「薬局で英文証明書ください」と言われた日。
英語=何でもOK、じゃない。
今日、薬局に一本の電話がかかってきた。
「海外に行くので、お薬の英語の証明書下さい。
薬局で貰えるって聞きました〜。」
……え?
証明書?
薬局で?
なんですと?そんなもの初耳で〜す。
たしかに、薬局では
英語の薬剤情報提供書を出すことはできる。
・成分名
・用量
・服用方法
を英語で説明した紙、あれだ。
でもそれは
証明書じゃない。
薬局で出せるもの/出せないもの
まず、ここを整理したい。
薬局で出せるもの
・英語の薬剤情報提供書
・薬の内容を「説明」する資料
薬局で出せないもの
・英文の薬剤証明書
・診断や治療の正当性を証明する書類
・医師名義が必要な書類
つまり、
証明する権限が、薬局にはない。
患者さんのイメージ vs 現場の現実
たぶん患者さんの頭の中は、こうだ。
「薬局=薬のプロ
→ 英語もいけそう
→ 海外用の証明書もサクッと出るでしょ?」
一方、現場の現実。
・それ、診断書扱いです
・医師名義が必要です
・自費です
・即日発行はほぼ無理です
この説明をした瞬間、
電話口の空気が一瞬止まる。
あの、独特の間。
じゃあ英語の薬剤情報提供書は意味ないの?
そんなことはない。
・医師が英文証明書を書くときの資料になる
・成分名(一般名)が整理されている
・患者さんが自分の薬を説明する助けになる
「補助資料」としては、かなり優秀
でも、
それ単体で「持ち込みOKの証明」にはならない。
この勘違い、どこから来た?
おそらく原因はこのへん。
・留学エージェント
・SNS
・「友達が言ってた」情報
「薬局で英語の書類もらえるらしいよ〜」
という話が、
雑に圧縮されて伝言ゲームされた結果、
「薬局で英語の証明書がもらえる」
に変換されている。
そして今日も、
全国どこかの薬局に電話がかかる📞
結論
「海外行く予定がある人は、まず処方元に相談したほうが早い。」
証明するのは、いつだって医師。
現場では、できることと、できないことがある。
それでも今日も、説明して、納得してもらって、静かに電話を切る。
……この電話、きっと明日もどこかで鳴ってる。
もし「へぇ、知らなかった」と思ったら、スキを押してもらえると嬉しいです。
