電子処方箋、やるなら全部電子にしてほしい― 中途半端が一番大変だった―
チャリンチャリンチャリン。
Eパークの音が鳴る。
急かすような音だ。
薬局で働く人なら、この音を聞いただけで少し焦る、あの音だ。
そのたびに事務たちは言う。
「わかってるよ!」
「今やってるし。」
オンライン診療の患者さんが、
EパークやLINEで引換番号を送ってくる。
うちの薬局では、
オンライン診療後、電子処方箋がEパークで届く場合、その番号をレセコンに入力しないと内容が分からないことが多い。
番号を入力すれば、プリンターから処方内容控えが印刷される。
つまり、入力するまでは
薬の内容も分からないし、在庫の確認もできない。
Eパークは、
在庫の確認をして、その返事を早くしないと音が鳴り続けるのだ。
…少し音が鳴るタイミング、早くない?
Eパークさん。
まだ内容も見てないんだけど。
薬局が混んでいると、
すぐに入力できないこともある。
そんなときに、また音が鳴る。
チャリンチャリンチャリン。
マッハで確認中です。
レセコン、あいてないけど…
ここで手間取ってると、電話がかかってくるしくみになっている。
「操作されてない処方箋があります。」
…分かってます💢
それはさておき、
電子処方箋は、オンライン診療とは相性がいいと思う。
処方元は、紙の処方箋を薬局に郵送しなくていいからだ。
紙の処方箋がなくなれば、薬局にとってもメリットは大きい。
大量の紙の処方箋を何年も保管しなくていいし、何月何日の処方箋を確認したいといった時にも電子なら簡単だろう。
後から処方箋の原本が郵送されてくると、原本と調剤録を付き合わせなければいけない。
この作業が非常に手間なのだ。
例えば、施設の処方箋。
まずFAXが送られてきて、
原本はあとから大量に届く。
薬局では
裏打ちした調剤録と処方箋を突き合わせて、
確認して、ハンコを押して、また戻す。
この作業がなかなか大変だ。
正直、私がやりたくない仕事ナンバー1である。
電子処方箋の仕組みがあるなら、
こういう処方箋こそ電子化できたらいいのにと思う。
紙と電子が混ざっている今の状態より、
やるなら、いっそのこと全部電子にしてほしい。
中途半端が、いちばん手間が増える。
いつかきっと、
「昔は処方箋って紙だったんだよ」
そんなふうに言う日が来るんだろう。
まだ先かもしれないけれど。
