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管理職になるための3つの条件(大川隆法著「リーダーに贈る必勝の戦略」25)

①徳を兼ね備えた有能さ

第一に、高度な判断能力の点について考えるならば、管理職は、「有能である」という意味での器でなければいけないわけです。

有能である」というのは、「仕事について精通しているエキスパートである」といことです。


ただ、この際に大事なことは、「先見性があり、将来が見通せる」という器が要求されることです。

一時的な時点を取ってみれば、「有能な管理職である」ということがありえても、「将来的に見て、どうか」という観点は、また別なのです。

一定の期間だけを区切って、半年なり一年なりで実績をあげることができる人はいるわけですが、なかには、「自分がそのポストに座っているときだけ、そのポストでの実績があがればよい」という考えでやる人がいます。

「取引先に将来の見返しを約束して、現在だけの利益をあげる」「一年目、二年目だけの利益をあげて、将来のことを棚上げにしていく」という人がいて、こういう人のあとに来た後任者は、たいへん苦労をすることになります。

したがって、最終の判断能力、業務遂行能力という点を勘案したときに、「自分の業績に直接には関係のない部分においても徳を積む」という考え方を持っていただきたいと思います。

とても優秀な方がいたとしても、自分の業績だけあげるのに、必死で、周りの成功を共に願わないようなタイプであるとリーダーになっていくのは難しいということでしょう。

企業であれば、もし自分がその部署を移動したときに、引き続き全体がうまく回るように、移動の前から気を配れている人と言うのは、人徳が生じてくるものだと思います。

反対に、極端な例えかもしれませんが、「自分がいる時だけ、その部署の成績が良くなればいい。いなくなったらどうでもいい」と言う考え方の人もいます。

これは、一見、自分が優秀だからその部署が盛り上がっているように見えるかもしれないけれども、最終的には周りの評判を落としていくし、みんなから「ついていきたい」と言う声が上がってこないので、リーダーになっていくのが難しいのだと思います。


②専門知識のストックと「人間をよく知っている」こと


管理職の器を考える際の第二は、教育者としての資質です。

これは、必ずしも評価されていないところがあると思います。

有能性で評価されることが多く、この「教育者としての器」の部分が評価されていないことが多いのです。

どちらかといえば、有能な人には、他人を押しのけてでも自分の業績をあげていくことに熱中するタイプが多く、教育者タイプの人は窓際になったり、落ちこぼれたりしていくことが多いように思われます。

今後の企業が一つの人間完成の場として使われていくとするならば、「教育者としての管理職」という面にスポットを当てていく必要があります。


では、教育者としての管理職であるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。

もちろん、「後進の者を教えることができるようなノウハウ、つまり、専門知識におけるストックがある」ということが、まず、前提として必要だと言えるでしょう。

もう一つの条件としては、「人間をよく知っている」ということが必要だと言えます。

人間をよく知っていなければ、真に人を教えることはできないはずですし、その人の長所を伸ばすこともできないのではないでしょうか。

「専門知識においてノウハウを持っている」ということだけでなく、「人間を知っている」ということが大切です。

自分自身が優秀なだけでなく、やはり周りに気を配って、「自分以外にも可能性のある人材を育てる」と言う視点を持っている人こそが、上に立つ管理職にふさわしい人材なんだと思います。

そういう意味では、良き経営者や管理職の方と言うのは、基本的には教育者なのだと思います。 

まず、教えられるような専門知識をしっかりと持っていることは、もちろん、第一に大切です。

ただ、それ以外にも大事な事は、「人間学に通じている」というところなのだと思います。

人の心を知っているものは、いろんな人を育てて導くことができますし、周りから頼られる存在になっていくんだと思います。

管理職になる人は、人生経験の幅を広げておく必要があるということですね。


③威儀を正した公平な判断

管理職の器を考える際の第三は、「管理職に当たる人は、実際上、成績考課を行っているため、部下の経済問題について、大きな鍵を握っている」ということです。

まず、「自分は、他人の経済的な幸・不幸に影響を与えるような立場にある」ということを知らなければいけません

それゆえに、評価における公平性ということを、どうしても考えなければならないのです。

真なる公平感が出てくるためには、やはり、自分の心を真っすぐにする必要があります

心を真っすぐにするためには何が必要であるかというと、「より高次な精神的なるものを学ぶ」ということです。

「威儀を正し、謙虚に、偉大なるものに帰依する」という気持ちを持っている必要があります。

上司である以上、部下の成績を評価するのは自分であるし、その自分の評価が、部下やその家族の未来をも左右すると言うことを肝に銘じる必要があります。

そう考えるとやはり、人を見る目もしっかりと養わないといけないですし、「ちゃんと公平な目で人材を見てあげないといけないな」と言う気持ちになるのだと思います。

「公平な心で人を見る」というのも難しいことですが、「行き過ぎたえこひいき」や、「自分の好きな人のみを引っ張り上げる」と言うことを繰り返していると、人望が薄れていってしまいます。

たとえば、優秀な人を自分とぶつかりそうだからと遠ざけたりするのではなく、出来る限り、いろんな人材をの良さを活かしながら、全体を大きくしていく。そういう気持ちを持ってる人が管理職なのだと思います。

自分よりも優秀な人を使えるという人は、管理職として大きな器を持たれていると思います。自分の限界が組織の限界となることのないよう、できるだけ自分よりも優秀な人を使えるように受け止める努力を磨いてきたものです。


教育者と言う視点を持っているのであれば、優秀な後輩が成長していくのを見るのは、とても微笑ましいことです。

そして、公平に人を見たりとか、物事を見抜くためには、やはりその奥に聖なるものを感じる心があることが大事なんだと思います、

天から見て、自分を正しい見方をしているか、から見て間違った判断をしていないか、そういったことを日々振り返る習慣も出ている人は、自然と、公平無視で人から慕われるリーダーになっていくのだと思います。


今回の解説はここまで。

最後までご覧くださり誠にありがとうございました。


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