クスリはお菓子じゃない|「ツブツブがイヤ」で現場が崩れた日
子どもの風邪薬、粉薬が2種類。
どちらも分包済み。
なのに投薬が終わらない。
理由はシンプル。
「ツブツブがイヤ」
逆はよくある。
錠剤が飲めない子。
でも今回は逆。
粉がイヤだから錠剤にしてほしい。
薬剤師が調剤室に戻って、裏で相談が始まる。
薬剤師が対応している横で、
母親もこう言っている。
「ほら〜、あんたの我儘で皆困ってるじゃん。ママはあんたの我儘についていけません。」
…いや、そうなんだけどさ。
その我儘、
通りそうになってるよ今。
その間、私は思う。
ここで出番でしょ。
おくすりねるねる。
👉粉が苦手な子に使う、服薬補助。
味をごまかせるし、その場で対応できる。
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おくすりねるねる、実はかなり売れてる。
それだけ「粉薬が飲めない問題」が多いってことだし、ちゃんと需要がある“解決策”。
ここですすめないでどうする!
物販担当の私の血が騒ぎ出す。
私はいてもたってもいられず、提案してみた。
結果、撃沈。
理由はシンプル。
「お金がかかるから」
じゃあ聞きたい。
その選択のコスト、誰が払ってる?
・疑義照会
・処方変更
・入力し直し
・分包済みの薬は廃棄
全部、無料じゃない。
1種類だけ錠剤に変更してほしいという話になった時点で、正直、違和感があった。
それが飲めるなら、
「飲めない」わけではないよね?
ただ、全部がそうとは限らない。
薬の味や粒の感じで差が出ることもある。
結局、疑義照会して2種類とも錠剤に変更。
もし本当に飲めないなら、
診察室で医師に伝えているはずだ。
そうすれば最初から剤形は調整されるし、
薬局で分包することもなかった。
もちろん、その場で飲めないと分かるケースもある。
ただ、今回はそういう状況には見えなかった。
※もちろん、本当に飲めない子や、医師の判断で剤形変更が必要なケースがあるのは前提です。
ここからは心の声。
(※もちろん言ってない)
クスリはお菓子じゃない。
まずくて当たり前。
親がそこで折れたら、
「嫌って言えば変えてもらえる」
って学習する。
そして次も同じことが起きる。
薬剤師は優しく聞く。
「これで飲めるかな?」
母親は言う。
「ほら〜我儘言うから〜。ありがとは?」
うん、優しい。
でもその裏で、
現場は確実に削れてる。
あの時、「おくすりねるねる」が通ってたら
・処方は変えなくていい
・分包は無駄にならない
・その場で終わる
全部、防げた。
これ、薬局あるある。
医療費は「ただ」じゃない。
見えないだけで、
誰かの手間と時間とコストで成り立っている。
今回みたいに。
まとめ
子どもが嫌がるのは普通。
でも、
👉 工夫で乗り越えるのか
👉 要求を通すのか
ここで未来が分かれる。
そしてその積み重ねが、
「前はやってもらえた」を作る。
もし自分の子どもなら、
飲めないなら無理に飲ませない。
その代わり、早くは治らないよ、とは伝える。
それでおしまい。
薬局って、
こういう小さい判断で、
崩れていく。
※この様な話は、「現場メモ」にまとめています
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