。
たとえば、
these concerns
とあれば、
「これらの懸念」とは何かを探します。
本文の前に、
煙の問題
火が広がる危険
住民の反対
などが出ていれば、these concerns はそれらを指していると分かります。
Insert Text問題では、
this / these / such / however / therefore
のようなつながり語が大きなヒントになります。
9. Prose Summary問題
Prose Summary問題では、本文全体の重要ポイントを選びます。
本文に書いてある内容でも、細かすぎるものは選びません。
今回なら、大切なのは、
草は火に耐える適応を持つ。
火は草原や動物の生息地を維持する。
火の効果は時期・頻度・強さによって変わり、管理が必要である。
このような本文全体の柱です。
一方で、
特定の動物名だけ
細かい例だけ
本文と逆の内容
言いすぎの内容
は不正解になりやすいです。
特に、
always
never
only
completely
のような強すぎる表現には注意が必要です。
この本文で覚えたいTOEFL頻出表現
今回の英文では、TOEFLでよく使われる表現がたくさん出てきます。
not merely A but B
単なるAではなくB
Fire is not merely a disaster but an essential ecological process.
火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスです。
allow A to do
Aが〜することを可能にする
Many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning.
多くの草原植物は、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っています。
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
Fire prevents grasslands from turning into forests.
火は草原が森林へ変わるのを防ぎます。
be sufficient to do
〜するのに十分である
Rainfall is sufficient to support trees.
降雨量は木の成長を支えるのに十分です。
be limited to
〜に限られる
The effects of fire are not limited to plants.
火の影響は植物だけに限られません。
depend on
〜に依存する
Many animals depend on the changes that fire creates.
多くの動物は火が作り出す変化に依存しています。
refer to
〜を指す
Fire regimes refer to the typical patterns of fire.
火災レジームとは、火事の典型的なパターンを指します。
be based on
〜に基づいている
This policy was based on the belief that fire was harmful.
この方針は、火は有害であるという信念に基づいていました。
recognize that S V
SがVすることを認識する
Researchers began to recognize that suppressing all fires could produce unintended consequences.
研究者たちは、すべての火事を抑え込むことが意図しない結果を生む可能性があると認識し始めました。
associate A with B
AをBと結びつける
Residents associate fire with danger.
住民は火を危険と結びつけて考えます。
生徒さんに伝えたいこと
TOEFL Readingは、ただ難しい単語を覚えるだけの勉強ではありません。
もちろん、語彙力は必要です。
構文を読む力も必要です。
でも、それ以上に大切なのは、
英文を通して、世界の見方を広げること
だと思います。
今回のテーマでは、
火は危険。
火は破壊的。
という単純な見方から始まりました。
でも、読み進めるうちに、
火は草原を守ることがある。
火は植物の再生を助けることがある。
火は動物の生息地を作ることがある。
火を完全になくすことが、逆に危険になることもある。
という、より深い理解に変わっていきます。
これこそが、TOEFL Readingの面白さです。
英語を読むことで、
知らなかった世界を知る。
一つの物事を、別の角度から見られるようになる。
そして、自分の考え方も少しずつ深くなる。
TOEFL Readingは、英語の試験対策であると同時に、
大学で学ぶための「考える英語」のトレーニングでもあります。
英検準1級からさらに上を目指す生徒さん、
将来TOEFLに挑戦したい生徒さん、
英語で本格的な文章を読めるようになりたい生徒さんには、
このような読解を少しずつ経験してほしいと思っています。
最初は難しく感じても大丈夫です。
単語を確認する。
構文を分ける。
段落ごとの役割を考える。
筆者の主張をつかむ。
設問タイプごとに解き方を身につける。
この積み重ねで、TOEFL Readingは必ず読めるようになります。
英語は、ただの暗記ではありません。
英文を読むことで、
世界の見え方が変わる。
そこまで感じられるようになったら、
英語学習はもっと面白くなります。
TOEFL Reading Practice
Passage: Fire and Grassland Ecosystems
Fire is often regarded as a destructive force, especially when it threatens forests, homes, and human lives. However, in many grassland ecosystems, fire is not merely a disaster but an essential ecological process. For thousands of years, lightning strikes and human activity have periodically set fire to grasslands around the world. Far from eliminating life, these fires have helped shape the structure, diversity, and long-term stability of grassland environments.
One reason fire plays such an important role in grasslands is that many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning. Unlike many trees, whose vital growing tissues are located above the ground, grasses often keep their growth points close to or below the soil surface. As a result, when flames pass over the land, the visible leaves may burn, but the plant itself can survive and quickly produce new shoots. In fact, after a fire, grasses may grow more rapidly because sunlight can reach the soil surface more easily, and nutrients locked in dead plant material are returned to the soil as ash.
Fire also prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands. In areas where rainfall is sufficient to support trees, grasslands may not remain open without some form of disturbance. Young trees and shrubs can begin to invade, creating shade that makes it harder for grasses and flowering plants to grow. Periodic fires kill many of these young woody plants before they become established. In this way, fire helps maintain the open conditions that grassland species require. Without fire, some grasslands would eventually lose the very characteristics that make them grasslands.
The effects of fire are not limited to plants. Many animals depend on the changes that fire creates. Grazing animals, such as bison, deer, and antelope, are often attracted to recently burned areas because the new grass that appears after a fire is tender and nutritious. Birds may also benefit from the varied habitat conditions produced by fire. Some species prefer areas with tall, dense vegetation, while others require short, open vegetation for nesting or feeding. When fires occur at different times and intensities across a landscape, they create a patchwork of habitats that can support a wider variety of animal species.
Nevertheless, not all fires are beneficial. The timing, frequency, and intensity of fire greatly influence its ecological effects. If fires occur too often, some plants may not have enough time to reproduce before being burned again. If fires are completely suppressed for many years, dead vegetation may accumulate, creating conditions for unusually intense fires that damage soil and kill plants that would normally survive milder burns. Therefore, ecologists often emphasize the importance of fire regimes, which refer to the typical patterns of fire in a particular ecosystem, including how often fires occur, how severe they are, and what season they usually take place.
For much of the twentieth century, land managers in many regions attempted to prevent fires whenever possible. This policy was based on the belief that fire was harmful and should be excluded from natural areas. Over time, however, researchers began to recognize that suppressing all fires could produce unintended consequences. In some grasslands, the absence of fire allowed shrubs and trees to spread, reducing plant diversity and altering animal habitats. As a result, controlled burning, also known as prescribed fire, has become an important management tool. Under carefully planned conditions, managers intentionally set fires to restore or maintain healthy grassland ecosystems.
Prescribed fire is not without controversy. Smoke can affect air quality, and fires that are not properly controlled may spread beyond their intended boundaries. In addition, nearby residents may object to the deliberate use of fire because they associate it with danger. For these reasons, prescribed burning requires careful planning, public communication, and favorable weather conditions. Yet many ecologists argue that avoiding fire altogether may be even riskier in the long term. In ecosystems that evolved with fire, the complete removal of fire can disrupt natural processes, reduce biodiversity, and make future fires more severe.
The relationship between fire and grasslands, therefore, challenges a simple view of fire as purely destructive. In the right ecological context, fire can recycle nutrients, limit the spread of woody plants, create diverse habitats, and support the renewal of plant and animal communities. Understanding this role is essential for managing grasslands in a way that protects both ecological health and human safety.
Questions
1. Main Idea
Which of the following best expresses the main idea of the passage?
A. Fire is usually harmful to grasslands because it destroys plants and animal habitats.
B. Grassland ecosystems depend on fire in certain conditions, although fire must be carefully managed.
C. Prescribed burning is too dangerous to be used as a modern land management tool.
D. Grasslands can survive only in areas where trees and shrubs are unable to grow.
2. Vocabulary
The word essential in paragraph 1 is closest in meaning to:
A. dangerous
B. necessary
C. unusual
D. temporary
3. Detail
According to paragraph 2, why can many grasses survive fire?
A. Their leaves contain large amounts of water.
B. Their seeds are protected inside hard shells.
C. Their growth points are located close to or below the soil surface.
D. Their roots absorb nutrients from smoke.
4. Inference
What can be inferred from paragraph 3 about some grasslands in rainy regions?
A. They may need periodic disturbance to remain open.
B. They are unable to support flowering plants.
C. They naturally remain grasslands without any outside influence.
D. They are less affected by fire than dry grasslands are.
5. Rhetorical Purpose
Why does the author mention bison, deer, and antelope in paragraph 4?
A. To show that some animals are harmed by newly burned areas
B. To give examples of grazing animals that may benefit from post-fire plant growth
C. To explain why large animals avoid grasslands after fires
D. To compare grassland animals with forest animals
6. Reference
The word they in paragraph 5 refers to:
A. fire regimes
B. ecologists
C. fires
D. patterns
7. Sentence Simplification
Which of the following best expresses the essential information in the highlighted sentence below?
If fires are completely suppressed for many years, dead vegetation may accumulate, creating conditions for unusually intense fires that damage soil and kill plants that would normally survive milder burns.
A. When fires are prevented for a long time, dead plant material can build up and lead to more damaging fires later.
B. If fires occur every year, dead vegetation disappears and the soil becomes healthier.
C. Plants that survive mild fires are usually killed because they grow too close to the soil.
D. Suppressing fires is the best way to prevent intense fires from damaging grasslands.
8. Detail
According to paragraph 6, why did land managers in the twentieth century often try to prevent fires?
A. They believed fire was harmful and should be kept out of natural areas.
B. They wanted to encourage more controlled burning.
C. They discovered that fire reduced the growth of shrubs and trees.
D. They hoped to attract more grazing animals to the grasslands.
9. Insert Text
Look at the four squares [■] that indicate where the following sentence could be added to paragraph 7.
For people living near grasslands, these concerns can seem more immediate than the long-term ecological benefits.
Paragraph 7:
Prescribed fire is not without controversy. [■A] Smoke can affect air quality, and fires that are not properly controlled may spread beyond their intended boundaries. [■B] In addition, nearby residents may object to the deliberate use of fire because they associate it with danger. [■C] For these reasons, prescribed burning requires careful planning, public communication, and favorable weather conditions. [■D] Yet many ecologists argue that avoiding fire altogether may be even riskier in the long term.
Where would the sentence best fit?
