改定初日。まず疑ったのはバグだった
6月1日。
調剤報酬改定初日。
朝、少し早めに出勤した。
まず確認したのはレセコンである。
調剤基本料。
地域支援・医薬品供給対応体制加算
電子的調剤情報連携体制整備加算。
調剤ベースアップ評価料。
調剤物価対応料。
画面を確認する。
よし。
ちゃんと算定されている。
まずは一安心だった。
今回の改定は、点数が変わったというより考えることが増えた印象だ。
残薬調整加算は細分化された。
在宅薬学総合体制加算も、個人在宅かそれ以外かで点数が変わる。
最初は考えながら入力しなければならない。
もっとも、一度入力してしまえば次回からは楽になる。
慣れだ。慣れ。
そう思いながら業務を始めた。
ところが早速、首をかしげることになる。
選定療養費だ。
患者さんの負担割合は1/4から1/2へ変わった。
私は当然、会計も上がるものだと思っていた。
しかし実際には、思ったほど変わらない。
中には前月と全く同じ金額の患者さんもいた。
最初は、
「バグかな?」
と思った。
後で調べると、同じことを感じた薬局は少なくなかったようだ。
計算方法や端数処理の関係で、負担割合が変わっても最終的な金額が変わらないケースがあるらしい。
どうやらバグではなかった。
次はエンシュアとラコールだ。
今回から、処方理由を確認したことを記録しなければならない。
処方箋には理由が書かれていない。
そこで疑義照会を行い、「疑義照会によって確認」のコードを入力した。
すると、
「理由を入力してください」
という警告が出る。
コードはある。
コメントマスタも探した。
しかし、それらしい入力項目は見当たらない。
私は思った。
「また私の理解不足だろうか」
それとも、
「システムの不具合だろうか」
後日確認すると、どうやらこれはシステム側の問題だったようだ。
つまり、
本当にバグだった。
改定2日目。
今度はLINE処方箋が印刷されない。
いや、正確には数名印刷されない。
患者さんが来局して初めて気が付いた。
確認すると、自動印刷がオフになっている。
またシステムトラブルだ。
さらに電子処方箋。
送信できないという声が上がる。
制度変更への対応だけでも大変なのに、今度はシステム対応である。
しかも翌日は台風予報。
そのせいなのか午前中から患者さんも多かった。
制度変更。
システムトラブル。
混雑。
全部まとめてやってくる。
調剤報酬改定というと、新しい点数や加算ばかりに目が行く。
しかし現場では、
制度なのか。
入力ミスなのか。
システムの不具合なのか。
その見極めに追われる。
毎日、何が起きるか分からない。
明日は台風だ。
少しは落ち着くだろうか。
そんなことを考えながら、今日もレセコンを閉じた。
改定初日と2日目。
バグだと思ったものの中には、制度を理解していなかっただけのものもあった。
一方で、本当にバグだったものもあった。
結局のところ、
制度なのか。
バグなのか。
それを見極めるところから、改定対応は始まるのかもしれない。
※この様な話は、「現場メモ」にまとめています
