「自費100%と110%は同じじゃない|現場でレセコン運用を見直した話」
「昔からそうしている」をやめたら、自費110%の意味が見えてきた。
■最初から110%だった
最近転職して、今の薬局では新しいレセコンを使い始めた。
以前使っていたレセコンでは、初期表示が100%だった記憶がある。
でも今のレセコンは違った。
資格未確認の処方は、最初から自費110%。
最初は正直、少し戸惑った。
■100%に直すのが、地味に手間だった
現場では長いあいだ、とりあえず100%に直す運用が続いていた。
でも、それがワンクリックじゃない。
数回エンターを押して、ようやく確定する。
たった数秒。
でも入力が続く現場では、その数秒が確実に積み重なる。
制度の違いより、
クリック数の違いの方が現場には重い。
■「110%のままでいいのでは?」と思った
資格未確認の時点では、自費扱いなのは事実。
あとから資格が確認できれば戻せばいい。
それなら、毎回100%に直す理由は何だろう。
そう思って、現場で運用を見直してみた。
■自費100%と110%は同じ“全額”じゃない
見た目はどちらも全額負担。
でも、レセコンの中では意味が違う。
・自賠責、労災、公害、留置中など
→100%(制度の中)
・保険資格なし、自費診療など
→ 110%(制度の外)
数字は似ていても、考え方はまったく別だった。
■自費でも、加算は算定することにした
以前は、保険診療ではない患者さんには
・基本料
・服薬管理指導料
・各種加算
を算定せず、自費100%で処理していた。
でも、やっている業務は同じだった。
だから今は、
・医療DX加算以外は算定
・自費110%で計算
という形に落ち着いている。
■医療DX加算だけは算定しない理由
医療DX加算は、業務量の評価ではない。
保険制度の中での体制評価だと思っている。
制度の外なのに、制度評価だけ乗せるのは少し違和感があった。
だから、そこだけは線を引いた。
■まとめ|変えたのは数字じゃない
昔は100%に直していた。
今は110%のままにしている。
変わったのは10%じゃない。
「昔からそうしている」を、
一度だけ疑ってみただけだ。
制度はロジック。
でも現場はクリック数でできている。
「昔からそうしている」を一度でも疑ったことがある人へ。
共感したら、スキで合図してもらえると励みになります。