A. [■A]
B. [■B]
C. [■C]
D. [■D]
10. Prose Summary
An introductory sentence for a brief summary of the passage is provided below.
Fire has played an important role in the development and maintenance of grassland ecosystems.
Complete the summary by selecting the THREE answer choices that express the most important ideas in the passage.
A. Many grasses can survive fire because their growth tissues are protected near or below the ground.
B. Fire can maintain open grassland conditions, recycle nutrients, and create varied habitats for animals.
C. Grassland fires are always caused by lightning rather than by human activity.
D. The effects of fire depend on its timing, frequency, and intensity, so fire must be carefully managed.
E. Prescribed burning is no longer used because residents always oppose it.
F. Trees are unable to grow in any grassland ecosystem, even when rainfall is high.
解答
B
B
C
A
B
C
A
A
C
A, B, D
日本語での解説
1. Main Idea
正解は B です。
本文全体は、「火は単なる破壊ではなく、草原生態系では重要な働きをする。ただし、頻度・強さ・タイミングを管理する必要がある」という内容です。
Aは「通常 harmful」と言い切っているので逆。
Cは本文の一部ですが、主旨ではありません。
Dも一部の説明に近いですが、本文全体の中心ではありません。
2. Vocabulary
essential は「不可欠な、必要不可欠な」という意味です。
したがって正解は B. necessary です。
本文では、
fire is not merely a disaster but an essential ecological process
「火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスである」
という意味です。
3. Detail
正解は C です。
第2段落に、
grasses often keep their growth points close to or below the soil surface
とあります。
草は成長点が地表近く、または地下にあるため、葉が燃えても植物本体は生き残りやすい、という説明です。
4. Inference
正解は A です。
第3段落では、雨が十分にある地域では、木や低木が侵入してくることがあり、火がないと草原が森林や低木地に変わってしまう可能性があると述べています。
つまり、雨の多い地域の草原は、開けた状態を保つために、火のような disturbance「撹乱」が必要になる場合があると推測できます。
5. Rhetorical Purpose
正解は B です。
bison, deer, antelope は、火事の後に生えてくる柔らかく栄養のある草を食べに来る grazing animals「草食・放牧性の動物」の例として出されています。
TOEFLではこのように、
なぜ筆者はこの例を出したのか?
を問う問題がよく出ます。
6. Reference
正解は C. fires です。
該当部分は、
including how often fires occur, how severe they are, and what season they usually take place
ここでの they は直前の fires を指します。
意味は、
「火事がどれくらい頻繁に起こるか、どれくらい激しいか、通常どの季節に起こるか」
です。
7. Sentence Simplification
正解は A です。
元の文の重要情報は、
「火を長い間抑え込むと、枯れた植物がたまり、後で非常に強い火事が起きやすくなり、土壌や植物に被害を与える」
ということです。
Aはこの内容を最も正確に簡潔に言い換えています。
8. Detail
正解は A です。
第6段落に、
This policy was based on the belief that fire was harmful and should be excluded from natural areas.
とあります。
20世紀の土地管理者たちは、「火は有害で、自然地域から排除すべきだ」と考えていたため、火を防ごうとしました。
9. Insert Text
正解は Cです。
挿入文は、
For people living near grasslands, these concerns can seem more immediate than the long-term ecological benefits.
「草原の近くに住む人々にとって、これらの懸念は長期的な生態学的利益よりも差し迫ったものに思える」
という意味です。
この文の these concerns は、直前に述べられている
smoke can affect air quality
fires may spread
residents may object
を指しています。
そのため、これらの具体的な懸念がすべて述べられた後、そして “For these reasons” の前に入れるのが自然です。
よって [■C] が正解です。
10. Prose Summary
正解は A, B, D です。
A:草が火に耐えられる理由。本文の重要ポイントです。
B:火の生態学的役割。本文全体の中心です。
D:火の効果は頻度・強さ・時期に左右され、管理が必要。これも大きな要点です。
Cは「火は常に雷による」と言っていて本文と違います。
Eは「prescribed burning は使われなくなった」と言っていますが、本文では重要な管理手段になったとあります。
Fは「草原では木が絶対に育たない」と言っていて不正確です。
TOEFL Readingで覚えたい重要単語リスト
Fire and Grassland Ecosystems
〜単語を「意味」だけでなく「文脈」で覚える〜
TOEFL Readingでは、単語力がとても大切です。
でも、ただ日本語の意味を暗記するだけでは、なかなか長文は読めるようになりません。
大切なのは、
その単語がどんな文脈で使われるのか
どんな表現と一緒に出てくるのか
本文の流れの中で、どんな役割を持っているのか
まで意識することです。
今回のテーマは、
Fire and Grassland Ecosystems
「火と草原生態系」
です。
一見すると、火は危険で破壊的なものに思えます。
しかし、草原生態系では、火が植物の再生を助けたり、動物の生息地を作ったりすることがあります。
このような英文を読むときには、環境・生態系・原因と結果を表す単語がたくさん出てきます。
今回は、TOEFL Readingでぜひ覚えておきたい重要語彙を、段落ごとに整理していきます。
Paragraph 1
「火は破壊か、それとも必要なプロセスか」を読む単語
最初の段落では、火に対する一般的なイメージと、本文の中心主張が出てきます。
ここでは、
火=破壊的なもの
という見方から、
火=生態系にとって不可欠なプロセス
という見方へ、視点が変わっていきます。
この段落では、本文全体の方向性を決める重要単語が多く出てきます。
destructive
/dɪˈstrʌktɪv/
破壊的な
destroy「破壊する」からできた形容詞です。
本文では、
a destructive force
破壊的な力
という形で使われています。
火はまず、読者にとって「危険で壊すもの」として提示されます。
このあと、その考え方がひっくり返されていくので、destructive は本文の出発点になる大切な単語です。
force
/fɔːrs/
力、作用
force は「力」という意味ですが、TOEFLでは物理的な力だけでなく、自然界に働く大きな作用を表すことがあります。
natural force
自然の力
a destructive force
破壊的な力
のように使われます。
threaten
/ˈθretn/
脅かす
threaten は「危険にさらす」「脅かす」という意味です。
threaten forests
森林を脅かす
threaten homes
家を脅かす
threaten human lives
人命を脅かす
環境問題や災害の英文でよく出てきます。
merely
/ˈmɪrli/
単に、ただ〜だけ
TOEFLで非常に大切な副詞です。
特に、
not merely A but B
単なるAではなくB
という形でよく出てきます。
本文では、
not merely a disaster but an essential ecological process
単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセス
という形で使われています。
この表現が出てきたら、筆者は「一般的な見方を超えて、もっと深く考えよう」と言っています。
disaster
/dɪˈzæstər/
災害
natural disaster で「自然災害」です。
fire, earthquake, flood, drought などと一緒に出てくることが多い単語です。
ただし今回の本文では、火を disaster とだけ見るのではなく、別の面から見ようとしています。
essential
/ɪˈsenʃl/
不可欠な、非常に重要な
necessary に近い意味です。
essential ecological process
不可欠な生態学的プロセス
という形で使われています。
TOEFLでは、essential は本文の主張を支える強い単語です。
「なくてもよい」ではなく、「必要である」という意味を持ちます。
ecological
/ˌiːkəˈlɑːdʒɪkl/
生態学的な
ecology「生態学」からできた形容詞です。
ecological process
生態学的プロセス
ecological effects
生態学的影響
ecological health
生態系の健全性
環境・生物系のTOEFL Readingでは、かなり重要な単語です。
process
/ˈprɑːses/
過程、プロセス
process は「一連の流れ」「過程」という意味です。
本文では、火を単なる出来事ではなく、自然界の流れの一部として見ています。
ecological process
生態学的過程
という表現で覚えておくと便利です。
lightning strike
/ˈlaɪtnɪŋ straɪk/
落雷
lightning は「稲妻」、strike は「打つ」「襲う」という意味です。
lightning strikes set fire to grasslands
落雷が草原に火をつける
という流れで使われます。
自然現象の説明でよく出てくる表現です。
periodically
/ˌpɪriˈɑːdɪkli/
定期的に、周期的に
period「期間」から派生した副詞です。
火が一度だけ起こるのではなく、ある程度の間隔で繰り返し起こることを表します。
periodically set fire to grasslands
周期的に草原に火を起こす
生態系では、「繰り返し起こる自然現象」が重要になることが多いです。
eliminate
/ɪˈlɪmɪneɪt/
除去する、消し去る
本文では、
eliminate life
生命を消し去る
という強い表現で使われています。
ただし文脈は、
Far from eliminating life
生命を消し去るどころか
です。
つまり、火は命を消すだけではなく、むしろ生態系を形作ってきた、という流れになります。
shape
/ʃeɪp/
形作る
shape は名詞では「形」ですが、動詞では「形作る」という意味になります。
shape the structure of grassland environments
草原環境の構造を形作る
TOEFLでは、shape が動詞で使われることがよくあります。
structure
/ˈstrʌktʃər/
構造
structure は「構造」です。
ecosystem structure
生態系の構造
the structure of grassland environments
草原環境の構造
自然科学系の文章でよく使われます。
diversity
/daɪˈvɜːrsəti/
多様性
diversity はTOEFL頻出語です。
特に、
biodiversity
生物多様性
という形は必ず覚えたい表現です。
本文では、火が草原環境の多様性を形作る助けをしている、と説明されています。
stability
/stəˈbɪləti/
安定性
stable「安定した」の名詞形です。
long-term stability
長期的な安定性
という形で使われています。
環境や社会の文章では、stability はとてもよく出ます。
Paragraph 2
草が火に耐える仕組みを読む単語
第2段落では、草がなぜ火事の後でも生き残れるのかが説明されます。
ここでは、植物の構造や成長に関する単語が多く出てきます。
adaptation
/ˌædæpˈteɪʃn/
適応
生物系のTOEFL Readingで超重要単語です。
adapt は「適応する」、adaptation は「適応」です。
plants have adaptations
植物は適応を持っている
という形でよく使われます。
allow A to do
/əˈlaʊ/
Aが〜することを可能にする
TOEFL頻出構文です。
adaptations that allow them to survive burning
燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応
allow A to do は、長文の中で非常によく出てきます。
survive
/sərˈvaɪv/
生き残る
survive は、災害・環境・生物の文章で頻出です。
survive burning
燃焼に耐えて生き残る
survive harsh conditions
厳しい条件を生き延びる
のように使います。
vital
/ˈvaɪtl/
生命に関わる、非常に重要な
vital は important よりも強い意味を持つ単語です。
vital growing tissues
重要な成長組織
生命活動に関わる大切な部分を表しています。
tissue
/ˈtɪʃuː/
組織
日常では「ティッシュペーパー」を思い浮かべるかもしれませんが、生物学では「組織」という意味になります。
plant tissue
植物組織
growing tissue
成長組織
生物系英文では必須です。
locate
/ˈloʊkeɪt/
位置させる
本文では受け身で、
be located above the ground
地上に位置している
という形で出てきます。
locate は「場所」に関係する説明でよく使われます。
growth point
/ɡroʊθ pɔɪnt/
成長点
植物が新しく成長する部分です。
本文では、草の成長点が地表近く、または地下にあるため、火事の後でも生き残りやすいと説明されています。
soil surface
/sɔɪl ˈsɜːrfɪs/
土壌表面
soil は「土壌」、surface は「表面」です。
below the soil surface
土壌表面の下に
という形で使われています。
visible
/ˈvɪzəbl/
目に見える
visible は「目に見える」、反対語は invisible「見えない」です。
visible leaves
目に見える葉
本文では、見えている葉は燃えても、植物本体は生き残る、という対比で使われています。
shoot
/ʃuːt/
新芽
動詞では「撃つ」という意味もありますが、植物の文脈では「新芽」という意味になります。
produce new shoots
新しい芽を出す
生物系英文では、このような意味の切り替えに注意が必要です。
sunlight
/ˈsʌnlaɪt/
日光
sunlight reaches the soil
日光が土に届く
火事の後、日光が地面に届きやすくなることで、草の成長が促されると説明されています。
nutrient
/ˈnuːtriənt/
栄養分
nutrition「栄養」と関係する単語です。
soil nutrients
土壌の栄養分
nutrients are returned to the soil
栄養分が土に戻る
環境・生物系でよく出ます。
ash
/æʃ/
灰
火事の後に残る灰です。
本文では、枯れた植物に含まれていた栄養分が ash として土に戻ると説明されています。
Paragraph 3
草原が森になるのを防ぐ単語
第3段落では、火が草原を森林や低木地に変わるのを防ぐ役割が説明されます。
ここでは、変化・侵入・維持に関する単語が大切です。
prevent A from doing
/prɪˈvent/
Aが〜するのを防ぐ
超重要構文です。
Fire prevents grasslands from turning into forests.
