「人生最悪の事態」(心の指針)
『人生最悪の事態』とは、
字義通りに言えば、
人生に一度しか起きない悪い事のはずである。
ところが、何十年か生きてみると、
人生最悪と思えることが、
何年かに一回は起きている。
受験の失敗。
失恋。
就職の失敗。
信じていた人の裏切り。
悪意をもって、他人に罠にはめられること。
失業や経済的苦境。
親の大病・離婚・死。
身内や友人の不幸。
ライバルに敗れること。
予期せぬ犯罪に巻き込まれること。
自分が病気で死に直面すること。
うつによる自殺未遂。
事業の行き詰まり、倒産。
最悪のはずの事態が、
次々とあなたを見舞い、
古傷は、いつしか忘れ去られる。
あなたにとっては、人生最悪でも、
世間ではよくあることなのだ。
何回も、何十回も起きることなのだ。
それを人生修行の課題として受け入れ、
知恵と、勇気と、精進で乗り切ってゆけ。
(大川隆法「心の指針」Selection6より)
【感想・気づき】

「『人生最悪の時』は半年は続かない」という言葉があります。
今、どんなに辛く苦しい日々の中にいる方でも、半年経った後も、その苦しみが同じ濃度で続くとは限りません。
たとえば、失恋。
恋愛が終わった瞬間には、誰がなんと声をかけても立ち直れないほど心に傷を負う人もいます。
人間不信に陥り、再起不能なレベルまで追い込まれる人もいます。
でも、あれだけ生きるのが苦しいと思っていた日々もいつしか過ぎ去り、やがて鮮明だった胸の痛みも少しずつ和らいでくる。
もう二度と笑えない。
と思うぐらいに、追い詰められたとしても、
不思議なことに、生きていれば、またフッと笑える日がやって来る。
たとえば、
事業の失敗や、受験の失敗。
死にたい夜も、すべてを捨てて夜逃げしたい時も、あるかもしれない。
それでも、踏みとどまったならば、その先の人生が続いていく。
不思議なものです。
「時間」というのは神様がくれた特効薬の一つなのかもしれません。
大切なのは、死にたいくらいに辛い瞬間でも、グッとこらえて、まずは一日を過ぎ越すこと。
一日、また一日と乗り越えた自分を褒めてあげてください。
通常モードの一日よりも、「人生最悪の事態」を乗り越えている時の一日は、とても重く、まさに「生きる」「生きているとは」の意味を噛みしめる、貴重な日々だと思います。
少し突き放した言い方ではありますが、
「あなたにとっては、人生最悪でも、
世間ではよくあることなのだ。
何回も、何十回も起きることなのだ。」
とも語られています。
確かに、当事者の苦しみは当人たち以外には分からないものです。
人生最悪の日々。外に出るのも億劫になるくらい、心の傷を抱えたままの人もいるでしょう。
数ヶ月引きずるのは当たり前。
時には一年以上も引きずることもあるでしょう。
でも、そうした人々には、あえて「世間ではよくあることだ」と突き放すのも一つ。
一見冷たいように聞こえるかもしれないけれど、それくらい冷静に客観視して捉えられた方が楽に思えることもあります。
「自分だけが特別な悲劇のヒロインである」と感じ過ぎると、永遠に穴の中から出てこれなくなることもあるからです。
世界は広い。
たとえ今つまづいたとしても、たかが限られた人間関係内のお話です。
限られた環境の中での失敗で、がんじがらめになって、自分の人生の可能性すべてを閉ざしてしまうのは、あまりにももったいないことではないでしょうか。
いつの日か、自分と同じような経験をしている人に、傷の乗り越え方を語れる日がやってくるはず。
その日を信じて、今は辛いかもしれないけれど、一日一日を持ちこたえていく。
そんなあなたの姿に、勇気をもらう人もいるはずです。
どうか、あなたの明日が少しでも明るいものとなり、未来へと続いていきますように。
拙い気づきをご覧くださり、ありがとうございました。
