気づけば心の処方箋になっていた|休職中に私を救ったのはアニメだった
休職中のワーママまるりです。
階段から落ちたその日から、
私の慌ただしかった日常は強制終了せざるを得ませんでした。
必要最低限の動き以外はひたすら横になって過ごす日々。
座っていられるのは僅かな時間。
こんな時こそ!と食に走ろうにも逆流性食道炎でもあった為、
大好きな辛いものや炭酸は、自制せねば自分にブーメランが返ってくるだけ。
そんな私が無理なく時間をやり過ごすために
出来ることといえば、
横になって画面を見つめる事ぐらい。
9歳の息子と何気なく観ていたアニメを
もう一度ゆっくり観返したいと思い浮かんだのが
「僕のヒーローアカデミア」。
この作品が、休職中の私の色褪せたメンタルに
再び活力と彩りを取り戻してくれました。
(※この先内容に触れる部分があります。気になる方はご注意下さい。)
はじまりの瞬間
何度みても涙が溢れてしまうシーンがいくつもある。
産まれた時から「個性」という能力が当たり前に備わる時代において、何の個性も持たない主人公。
しかし、誰よりもヒーローに憧れ、
罵倒され、笑われても夢を諦めきれない彼が
憧れの尊敬するヒーローから一言。
「君はヒーローになれる」
と言われた瞬間、全ての物語が動き始めた。
何も持たない自分に出来る事を、
諦めずに模索し続け、希望の光が差し込んだ
時の主人公を見ていると、何度だって一緒に涙ぐんでしまっている。
誰も1人にしない
ヒーロー社会が崩壊した中、
世界を救う力の責任をただ一人で全うしようとする主人公。
それでも、クラスメイトは彼を一人にしなかった。
守られている事に慣れてしまった
民衆の不安と怒りを、クラスメイトである少女の叫びが解きほぐしていく。
生きづらさを抱えながら
自分を偽ってきた少女が、社会の敵となることではじめて自分らしさを取り戻す。
社会は自分を拒絶しているのだと
心を閉ざした先で、ヒーローでありながらも、
友になりたいと願い対話を諦めなかった少女に
心の扉を開いてゆく。
最凶の敵となり社会を脅かす悪となった青年に、
どんなに姿、形が変わろうとも
一人の人間であり、ただの敵だと切り捨てず
寄り添おうとした主人公。
どんな立場の、どんな人でも
一人にしないこの物語に、
「あなたは一人じゃない」
と何度も語りかけられているような、そんな感覚になっていた。
休職がどんどん長引いて、
仕事も家事もままならず気分が落ちている時こそ
画面を見つめていた。
誰もが誰かのヒーローに
社会に絶望して、
悲しみのままに力を解放しようとした
少年の心を救ったのは、
特別な力を持つヒーローではなく
通りすがりのおばあさんだった。
誰も一人にしないヒーロー達の心が
人々にも繋がっていった時、
誰もが誰かのヒーローになれる優しい社会
になっていくのだと、感じた瞬間だった。
おわりに
突然の休職でやれる事も限られる中、
社会からこぼれ落ちてしまったような
感覚になっていた私も、
誰にも見られない所で日々頑張っている誰かも、
誰もがみんな社会の一員で
必要とされている大切な存在なんだと
ずっと背中を押してもらっていたような気がする。
何度でも観返したくなるのは
きっとそのせいなんだろう。
本ももちろん好きなのだが、
声が吹き込まれて
命が宿った作品を
「画面で観る」
ことの素晴らしさを、
作品を通して改めて感じた。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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