火は草原が森林になるのを防ぎます。
英検でもTOEFLでも頻出です。
gradually
/ˈɡrædʒuəli/
徐々に
急に変わるのではなく、少しずつ変化することを表します。
gradually turning into forests
徐々に森林へ変わっていく
変化のプロセスを説明するときによく使います。
shrubland
/ˈʃrʌblænd/
低木地
shrub は「低木」です。
shrubland は、低い木や茂みが多い土地を表します。
grassland「草原」、forest「森林」とセットで覚えるとよいです。
rainfall
/ˈreɪnfɔːl/
降雨量
rain「雨」ではなく、rainfall は「降雨量」です。
rainfall is sufficient to support trees
降雨量が木を支えるのに十分である
環境系の文章では、rainfall は非常によく使われます。
sufficient
/səˈfɪʃnt/
十分な
enough に近い意味ですが、やや硬い表現です。
be sufficient to do
〜するのに十分である
という形でよく出ます。
support
/səˈpɔːrt/
支える、維持する
support は「応援する」だけではありません。
TOEFLでは、
support trees
木の成長を支える
support a variety of species
さまざまな種を支える
のように、自然環境が生物を支えるという意味でよく使われます。
disturbance
/dɪˈstɜːrbəns/
撹乱、妨害
日常では「邪魔」という意味ですが、生態学では、火・洪水・嵐など、生態系に変化を与える自然現象を指すことがあります。
今回の本文では、火が grassland を維持する disturbance として働いています。
invade
/ɪnˈveɪd/
侵入する
invade は「侵入する」という意味です。
young trees and shrubs can begin to invade
若い木や低木が侵入し始める
生態系では、植物や動物が新しい場所に入り込むときに使われます。
shade
/ʃeɪd/
日陰
create shade
日陰を作る
木が増えると日陰ができ、草や花を咲かせる植物が育ちにくくなります。
flowering plant
/ˈflaʊərɪŋ plænt/
花を咲かせる植物
flowering は「花を咲かせる」という意味です。
grasses and flowering plants
草や花を咲かせる植物
生物系では plant の種類を説明する表現がよく出ます。
periodic
/ˌpɪriˈɑːdɪk/
周期的な
periodically の形容詞形です。
periodic fires
周期的な火事
一度だけでなく、ある程度の間隔で繰り返されることを表します。
woody plant
/ˈwʊdi plænt/
木本植物
woody は「木質の」という意味です。
草ではなく、茎や幹が木のように硬い植物を指します。
established
/ɪˈstæblɪʃt/
定着した
become established
定着する
若い木や低木がその場所にしっかり根づくことを表します。
characteristic
/ˌkærəktəˈrɪstɪk/
特徴
本文では、
the characteristics that make them grasslands
それらを草原たらしめている特徴
という形で使われています。
characteristic は、自然科学・社会科学どちらでもよく出る重要語です。
Paragraph 4
動物と生息地を読む単語
第4段落では、火が動物にも影響を与えることが説明されます。
植物だけでなく、動物・生息地・植生に関する単語が増えてきます。
be limited to
/ˈlɪmɪtɪd/
〜に限られる
本文では、
The effects of fire are not limited to plants.
火の影響は植物だけに限られません。
という形で使われています。
not limited to は「〜だけではない」という意味です。
depend on
/dɪˈpend ɑːn/
〜に依存する
Many animals depend on the changes that fire creates.
多くの動物は、火が作り出す変化に依存しています。
depend on はTOEFLで非常によく出る基本表現です。
grazing animal
/ˈɡreɪzɪŋ ˈænɪml/
草を食べる動物
graze は「草を食べる」という意味です。
bison, deer, antelope などが grazing animals として出てきます。
bison
/ˈbaɪsn/
バイソン
草原に住む大型の草食動物です。
TOEFLでは、動物名そのものを覚えるというより、例として出てきたときに「何の例なのか」を考えることが大切です。
antelope
/ˈæntɪloʊp/
レイヨウ
鹿に似た草食動物です。
bison, deer, antelope は、火事の後の新しい草を食べに来る grazing animals の例として出ています。
tender
/ˈtendər/
柔らかい
tender grass
柔らかい草
火事の後に出てくる新しい草の特徴を表しています。
nutritious
/nuˈtrɪʃəs/
栄養のある
nutrition「栄養」と関係する単語です。
tender and nutritious grass
柔らかく栄養のある草
動物が火事の後の場所に引き寄せられる理由になります。
varied
/ˈverid/
多様な
varied は「さまざまな」「多様な」という意味です。
varied habitat conditions
多様な生息環境
variety, various, vary と一緒に覚えるとよいです。
habitat
/ˈhæbɪtæt/
生息地
TOEFL環境系の超重要単語です。
animal habitat
動物の生息地
a patchwork of habitats
生息地のパッチワーク
という形で使われています。
dense
/dens/
密集した
dense vegetation
密集した植生
dense は、植物・人口・情報など、さまざまなものが「密集している」ことを表します。
vegetation
/ˌvedʒəˈteɪʃn/
植物、植生
環境・生態系の英文で非常によく出ます。
grass, trees, shrubs などをまとめて「植生」と言うときに使います。
nesting
/ˈnestɪŋ/
巣作り
nest は「巣」です。
nesting area
巣作りの場所
鳥に関する英文でよく出ます。
patchwork
/ˈpætʃwɜːrk/
寄せ集め、まだら模様
本文では、
a patchwork of habitats
さまざまな生息地が組み合わさった状態
という意味で使われています。
とてもイメージしやすい表現です。
Paragraph 5
火の頻度・強さ・管理を読む単語
第5段落では、火は良い面だけではなく、管理が必要であることが説明されます。
ここでは、頻度・強度・影響を表す語彙が大切です。
nevertheless
/ˌnevərðəˈles/
それにもかかわらず
逆接の重要語です。
ここから、
「火には良い面がある。しかし、すべての火が良いわけではない」
という流れに変わります。
TOEFLでは nevertheless が出たら、筆者の論の方向転換に注意します。
beneficial
/ˌbenɪˈfɪʃl/
有益な
benefit「利益、恩恵」の形容詞です。
not all fires are beneficial
すべての火事が有益なわけではない
という形で使われています。
timing
/ˈtaɪmɪŋ/
時期、タイミング
the timing of fire
火事の時期
自然現象がいつ起こるかは、生態系への影響を大きく変えます。
frequency
/ˈfriːkwənsi/
頻度
frequency は how often「どのくらい頻繁に」と関係します。
the frequency of fire
火事の頻度
TOEFLでは、変化や現象の「頻度」を説明する文章でよく出ます。
intensity
/ɪnˈtensəti/
強度、激しさ
fire intensity
火の強さ
intense「激しい」の名詞形です。
火が弱いのか、強いのかによって、生態系への影響が変わります。
influence
/ˈɪnfluəns/
影響する、影響
influence は動詞でも名詞でも使われます。
greatly influence its ecological effects
その生態学的影響に大きく影響する
impact, affect とあわせて覚えたい単語です。
reproduce
/ˌriːprəˈduːs/
繁殖する
生物系でとても重要な単語です。
have enough time to reproduce
繁殖する十分な時間がある
植物にも動物にも使えます。
suppress
/səˈpres/
抑制する
suppress fires
火事を抑える
fire suppression
火災抑制
一見良いことに見えますが、本文では suppressing all fires が unintended consequences を生む可能性があると説明されます。
accumulate
/əˈkjuːmjəleɪt/
蓄積する
dead vegetation may accumulate
枯れた植物が蓄積するかもしれない
accumulate は「少しずつたまっていく」イメージです。
unusually
/ʌnˈjuːʒuəli/
異常に、普通ではないほど
unusually intense fires
異常に激しい火事
unusual「普通ではない」からできた副詞です。
severe
/sɪˈvɪr/
深刻な、激しい
severe fire
激しい火事
severe damage
深刻な被害
災害・病気・問題の深刻さを表すときによく使います。
regime
/reɪˈʒiːm/
体制、制度、典型的パターン
少し難しい単語ですが、本文では、
fire regime
火災レジーム
として使われています。
これは、ある生態系で火事がどのような頻度・強さ・時期で起こるのかという典型的なパターンを指します。
refer to
/rɪˈfɜːr tuː/
〜を指す
定義文でよく使われます。
Fire regimes refer to the typical patterns of fire.
火災レジームとは、火事の典型的なパターンを指します。
TOEFLでは、refer to が出てきたら「定義している」と考えると読みやすくなります。
Paragraph 6
火を管理する政策を読む単語
第6段落では、人間が火をどのように管理してきたかが説明されます。
ここでは、政策・管理・結果に関する語彙が重要です。
land manager
/lænd ˈmænɪdʒər/
土地管理者
自然保護区や草原などを管理する人を指します。
land は「土地」、manager は「管理者」です。
attempt to do
/əˈtempt/
〜しようと試みる
try to do より硬い表現です。
attempt to prevent fires
火事を防ごうと試みる
TOEFLでは、attempt はよく出ます。
prevent
/prɪˈvent/
防ぐ
prevent fires
火事を防ぐ
prevent A from doing の形だけでなく、prevent fires のように直接目的語を取る形も大切です。
whenever possible
/wenˈevər ˈpɑːsəbl/
可能な限り
prevent fires whenever possible
可能な限り火事を防ぐ
TOEFLらしい、少し硬めの表現です。
policy
/ˈpɑːləsi/
方針、政策
This policy was based on the belief that...
この方針は、〜という信念に基づいていた
社会・環境・歴史系の英文でよく使われます。
be based on
/beɪst ɑːn/
〜に基づいている
超重要表現です。
be based on the belief
信念に基づいている
be based on evidence
証拠に基づいている
be based on research
研究に基づいている
のように使えます。
exclude
/ɪkˈskluːd/
排除する
exclude fire from natural areas
自然地域から火を排除する
include「含む」の反対語です。
unintended consequence
/ˌʌnɪnˈtendɪd ˈkɑːnsəkwens/
意図しない結果
TOEFLらしい非常に重要な表現です。
良かれと思って行ったことが、予想外の問題を生むときに使います。
produce unintended consequences
意図しない結果を生み出す
absence
/ˈæbsəns/
不在、欠如
the absence of fire
火が存在しないこと
absence は「ないこと」を表す名詞です。
反対語は presence「存在」です。
alter
/ˈɔːltər/
変える
alter animal habitats
動物の生息地を変える
change より少し硬い表現です。
controlled burning
/kənˈtroʊld ˈbɜːrnɪŋ/
管理された野焼き
controlled は「管理された」、burning は「燃焼」です。
prescribed fire と近い意味で使われます。
prescribed fire
/prɪˈskraɪbd faɪər/
計画的な野焼き、管理された火入れ
生態系管理の重要語です。
人間が計画的に火を入れ、草原の健康を維持する方法です。
management tool
/ˈmænɪdʒmənt tuːl/
管理手段
tool は「道具」だけでなく、「方法」「手段」という意味で使われます。
an important management tool
重要な管理手段
という形で覚えましょう。
intentionally
/ɪnˈtenʃənəli/
意図的に
on purpose に近い意味です。
intentionally set fires
意図的に火をつける
accidentally「偶然に」と対比して覚えるとよいです。
restore
/rɪˈstɔːr/
回復させる
restore ecosystems
生態系を回復させる
環境系の英文では非常によく出ます。
Paragraph 7
賛成・反対・リスクを読む単語
第7段落では、計画的な野焼きにはリスクや反対意見もあることが説明されます。
ここでは、論争・危険・住民の反応に関する単語が出てきます。
controversy
/ˈkɑːntrəvɜːrsi/
論争
Prescribed fire is not without controversy.
計画的な野焼きには論争がないわけではありません。
controversial「議論を呼ぶ」も一緒に覚えたい単語です。
air quality
/er ˈkwɑːləti/
空気の質
煙や大気汚染の文脈でよく出てきます。
Smoke can affect air quality.
煙は空気の質に影響を与える可能性があります。
properly
/ˈprɑːpərli/
適切に
properly controlled
適切に制御された
proper は「適切な」、properly は「適切に」です。
intended
/ɪnˈtendɪd/
意図された
intended boundaries
意図された境界
intended は「予定された」「意図された」という意味です。
boundary
/ˈbaʊndəri/
境界
beyond their intended boundaries
意図された境界を越えて
火が予定された範囲を超えて広がる危険を説明しています。
resident
/ˈrezɪdənt/
住民
nearby residents
近隣住民
地域社会や環境問題の文章でよく出ます。
object to
/əbˈdʒekt tuː/
〜に反対する
object to の to は前置詞です。
そのため、後ろには名詞または動名詞が来ます。
object to the deliberate use of fire
火を意図的に使うことに反対する
deliberate
/dɪˈlɪbərət/
意図的な
the deliberate use of fire
火を意図的に使うこと
accidental「偶然の」と対比して覚えるとよいです。
associate A with B
/əˈsoʊʃieɪt/
AをBと結びつける
associate fire with danger
火を危険と結びつける
TOEFLでも英検でも使える重要表現です。
favorable
/ˈfeɪvərəbl/
好都合な、有利な
favorable weather conditions
好都合な天候条件
計画的な野焼きを行うには、天候が非常に重要です。
argue
/ˈɑːrɡjuː/
主張する
argue は「口げんかする」だけではありません。
学術的な文章では、
argue that S V
SがVすると主張する
という意味でよく使われます。
avoid
/əˈvɔɪd/
避ける
avoid fire altogether
火を完全に避ける
avoid の後ろに動詞を続けるときは、動名詞になります。
avoid doing
〜することを避ける
altogether
/ˌɔːltəˈɡeðər/
完全に、まったく
avoiding fire altogether
火を完全に避けること
completely に近い意味で使われます。
disrupt
/dɪsˈrʌpt/
乱す、混乱させる
disrupt natural processes
自然のプロセスを乱す
環境・社会・教育など、さまざまな文脈で使われます。
biodiversity
/ˌbaɪoʊdaɪˈvɜːrsəti/
生物多様性
biology「生物」+ diversity「多様性」からできた単語です。
環境系TOEFLでは必須です。
Paragraph 8
結論を読む単語
最後の段落では、火と草原の関係について、本文全体の結論が述べられます。
ここでは、筆者の主張をまとめる単語が出てきます。
relationship
/rɪˈleɪʃnʃɪp/
関係
the relationship between fire and grasslands
火と草原の関係
between A and B の形でよく使われます。
challenge
/ˈtʃælɪndʒ/
疑問を投げかける、異議を唱える
challenge は「挑戦する」だけではありません。
本文では、
challenge a simple view
単純な見方に疑問を投げかける
という意味で使われています。
TOEFLではこの意味がよく出ます。
purely
/ˈpjʊrli/
純粋に、単に
purely destructive
純粋に破壊的な
「それだけの性質ではない」という対比でよく使われます。
context
/ˈkɑːntekst/
文脈、状況
in the right ecological context
適切な生態学的文脈では
context は、英語学習でもTOEFLでも大切な単語です。
単語は context の中で意味が決まります。
recycle
/ˌriːˈsaɪkl/
再利用する、循環させる
recycle nutrients
栄養分を循環させる
環境問題だけでなく、生態系の物質循環でも使われます。
limit
/ˈlɪmɪt/
制限する
limit the spread of woody plants
木本植物の広がりを制限する
limit は名詞で「限界」、動詞で「制限する」です。
renewal
/rɪˈnuːəl/
再生、更新
renew「新しくする」の名詞形です。
the renewal of plant and animal communities
植物や動物の群集の再生
自然の回復を表す美しい単語です。
community
/kəˈmjuːnəti/
群集、共同体
community は「地域社会」だけでなく、生態学では「群集」という意味で使われます。
plant and animal communities
植物や動物の群集
文脈で意味を判断することが大切です。
protect
/prəˈtekt/
守る
protect ecological health
生態系の健全性を守る
protect human safety
人間の安全を守る
本文の最後では、自然と人間の両方を守るという視点が示されます。
human safety
/ˈhjuːmən ˈseɪfti/
人間の安全
本文の結論では、
ecological health and human safety
生態系の健全性と人間の安全
の両方が大切だと述べられています。
TOEFLでは、自然環境だけでなく、人間社会とのバランスもよく問われます。
TOEFL単語は「セット」で覚える
TOEFL Readingでは、単語を1語ずつバラバラに覚えるよりも、セットで覚える方が効果的です。
たとえば、
destructive force
破壊的な力
essential ecological process
不可欠な生態学的プロセス
survive burning
燃焼に耐えて生き残る
soil nutrients
土壌の栄養分
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
dense vegetation
密集した植生
fire intensity
火の強さ
unintended consequences
意図しない結果
prescribed fire
計画的な野焼き
favorable weather conditions
好都合な天候条件
ecological health and human safety
生態系の健全性と人間の安全
このように、よく一緒に使われる表現ごと覚えると、長文の中で意味を取りやすくなります。
TOEFL Readingで大切な語彙の見方
単語の意味を覚えることは大切です。
でも、それだけでは足りません。
TOEFL Readingでは、
この単語はプラスの意味か、マイナスの意味か。
原因を表しているのか、結果を表しているのか。
筆者の主張を支えているのか。
逆接のあとに出てきているのか。
定義文の中で使われているのか。
このように、単語の役割まで見ていく必要があります。
たとえば、
nevertheless が出てきたら、流れが変わります。
refer to が出てきたら、定義が来ます。
not merely A but B が出てきたら、筆者の大事な主張が来ます。
unintended consequences が出てきたら、「良かれと思ったことが逆効果になる」という流れを意識します。
単語は、ただの暗記項目ではありません。
英文の流れを読むための道しるべです。
TOEFL Readingの単語は、たしかに難しいです。
でも、難しい単語が出てくるからこそ、世界の見方が広がります。
今回の本文では、
火は破壊的なもの。
火は危険なもの。
という単純なイメージから始まりました。
でも、単語を一つずつ丁寧に読み解いていくと、
火は草原を守ることがある。
火は植物の再生を助けることがある。
火は動物の生息地を作ることがある。
火を完全になくすことが、逆に危険になることもある。
という、より深い理解にたどり着きます。
TOEFL Readingの単語学習は、単語帳を覚えるだけではありません。
英文の中で、単語がどのように働いているのかを感じること。
文脈の中で、意味をつかむこと。
そして、その英文を通して、世界を少し深く見ること。
そこまでできるようになると、英語学習はぐっと面白くなります。
英語は、暗記だけではありません。
英語は、世界の見え方を変えてくれる学びです。
TOEFL単語を定着させる学習法
〜意味を覚えたら、次は「使える形」にする〜
ここまで、TOEFL Readingに出てくる重要単語を見てきました。
でも、単語は一度見ただけでは、なかなか定着しません。
特にTOEFLの単語は、
難しい
抽象的
専門的
長文の中で意味が変わる
という特徴があります。
だからこそ、単語を覚えるときには、ただ日本語の意味を暗記するだけではなく、次の3つを意識することが大切です。
1. 単語は「コロケーション」で覚える
英単語は、単独で覚えるよりも、よく一緒に使われる言葉とセットで覚える方が効果的です。
たとえば、
essential
不可欠な
だけで覚えるより、
an essential ecological process
不可欠な生態学的プロセス
として覚えた方が、長文の中で見つけやすくなります。
同じように、
destructive force
破壊的な力
natural disaster
自然災害
soil nutrients
土壌の栄養分
dense vegetation
密集した植生
unintended consequences
意図しない結果
favorable weather conditions
好都合な天候条件
ecological health
生態系の健全性
のように、かたまりで覚えると、読むスピードが上がります。
TOEFL Readingでは、1語1語を日本語に訳していると、時間が足りなくなります。
だから、
単語ではなく、かたまりで読む
ことがとても大切です。
2. 単語の「プラス・マイナス」を見る
TOEFL Readingでは、単語の意味だけでなく、筆者がその単語をプラスの意味で使っているのか、マイナスの意味で使っているのかを見ることも大切です。
たとえば、
destructive
破壊的な
threaten
脅かす
disaster
災害
suppress
抑制する
severe
深刻な、激しい
disrupt
乱す
これらは、基本的にマイナスのイメージを持つ単語です。
一方で、
essential
不可欠な
beneficial
有益な
restore
回復させる
protect
守る
renewal
再生
これらは、プラスのイメージを持つ単語です。
本文を読むときに、
「この単語は良い意味かな?」
「悪い意味かな?」
「筆者はここで評価しているのかな?」
「それとも問題点を述べているのかな?」
と考えると、文章の流れがつかみやすくなります。
3. 接続語に注目する
TOEFL Readingでは、接続語が非常に大切です。
接続語は、文章の方向を教えてくれる標識のようなものです。
今回の本文では、
However
しかし
Far from ~ing
〜するどころか
As a result
その結果
In this way
このようにして
Nevertheless
それにもかかわらず
Therefore
したがって
Yet
しかしそれでも
のような表現が重要です。
特に、
However
Nevertheless
Yet
が出てきたら、文章の流れが変わります。
筆者が、
「ここから大事な反対意見を言いますよ」
「一見そう見えるけれど、実は違いますよ」
と教えてくれているのです。
TOEFL Readingでは、難しい単語だけを追いかけるのではなく、接続語で文章の流れをつかむことが重要です。
4. 定義文を見つける
TOEFLでは、本文の中で専門用語が説明されることがあります。
今回なら、
fire regime
がそうです。
本文では、
Fire regimes refer to the typical patterns of fire in a particular ecosystem.
と説明されています。
ここで大切なのが、
refer to
〜を指す
です。
refer to が出てきたら、その後に定義が来ることがあります。
つまり、
「この単語は何を意味するのか」
を本文が教えてくれているのです。
難しい専門用語が出てきても、すぐにあきらめなくて大丈夫です。
TOEFLの本文は、重要な専門用語については、近くで説明してくれることが多いです。
5. TOEFL単語ミニテスト
ここで、今回の単語を確認してみましょう。
問題1
destructive の意味として最も近いものはどれですか。
A. 役に立つ
B. 破壊的な
C. 静かな
D. 周期的な
問題2
essential の意味として最も近いものはどれですか。
A. 不可欠な
B. 危険な
C. 一時的な
D. 意図的な
問題3
survive の意味として最も近いものはどれですか。
A. 侵入する
B. 生き残る
C. 回復させる
D. 支配する
問題4
prevent A from doing の意味として正しいものはどれですか。
A. Aが〜するのを助ける
B. Aが〜するのを防ぐ
C. Aが〜するのを忘れる
D. Aが〜するのを望む
問題5
rainfall の意味として正しいものはどれですか。
A. 日光
B. 降雨量
C. 土壌
D. 灰
問題6
habitat の意味として最も近いものはどれですか。
A. 生息地
B. 災害
C. 境界
D. 新芽
問題7
frequency の意味として最も近いものはどれですか。
A. 強度
B. 頻度
C. 安定性
D. 多様性
問題8
unintended consequences の意味として最も近いものはどれですか。
A. 意図しない結果
B. 長期的な安定性
C. 好都合な条件
D. 生態学的な過程
問題9
object to の意味として正しいものはどれですか。
A. 〜を回復させる
B. 〜に反対する
C. 〜を支える
D. 〜を形作る
問題10
biodiversity の意味として正しいものはどれですか。
A. 生物多様性
B. 管理手段
C. 自然災害
D. 土壌表面
6. 音読で覚えたい重要英文
単語を覚えるときは、例文ごと音読するのがおすすめです。
単語だけでなく、英文の中での使われ方が体に入っていきます。
1. Fire is often regarded as a destructive force.
火はしばしば破壊的な力と見なされます。
destructive force
破壊的な力
2. Fire is not merely a disaster but an essential ecological process.
火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスです。
not merely A but B
単なるAではなくB
essential ecological process
不可欠な生態学的プロセス
3. Many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning.
多くの草原植物は、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っています。
adaptations that allow them to survive
生き残ることを可能にする適応
4. Grasses often keep their growth points close to or below the soil surface.
草はしばしば成長点を地表近く、または土壌表面の下に保っています。
growth points
成長点
soil surface
土壌表面
5. Fire prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands.
火は草原が徐々に森林や低木地に変わるのを防ぎます。
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
6. Many animals depend on the changes that fire creates.
多くの動物は、火が作り出す変化に依存しています。
depend on
〜に依存する
7. Grazing animals are attracted to recently burned areas.
草を食べる動物は、最近燃えた地域に引き寄せられます。
grazing animals
草を食べる動物
8. The timing, frequency, and intensity of fire influence its ecological effects.
火事の時期、頻度、強さは、その生態学的影響に影響します。
timing, frequency, and intensity
時期、頻度、強さ
9. Suppressing all fires could produce unintended consequences.
すべての火事を抑え込むことは、意図しない結果を生み出す可能性があります。
unintended consequences
意図しない結果
10. Prescribed fire has become an important management tool.
計画的な野焼きは、重要な管理手段となっています。
prescribed fire
計画的な野焼き
management tool
管理手段
11. Nearby residents may object to the deliberate use of fire.
近隣住民は、火を意図的に使うことに反対するかもしれません。
object to
〜に反対する
deliberate use of fire
火を意図的に使うこと
12. Fire can disrupt natural processes if it is completely removed.
火が完全に取り除かれると、自然のプロセスを乱す可能性があります。
disrupt natural processes
自然のプロセスを乱す
13. Fire can recycle nutrients and support the renewal of plant communities.
火は栄養分を循環させ、植物群集の再生を支えることができます。
recycle nutrients
栄養分を循環させる
renewal of plant communities
植物群集の再生
14. Understanding this role is essential for managing grasslands.
この役割を理解することは、草原を管理するために不可欠です。
Understanding this role is essential
この役割を理解することは不可欠である
7. 単語を覚えるためのおすすめ練習法
Step 1
まず、英単語と絵、日本語の意味を確認します。
例:
destructive
破壊的な
Step 2
次に、コロケーションで覚えます。
a destructive force
破壊的な力
Step 3
例文を音読します。
Fire is often regarded as a destructive force.
Step 4
日本語を見て、英語で言ってみます。
火はしばしば破壊的な力と見なされます。
→ Fire is often regarded as a destructive force.
Step 5
最後に、自分で短い英文を作ります。
例:
A typhoon can be a destructive force.
台風は破壊的な力になり得ます。
ここまでできると、単語がただの暗記ではなく、自分で使える知識に変わっていきます。
8. まとめ
TOEFL Readingの単語は、難しく見えます。
でも、ひとつひとつを文脈の中で見ていくと、ただの難語ではなく、英文を理解するための大切な手がかりになります。
今回の本文では、
火は破壊的なものなのか。
それとも、生態系に必要なものなのか。
というテーマを通して、たくさんの重要単語を学びました。
特に大切なのは、
destructive
破壊的な
essential
不可欠な
adaptation
適応
survive
生き残る
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
habitat
生息地
frequency
頻度
intensity
強度
unintended consequences
意図しない結果
prescribed fire
計画的な野焼き
biodiversity
生物多様性
です。
これらの単語は、環境・生物・自然科学系の英文で何度も出てきます。
単語を覚えるときは、ぜひ、
意味
発音
コロケーション
例文
本文の中での役割
をセットで確認してみてください。
単語は、英文を読むための鍵です。
そして、その鍵が増えていくほど、
TOEFL Readingの世界は少しずつ開いていきます。
最初は難しくても大丈夫です。
一つずつ、音に出して、意味を確認して、文の中で覚えていきましょう。
英語は、ただの暗記ではありません。
英語は、世界を読む力です。
TOEFL Readingを「構文」で読む
Fire and Grassland Ecosystems
〜単語だけでなく、英文の骨組みをつかむ練習〜
TOEFL Readingを読んでいると、
単語は何となく分かる。
でも、文が長くなると意味が取れない。
どこが主語で、どこが動詞なのか分からなくなる。
訳を読めば分かるのに、自分では読めない。
という悩みが出てきます。
これは、とても自然なことです。
TOEFLの英文は、大学の授業で使われるような文章なので、
一文が長く、関係代名詞・分詞構文・受け身・名詞節などがたくさん出てきます。
つまり、TOEFL Readingでは、単語力だけでなく、
英文の構造を見抜く力
が必要になります。
今回のテーマは、
Fire and Grassland Ecosystems
「火と草原生態系」
です。
この記事では、この英文に出てくる重要構文を取り上げながら、
TOEFL Readingをどのように読めばよいのかを解説していきます。
まず大切なのは「主語」と「動詞」を見つけること
長い英文を見ると、つい前から順番に日本語に訳したくなります。
でも、TOEFLの長文では、それだけだと途中で迷子になってしまいます。
まず見るべきなのは、
主語は何か
動詞は何か
何を説明している文なのか
です。
たとえば、次の文を見てみましょう。
Fire is often regarded as a destructive force.
火はしばしば破壊的な力と見なされます。
この文の構造はとてもシンプルです。
Fire / is often regarded / as a destructive force.
Fire が主語。
is regarded が動詞。
as a destructive force が「どのように見なされるのか」を説明しています。
ここで大切なのは、
regard A as B
AをBと見なす
という表現です。
受け身になると、
A is regarded as B
AはBと見なされる
になります。
TOEFLでは、このような受け身表現が非常によく出てきます。
「誰がそう見なしているのか」よりも、
「一般的にどう見なされているのか」を説明したいときに使われます。
筆者の主張を見抜く構文
not merely A but B
次の文は、本文全体の方向性を決めるとても大切な文です。
Fire is not merely a disaster but an essential ecological process.
火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスなのです。
構造は、
Fire / is / not merely a disaster / but an essential ecological process.
ここで大切なのは、
not merely A but B
単なるAではなくB
という構文です。
この形が出てきたら、筆者はかなり大事なことを言っています。
今回なら、
火は単なる災害ではない。
むしろ、生態系にとって必要なプロセスである。
という主張です。
TOEFL Readingでは、最初に一般的な見方を示してから、
その見方を学術的に見直す文章がよく出ます。
この本文でも、
一般的な見方:火は破壊的で危険
筆者の主張:草原では火が必要な場合がある
という流れになっています。
「〜するどころか」を表す構文
Far from ~ing
次の文も、TOEFLらしい表現です。
Far from eliminating life, these fires have helped shape the structure, diversity, and long-term stability of grassland environments.
生命を消し去るどころか、こうした火事は草原環境の構造・多様性・長期的な安定性を形作る助けをしてきました。
ここで大切なのは、
Far from ~ing
〜するどころか
という表現です。
Far from eliminating life
生命を消し去るどころか
となります。
文の中心は、
these fires have helped shape...
こうした火事は〜を形作る助けをしてきた
です。
shape は名詞では「形」ですが、ここでは動詞で「形作る」という意味です。
この文では、
火は命を消すだけではない。
むしろ、草原環境の構造・多様性・安定性を作ってきた。
という逆転の説明がされています。
TOEFLでは、このような
一見マイナスに見えるものが、実は重要な役割を持っている
というテーマがとてもよく出ます。
長い文は「大きな型」で読む
One reason ... is that S V
次の文は少し長いです。
One reason fire plays such an important role in grasslands is that many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning.
火が草原でそのように重要な役割を果たす一つの理由は、多くの草原植物が、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っているからです。
長いですが、大きく見ると、
One reason ... is that S V
一つの理由は、SがVすることです
という形です。
つまり、
One reason
一つの理由は
is that
〜ということです
の間に、少し長い説明が入っているだけです。
さらに後半には、
adaptations that allow them to survive burning
という部分があります。
ここでの that は関係代名詞で、adaptations を説明しています。
allow A to do
Aが〜することを可能にする
なので、
adaptations that allow them to survive burning
燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応
となります。
TOEFLの長い文は、細かい部分に入る前に、まず大きな型を見ることが大切です。
「〜とは違って」を表す Unlike
次の文では、木と草の違いが説明されています。
Unlike many trees, whose vital growing tissues are located above the ground, grasses often keep their growth points close to or below the soil surface.
重要な成長組織が地上にある多くの木とは違い、草はしばしば成長点を地表近く、または土壌の下に保っています。
まず、
Unlike many trees
多くの木とは違って
で始まっています。
その後の、
whose vital growing tissues are located above the ground
は、many trees を説明しています。
whose は「その〜」という意味の関係代名詞です。
つまり、
多くの木は、重要な成長組織が地上にある。
それに対して、草は成長点を地表近く、または地下に持っている。
という対比です。
TOEFL Readingでは、比較・対比が非常に重要です。
Unlike が出てきたら、
何と何を比べているのか。
どこが違うのか。
を意識して読みます。
対比を読む
may burn, but ... can survive
次の文は、草が火に耐えられる理由を説明しています。
As a result, when flames pass over the land, the visible leaves may burn, but the plant itself can survive and quickly produce new shoots.
その結果、炎が土地を通過すると、目に見える葉は燃えるかもしれませんが、植物そのものは生き残り、すぐに新しい芽を出すことができます。
構造は、
As a result
その結果
when flames pass over the land
炎が土地を通過するとき
the visible leaves may burn
目に見える葉は燃えるかもしれない
but the plant itself can survive
しかし植物そのものは生き残ることができる
となります。
ここで大切なのは、
may burn, but ... can survive
という対比です。
葉は燃える。
でも、植物本体は生き残る。
この対比を読み取れると、本文の内容がとても分かりやすくなります。
TOEFL頻出構文
prevent A from doing
次の文は、ぜひ覚えたい重要構文です。
Fire also prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands.
火はまた、草原が徐々に森林や低木地へ変わっていくのを防ぎます。
ここで大切なのは、
prevent A from ~ing
Aが〜するのを防ぐ
です。
本文では、
prevents grasslands from turning into forests
草原が森林へ変わるのを防ぐ
という形で使われています。
英検でもTOEFLでも、本当によく出てくる構文です。
関係副詞 where を読む
次の文も、TOEFLらしい長めの文です。
In areas where rainfall is sufficient to support trees, grasslands may not remain open without some form of disturbance.
降雨量が木の成長を支えるのに十分な地域では、何らかの撹乱がなければ、草原は開けた状態を保てないかもしれません。
まず大きく見ると、
In areas ..., grasslands may not remain open...
〜の地域では、草原は開けた状態を保てないかもしれない
です。
where 以下は areas を説明しています。
where rainfall is sufficient to support trees
降雨量が木を支えるのに十分である場所
ここでの where は関係副詞です。
さらに、
without some form of disturbance
何らかの撹乱なしでは
という部分が大切です。
つまり、木が育つほど雨が降る地域では、火のような撹乱がなければ、草原は草原のままでいられない可能性がある、ということです。
before S V
「〜する前に」
次の文では、火が若い木本植物を枯らすタイミングが説明されています。
Periodic fires kill many of these young woody plants before they become established.
周期的な火事は、こうした若い木本植物の多くが定着する前に、それらを枯らします。
ここで大切なのは、
before they become established
それらが定着する前に
です。
become established は「定着する」という意味です。
つまり、若い木や低木がしっかり根づく前に、周期的な火がそれらを枯らすため、草原が開けた状態に保たれるのです。
関係代名詞 that を読む
habitats that can support...
次の文は、火が多様な生息地を作ることを説明しています。
When fires occur at different times and intensities across a landscape, they create a patchwork of habitats that can support a wider variety of animal species.
火事が景観全体で異なる時期や強さで起こると、それらはより多様な動物種を支えることができる生息地の寄せ集めのような状態を作り出します。
前半は、
When fires occur at different times and intensities
火事が異なる時期や強さで起こると
です。
後半は、
they create a patchwork of habitats
それらは生息地のパッチワークを作り出す
です。
最後の、
that can support a wider variety of animal species
は habitats を説明しています。
つまり、
より多様な動物種を支えることができる生息地
という意味です。
TOEFLでは、関係代名詞 that が名詞を後ろから説明する形が非常によく出ます。
enough time to do
「〜するのに十分な時間」
次の文では、火が多すぎる場合の問題が説明されています。
If fires occur too often, some plants may not have enough time to reproduce before being burned again.
もし火事があまりにも頻繁に起こると、一部の植物は再び燃やされる前に繁殖する十分な時間を持てないかもしれません。
大切な形は、
enough time to do
〜するのに十分な時間
です。
ここでは、
enough time to reproduce
繁殖する十分な時間
となります。
さらに、
before being burned again
再び燃やされる前に
という形も大切です。
before の後ろに being + 過去分詞が来て、受け身の意味を表しています。
分詞構文 creating... を読む
次の文では、火を完全に抑え込むことの問題が説明されています。
If fires are completely suppressed for many years, dead vegetation may accumulate, creating conditions for unusually intense fires.
もし火事が長年完全に抑え込まれると、枯れた植物が蓄積し、異常に激しい火事が起こる条件を作り出す可能性があります。
まず、
If fires are completely suppressed for many years
もし火事が長年完全に抑え込まれると
です。
次に、
dead vegetation may accumulate
枯れた植物が蓄積するかもしれない
そして、
creating conditions for unusually intense fires
は分詞構文です。
意味は、
その結果、異常に激しい火事の条件を作り出す
となります。
TOEFLでは、このような分詞構文がよく出ます。
長く見えても、
原因
→ 結果
の流れで読むと分かりやすくなります。
定義文を読む
refer to A
次の文は、専門用語の定義です。
Fire regimes refer to the typical patterns of fire in a particular ecosystem.
火災レジームとは、特定の生態系における火事の典型的なパターンを指します。
ここで大切なのは、
refer to A
Aを指す
です。
refer to が出てきたら、その前後に定義があることが多いです。
TOEFLでは、専門用語が出てきても、本文中で説明してくれることがあります。
今回なら、
fire regimes
火災レジーム
とは何かを、本文がちゃんと説明してくれています。
同格の that を読む
the belief that S V
次の文は、20世紀の土地管理方針について説明しています。
This policy was based on the belief that fire was harmful and should be excluded from natural areas.
この方針は、火は有害であり、自然地域から排除されるべきだという信念に基づいていました。
大きな構造は、
This policy was based on the belief
この方針は信念に基づいていた
です。
その後の that は、belief の内容を説明しています。
the belief that fire was harmful
火は有害であるという信念
この that は、関係代名詞ではなく、同格の that です。
TOEFLでは、
the idea that
the belief that
the fact that
the evidence that
のような形がよく出ます。
動名詞が主語になる文
次の文では、suppressing all fires が主語の役割をしています。
Over time, however, researchers began to recognize that suppressing all fires could produce unintended consequences.
しかし時が経つにつれて、研究者たちは、すべての火事を抑え込むことが意図しない結果を生み出す可能性があると認識し始めました。
that 節の中を見ると、
suppressing all fires / could produce / unintended consequences
となっています。
suppressing all fires
すべての火事を抑え込むこと
が主語です。
動名詞は「〜すること」という名詞の働きをします。
この文では、
火を全部なくすことが、良い結果だけを生むわけではない。
むしろ、意図しない結果を生む可能性がある。
という大切な内容が述べられています。
not without A
「Aがないわけではない」
次の文は、短いですが少し難しい表現です。
Prescribed fire is not without controversy.
計画的な野焼きには、論争がないわけではありません。
not without A
Aがないわけではない
つまり、
Aがある
Aを伴う
という意味です。
ここでは、
計画的な野焼きには論争もある。
賛成ばかりではない。
という意味になります。
TOEFLでは、このような少し遠回しな表現もよく出ます。
object to と associate A with B
次の文では、近隣住民が計画的な野焼きに反対する理由が説明されています。
Nearby residents may object to the deliberate use of fire because they associate it with danger.
近隣住民は、火を意図的に使うことに反対するかもしれません。
なぜなら、彼らは火を危険と結びつけて考えるからです。
ここには重要表現が2つあります。
object to A
Aに反対する
to は前置詞なので、後ろには名詞や動名詞が来ます。
そして、
associate A with B
AをBと結びつける
本文では、
associate fire with danger
火を危険と結びつける
という意味です。
argue that S V
「〜だと主張する」
次の文は、筆者の結論に近い考え方を示しています。
Yet many ecologists argue that avoiding fire altogether may be even riskier in the long term.
しかしそれでも、多くの生態学者は、火を完全に避けることは長期的にはさらに危険であるかもしれないと主張しています。
ここでの argue は「口げんかする」ではありません。
学術的な英文では、
argue that S V
SがVすると主張する
という意味でよく使われます。
avoiding fire altogether
は動名詞で、that節の主語です。
火を完全に避けることが、長期的にはさらに危険になるかもしれない。
という、本文の重要な考え方が表れています。
関係代名詞 that
ecosystems that evolved with fire
次の文では、火とともに進化してきた生態系について述べています。
In ecosystems that evolved with fire, the complete removal of fire can disrupt natural processes.
火とともに進化してきた生態系では、火を完全に取り除くことが自然のプロセスを乱す可能性があります。
ecosystems that evolved with fire
は、
火とともに進化してきた生態系
という意味です。
that は ecosystems を説明しています。
文の中心は、
the complete removal of fire can disrupt natural processes
火を完全に取り除くことが、自然のプロセスを乱す可能性がある
です。
動名詞主語と in a way that S V
最後の文は、本文全体の結論です。
Understanding this role is essential for managing grasslands in a way that protects both ecological health and human safety.
この役割を理解することは、生態学的な健全性と人間の安全の両方を守る方法で草原を管理するために不可欠です。
まず、
Understanding this role
が主語です。
「この役割を理解すること」という意味です。
次に、
is essential
不可欠である
そして、
in a way that protects both ecological health and human safety
は、
生態系の健全性と人間の安全の両方を守る方法で
という意味です。
both A and B
AとBの両方
も重要です。
この文は、本文全体の結論としてとても大切です。
火をただ危険なものとして避けるのではなく、
生態系の健康と人間の安全の両方を守る形で管理する必要がある。
というメッセージが込められています。
全文和訳で内容を整理する
ここからは、本文全体の流れを日本語で確認します。
TOEFL Readingでは、最初から完璧に訳せなくても大丈夫です。
大切なのは、段落ごとの役割をつかむことです。
Paragraph 1
火は、特に森林や家屋、人命を脅かすとき、しばしば破壊的な力と見なされます。
しかし、多くの草原生態系では、火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスです。
何千年もの間、落雷や人間の活動によって、世界中の草原では周期的に火が起こってきました。
生命を消し去るどころか、こうした火事は草原環境の構造、多様性、そして長期的な安定性を形作る助けをしてきました。
Paragraph 2
火が草原でそのように重要な役割を果たす一つの理由は、多くの草原植物が、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っているからです。
重要な成長組織が地上にある多くの木とは違い、草はしばしば成長点を地表近く、または土壌の下に保っています。
その結果、炎が土地を通過すると、目に見える葉は燃えるかもしれませんが、植物そのものは生き残り、すぐに新しい芽を出すことができます。
実際、火事の後には、日光が土壌表面により届きやすくなり、枯れた植物に閉じ込められていた栄養分が灰として土に戻されるため、草はより急速に成長することがあります。
Paragraph 3
火はまた、草原が徐々に森林や低木地へ変わっていくのを防ぎます。
降雨量が木の成長を支えるのに十分な地域では、何らかの撹乱がなければ、草原は開けた状態を保てないかもしれません。
若い木や低木が侵入し始め、日陰を作り出すことで、草や花を咲かせる植物が成長しにくくなることがあります。
周期的な火事は、こうした若い木本植物の多くが定着する前に、それらを枯らします。
このようにして、火は草原の生物種が必要とする開けた状態を維持する助けをします。
火がなければ、一部の草原は最終的に、それらを草原たらしめている特徴そのものを失ってしまうでしょう。
Paragraph 4
火の影響は植物だけに限られません。
多くの動物は、火が作り出す変化に依存しています。
バイソン、シカ、レイヨウのような草を食べる動物は、火事の後に現れる新しい草が柔らかく栄養豊富であるため、最近燃えた地域に引き寄せられることがよくあります。
鳥もまた、火によって生み出される多様な生息環境から恩恵を受けることがあります。
背が高く密集した植生のある場所を好む種もいれば、巣作りや採食のために、背が低く開けた植生を必要とする種もいます。
火事が景観全体で異なる時期や強さで起こると、それらはより多様な動物種を支えることができる生息地の寄せ集めのような状態を作り出します。
Paragraph 5
それにもかかわらず、すべての火事が有益であるわけではありません。
火事の時期、頻度、強さは、その生態学的影響に大きく影響します。
もし火事があまりにも頻繁に起こると、一部の植物は再び燃やされる前に繁殖する十分な時間を持てないかもしれません。
もし火事が長年完全に抑え込まれると、枯れた植物が蓄積し、通常ならより穏やかな火事に耐えられる植物を枯らし、土壌に損害を与えるような、異常に激しい火事が起こる条件を作り出す可能性があります。
したがって、生態学者はしばしば、火災レジームの重要性を強調します。
火災レジームとは、火事がどのくらい頻繁に起こるか、どれくらい深刻か、そして通常どの季節に起こるかを含む、特定の生態系における火事の典型的なパターンを指します。
Paragraph 6
20世紀の大半において、多くの地域の土地管理者たちは、可能な限り火事を防ごうとしました。
この方針は、火は有害であり、自然地域から排除されるべきだという信念に基づいていました。
しかし時が経つにつれて、研究者たちは、すべての火事を抑え込むことが意図しない結果を生み出す可能性があると認識し始めました。
一部の草原では、火が存在しないことで低木や木が広がり、植物の多様性を減少させ、動物の生息環境を変えてしまいました。
その結果、管理された野焼き、つまり計画的な火入れは、重要な管理手段となりました。
慎重に計画された条件のもとで、管理者たちは健康な草原生態系を回復または維持するために、意図的に火をつけます。
Paragraph 7
計画的な野焼きには、論争がないわけではありません。
煙は空気の質に影響を与える可能性があり、適切に制御されていない火は、意図された境界を越えて広がるかもしれません。
さらに、近隣住民は、火を危険と結びつけて考えるため、火を意図的に使うことに反対するかもしれません。
こうした理由から、計画的な野焼きには、慎重な計画、住民への説明、そして好都合な天候条件が必要です。
しかしそれでも、多くの生態学者は、火を完全に避けることは長期的にはさらに危険であるかもしれないと主張しています。
火とともに進化してきた生態系では、火を完全に取り除くことが自然のプロセスを乱し、生物多様性を減少させ、将来の火事をより深刻にする可能性があります。
Paragraph 8
したがって、火と草原の関係は、火を純粋に破壊的なものと見る単純な見方に疑問を投げかけます。
適切な生態学的文脈では、火は栄養分を循環させ、木本植物の広がりを制限し、多様な生息地を作り出し、植物や動物の群集の再生を支えることができます。
この役割を理解することは、生態学的な健全性と人間の安全の両方を守る方法で草原を管理するために不可欠です。
TOEFL Reading 設問タイプ別攻略ポイント
TOEFL Readingでは、ただ本文を読むだけではなく、設問タイプごとの解き方を知っておくことが大切です。
ここでは、今回の本文を使って、代表的な設問タイプを確認します。
1. Main Idea 問題
Main Idea 問題では、本文全体の中心テーマを選びます。
この本文の中心は、
火は草原生態系において重要な役割を持つが、適切に管理する必要がある
ということです。
細かい動物名や植物の仕組みだけを見るのではなく、本文全体を通して筆者が何を言いたいのかを考えます。
Main Idea 問題では、
一部の段落だけに合う選択肢
細かすぎる選択肢
本文の一例だけをまとめた選択肢
は避ける必要があります。
2. Vocabulary 問題
Vocabulary 問題では、単語の意味が問われます。
たとえば、
essential
が出てきたら、「不可欠な」という意味です。
でも、単語を知らなくても、文脈から推測できることがあります。
本文では、
not merely a disaster but an essential ecological process
とあります。
「単なる災害ではなく、何か大切なもの」と言っているので、
essential はプラスの意味だと分かります。
Vocabulary 問題では、単語だけを見るのではなく、前後の流れを見ることが大切です。
3. Detail 問題
Detail 問題は、本文に答えがはっきり書かれている問題です。
たとえば、
「なぜ多くの草は火に耐えられるのか」
と聞かれたら、
grasses
survive fire
を手がかりに本文へ戻ります。
本文には、草の成長点が地表近く、または地下にあるため、火事の後でも生き残りやすいと書かれています。
Detail 問題では、自分の常識で答えを選ばず、必ず本文の根拠を確認します。
4. Inference 問題
Inference 問題は、推論問題です。
本文にそのまま書かれているわけではありませんが、本文から自然に言えることを選びます。
第3段落では、
雨が十分ある地域では木が育つ。
火がないと、木や低木が草原に侵入する。
火は若い木本植物を枯らす。
火は草原を開けた状態に保つ。
という内容が述べられています。
ここから、
雨の多い地域の草原は、開けた状態を保つために火のような撹乱が必要になる場合がある
と推測できます。
Inference 問題では、本文から一歩だけ進めて考えます。
飛躍しすぎる選択肢は不正解です。
5. Rhetorical Purpose 問題
Rhetorical Purpose 問題では、
筆者がなぜその例を出したのか
を考えます。
本文では、bison, deer, antelope が出てきます。
これは、動物名を覚えさせるためではありません。
火事の後の新しい草を食べに来る草食動物の例として出されています。
つまり筆者は、
火は植物だけでなく、動物にも影響を与える
というポイントを具体的に説明するために、これらの動物を挙げています。
例が出てきたら、
この例は直前のどの主張を支えているのか
を考えることが大切です。
6. Reference 問題
Reference 問題では、代名詞が何を指しているかを確認します。
たとえば、
they
が出てきたら、直前の名詞を確認します。
今回の文では、
how often fires occur, how severe they are...
の they は fires を指しています。
they は複数なので、単数名詞は基本的に答えになりません。
Reference 問題は、丁寧に見れば得点しやすい問題です。
7. Sentence Simplification 問題
Sentence Simplification 問題では、長い文の中心情報をつかみます。
大切なのは、細かい修飾語ではなく、
何が原因で、何が結果なのか
です。
今回の文では、
火を抑える
→ 枯れた植物がたまる
→ 激しい火事が起こりやすくなる
→ 土壌や植物に被害が出る
という因果関係が中心です。
正解は、この因果関係を正しく保っている選択肢です。
一部だけ合っていても、原因と結果が逆になっている選択肢は不正解になります。
8. Insert Text 問題
Insert Text 問題では、挿入文の中にある指示語が大きなヒントになります。
たとえば、
these concerns
とあれば、
「これらの懸念」とは何かを探します。
本文では、
煙が空気の質に影響する。
火が境界を越えて広がる可能性がある。
住民が反対することがある。
という懸念が述べられています。
そのため、these concerns はそれらを指していると分かります。
Insert Text 問題では、
this
these
such
however
therefore
のようなつながり語に注目しましょう。
9. Prose Summary 問題
Prose Summary 問題では、本文全体の重要ポイントを選びます。
本文に書いてある内容でも、細かすぎるものは選びません。
今回の本文で大切なのは、
草は火に耐える適応を持っている。
火は草原や動物の生息地を維持する。
火の効果は頻度・時期・強さによって変わり、管理が必要である。
という大きな柱です。
Prose Summary 問題では、
always
never
only
completely
のような強すぎる表現にも注意が必要です。
TOEFLでは、言い切りすぎる選択肢は不正解になりやすいです。
この本文で覚えたいTOEFL頻出表現
最後に、この本文から覚えておきたい表現を整理します。
not merely A but B
単なるAではなくB
Fire is not merely a disaster but an essential ecological process.
火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスです。
allow A to do
Aが〜することを可能にする
Many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning.
多くの草原植物は、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っています。
prevent A from doing
Aが〜するのを防ぐ
Fire prevents grasslands from turning into forests.
火は草原が森林へ変わるのを防ぎます。
be sufficient to do
〜するのに十分である
Rainfall is sufficient to support trees.
降雨量は木の成長を支えるのに十分です。
be limited to
〜に限られる
The effects of fire are not limited to plants.
火の影響は植物だけに限られません。
depend on
〜に依存する
Many animals depend on the changes that fire creates.
多くの動物は火が作り出す変化に依存しています。
refer to
〜を指す
Fire regimes refer to the typical patterns of fire.
火災レジームとは、火事の典型的なパターンを指します。
be based on
〜に基づいている
This policy was based on the belief that fire was harmful.
この方針は、火は有害であるという信念に基づいていました。
recognize that S V
SがVすることを認識する
Researchers began to recognize that suppressing all fires could produce unintended consequences.
研究者たちは、すべての火事を抑え込むことが意図しない結果を生む可能性があると認識し始めました。
associate A with B
AをBと結びつける
Residents associate fire with danger.
住民は火を危険と結びつけて考えます。
生徒さん向け:読解の流れ
この本文を読むときは、次の3ステップがおすすめです。
Step 1
まず、タイトルと第1段落を読んでテーマをつかむ。
今回のテーマは、
草原生態系における火の役割
です。
Step 2
各段落の役割を考える。
Paragraph 1:火は単なる破壊ではなく、草原では重要な役割を持つ。
Paragraph 2:草が火に耐えられる理由。
Paragraph 3:火が草原を森林化から守る。
Paragraph 4:火が動物の生息地にも影響する。
Paragraph 5:火は管理が必要である。
Paragraph 6:火災抑制から計画的な野焼きへ考え方が変化した。
Paragraph 7:計画的な野焼きの問題点と必要性。
Paragraph 8:結論として、火の役割を理解することが大切。
Step 3
各段落を一文で要約する。
火は草原では重要な生態学的プロセスである。
草は火に耐える適応を持っている。
火は木や低木の侵入を防ぐ。
火は動物に多様な生息地を提供する。
火の効果は頻度・時期・強さによって変わる。
火を完全に防ぐ政策には問題があった。
計画的な野焼きにはリスクがあるが、必要性もある。
火を正しく理解することが草原管理に不可欠である。
先生用:指導ポイント
この本文は、英検準1級以上からTOEFL入門への橋渡し教材として、とても使いやすい内容です。
特に指導したいポイントは4つあります。
1. 「火=悪」という常識をひっくり返す文章構造
TOEFLでは、よくある思い込みを提示してから、学術的に見直す文章がよく出ます。
この本文では、
一般的な考え:
火は破壊的で危険。
本文の主張:
草原では火が必要な場合がある。
という構造です。
この「常識をひっくり返す流れ」を見抜けると、Main Idea問題が解きやすくなります。
2. 生態系の文章では cause and effect を追う
この本文は因果関係が多いです。
たとえば、
火が起こる
→ 枯れた植物が灰になる
→ 栄養分が土に戻る
→ 草が成長しやすくなる
また、
火がない
→ 木や低木が増える
→ 日陰が増える
→ 草が育ちにくくなる
→ 草原が失われる
このように、矢印で整理すると、生徒さんが内容を理解しやすくなります。
3. 一見マイナスなものが実は重要、というテーマに慣れる
TOEFLでは、次のようなテーマがよく出ます。
fire
flooding
volcanic eruptions
predators
disease
competition
disturbance
どれも一見悪いものに見えます。
でも、生態系の中では、重要な役割を持つことがあります。
このような文章では、
「本当に悪いだけなのか?」
「どんな役割があるのか?」
と考えながら読むことが大切です。
4. Summary 問題では細部を捨てる練習が必要
生徒さんは、本文に書いてある内容を見ると、すぐに選びたくなります。
でも、Summary問題では、本文に書かれていても、細かすぎる情報は選びません。
大切なのは、
本文全体の柱か。
複数段落に関係するか。
結論につながるか。
です。
Summary問題は、細かく読む力だけでなく、
大きくまとめる力が必要です。
音読用・重要英文10選
TOEFL Readingの英文は、音読すると構造が見えやすくなります。
意味を確認したら、ぜひ声に出して読んでみてください。
1
Fire is often regarded as a destructive force.
火はしばしば破壊的な力と見なされます。
2
Fire is not merely a disaster but an essential ecological process.
火は単なる災害ではなく、不可欠な生態学的プロセスです。
3
Many grassland plants have adaptations that allow them to survive burning.
多くの草原植物は、燃焼に耐えて生き残ることを可能にする適応を持っています。
4
Grasses often keep their growth points close to or below the soil surface.
草はしばしば成長点を地表近く、または土壌の下に保っています。
5
Fire prevents grasslands from gradually turning into forests or shrublands.
火は草原が徐々に森林や低木地へ変わるのを防ぎます。
6
Many animals depend on the changes that fire creates.
多くの動物は火が作り出す変化に依存しています。
7
The timing, frequency, and intensity of fire greatly influence its ecological effects.
火の時期、頻度、強さは、その生態学的影響に大きく影響します。
8
Suppressing all fires could produce unintended consequences.
すべての火事を抑え込むことは、意図しない結果を生み出す可能性があります。
9
Prescribed fire has become an important management tool.
計画的な野焼きは重要な管理手段となっています。
10
Understanding this role is essential for managing grasslands.
この役割を理解することは、草原を管理するために不可欠です。
確認問題:日本語で答えましょう
なぜ草は火事の後でも生き残ることができるのですか。
火がないと、雨の多い地域の草原では何が起こる可能性がありますか。
火事の後、草食動物が集まりやすいのはなぜですか。
火事が多すぎると、植物にどのような問題が起こりますか。
火事を完全に防ぎ続けると、どのような危険がありますか。
prescribed fire とは何ですか。
なぜ近隣住民は prescribed fire に反対することがあるのですか。
筆者は火をどのようなものとして説明していますか。
確認問題:英語で答えましょう
Why can many grasses survive fire?
How does fire help maintain open grassland conditions?
Why are grazing animals attracted to recently burned areas?
What are fire regimes?
Why can suppressing all fires be harmful?
What is prescribed fire?
Why is prescribed fire controversial?
What is the author’s main point about fire and grasslands?
最後に
TOEFL Readingは、ただ英文を読むだけの試験ではありません。
長い文の構造を見抜く力。
段落ごとの役割をつかむ力。
筆者の主張を読み取る力。
本文に根拠を見つける力。
一見当たり前に見える考えを、別の角度から見直す力。
そうした力を総合的に育てる読解です。
今回の本文では、
火は危険で破壊的なもの
という見方から始まりました。
でも、読み進めると、
火は草原の植物を再生させる。
火は森林化を防ぐ。
火は動物の生息地を作る。
火を完全になくすことが、逆に危険になることもある。
という、より深い理解に変わっていきます。
TOEFL Readingの面白さは、ここにあります。
英語を読むことで、世界の見え方が変わる。
そして、英語を通して、考える力が育つ。
難しい英文も、単語・構文・段落の役割を一つずつ整理すれば、必ず読めるようになります。
英語は、ただの暗記ではありません。
英語は、世界を深く読む力です。

